出塁

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出塁(しゅつるい、英:Times on base)は、野球打者アウトにならず塁に出る事、またその際に記録される打撃記録である。

概要[編集]

状況により、次の3つの意味で用いられる。

  1. 打者が、安打四球死球、野手の失策野手選択打撃妨害走塁妨害振り逃げのいずれかによって塁に出ること。打撃記録ではなく、一般的な意に用いる。
  2. 安打、四球、死球、打撃妨害出塁、走塁妨害出塁の合計。出塁数(しゅつるいすう)とも言う。かつて表彰された最多出塁数の対象。
  3. 安打、四球、死球の合計。出塁率の分子。

最多出塁数[編集]

最多出塁数は日本プロ野球の個人タイトルで1967年から1984年までセントラル・リーグで出塁数が最も多い選手を表彰していた。1985年からは出塁率を選考条件とする最高出塁率に変更されている。

日本プロ野球[編集]

通算記録[編集]

順位 選手名 出塁数
1 王貞治 5290
2 張本勲 4437
3 野村克也 4275
4 金本知憲 3979
5 落合博満 3909
6 門田博光 3901
7 福本豊 3820
8 清原和博 3664
9 衣笠祥雄 3635
10 立浪和義 3632
  • 記録は2020年シーズン終了時点

シーズン記録[編集]

順位 選手名 所属球団 出塁数 記録年
1 王貞治 読売ジャイアンツ 294 1974年
2 藤村富美男 大阪タイガース 292 1950年
3 青木宣親 東京ヤクルトスワローズ 290 2010年
4 西岡剛 千葉ロッテマリーンズ 289 2010年
5 松井秀喜 読売ジャイアンツ 287 2002年
6 金本知憲 広島東洋カープ 285 2001年
7 金本知憲 阪神タイガース 284 2005年
柳田悠岐 福岡ソフトバンクホークス 2015年
9 松井秀喜 読売ジャイアンツ 283 2001年
10 王貞治 読売ジャイアンツ 282 1965年
  • 記録は2020年シーズン終了時点

その他の記録[編集]

記録 選手名 所属球団 記録日 備考
連続試合記録 69試合 イチロー オリックス・ブルーウェーブ 1994年5月21日 - 8月26日
連続打席記録 15打席 廣瀬純 広島東洋カープ 2013年4月21日 - 4月26日 8安打4四球3死球
1試合記録 7打席 大下弘 東急フライヤーズ 1949年11月19日 7安打
古川清蔵 阪急ブレーブス 1953年8月30日[1] 7安打、延長18回
鈴木尚典 横浜ベイスターズ 1999年7月22日 5安打2四球
荒木雅博 中日ドラゴンズ 2006年4月22日 4安打3四球
秋山翔吾 埼玉西武ライオンズ 2015年9月30日 5安打2四球

メジャーリーグベースボール[編集]

通算記録[編集]

順位 選手名 出塁
1 ピート・ローズ 5929
2 バリー・ボンズ 5599
3 タイ・カッブ 5532
4 リッキー・ヘンダーソン 5343
5 カール・ヤストレムスキー 5304
6 スタン・ミュージアル 5282
7 ハンク・アーロン 5205
8 トリス・スピーカー 4998
9 ベーブ・ルース 4978
10 エディ・コリンズ 4891
11 アルバート・プホルス 4880
12 ウィリー・メイズ 4880
13 デレク・ジーター 4717
14 テッド・ウィリアムズ 4714
15 メル・オット 4648
16 アレックス・ロドリゲス 4629
17 エディ・マレー 4606
18 フランク・ロビンソン 4561
19 ホーナス・ワグナー 4508
20 ミゲル・カブレラ 4506
  • 記録は2023年シーズン終了時点[2]

シーズン記録[編集]

順位 選手名 所属球団 出塁 記録年
1 ベーブ・ルース ニューヨーク・ヤンキース 379 1923年
2 バリー・ボンズ サンフランシスコ・ジャイアンツ 376 2004年
3 ビリー・ハミルトン フィラデルフィア・フィリーズ 362 1894年
4 テッド・ウィリアムズ ボストン・レッドソックス 358 1949年
5 バリー・ボンズ サンフランシスコ・ジャイアンツ 356 2002年
6 ベーブ・ルース ニューヨーク・ヤンキース 353 1921年
7 346 1924年
8 テッド・ウィリアムズ ボストン・レッドソックス 345 1947年
9 ルー・ゲーリッグ ニューヨーク・ヤンキース 342 1936年
ウェイド・ボッグス ボストン・レッドソックス 1988年
バリー・ボンズ サンフランシスコ・ジャイアンツ 2001年

関連項目[編集]

脚注[編集]