熊倉功夫

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熊倉 功夫くまくら いさお
生誕 (1943-01-03) 1943年1月3日(81歳)
日本の旗 東京府
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 歴史学
研究機関 京都大学
筑波大学
国立民族学博物館
林原美術館
静岡文化芸術大学
MIHO MUSEUM
出身校 東京教育大学文学部卒業
東京教育大学大学院文学研究科
修士課程修了
東京教育大学大学院文学研究科
博士課程単位取得退学
主な受賞歴 中日文化賞(2014)
和食文化京都大賞(2019年)
京都府文化賞特別功労賞(2021年)
京都市文化功労者(2021年)
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熊倉 功夫[注 1](くまくら いさお、1943年(昭和18年)1月3日 - )は、日本歴史学者日本文化史茶道)。学位は、文学博士東京教育大学1978年)。国立民族学博物館名誉教授総合研究大学院大学名誉教授、MIHO MUSEUM館長、茶の都ミュージアム館長、静岡文化芸術大学名誉教授・前学長林原美術館元館長。2014年中日文化賞受賞。2022年文化庁長官表彰[3]

来歴

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生い立ち

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東京出身。東京教育大学附属駒場高等学校を経て、東京教育大学文学部史学科を1965年に卒業した[4]。その後、同大学にて修士課程1968年に修了し、博士課程を単位取得退学した[4]。なお、1978年には、同大学より文学博士号を授与された[4]。論文の題は「近代茶道史の研究」[5]

研究者として

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日本文化史、茶道史専攻。主に茶道史や寛永文化研究を主とし、日本の料理文化史や柳宗悦民藝運動研究も行っている。大学院退学以降、京都大学人文科学研究所にて助手や講師を、筑波大学にて助教授や教授を務めた[4]。1992年より国立民族学博物館にて教授として勤務し、第一研究部、および、民族文化研究部にて、それぞれ部長を歴任した[4]2004年には、同博物館より名誉教授の称号を授与された[4]。茶の湯文化学会会長(第4代)。日本結び文化学会 会長。

略歴

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1961年東京教育大学附属駒場高等学校卒業。1965年東京教育大学文学部卒業。71年同大学院博士課程単位取得退学、京都大学人文科学研究所助手。77年講師。1978年筑波大学助教授、82年教授。1992年国立民族学博物館第一研究部教授。97年同部長、民族文化研究部部長。2004年定年退職、名誉教授、林原美術館館長(-2012年)。2010年静岡文化芸術大学学長、2016年退任、MIHO MUSEUM館長。2010年農水省食料・農業・農村政策審議会会長。2017年茶の都ミュージアム館長。

著作

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単著

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  • 『茶の湯 わび茶の心とかたち』(教育社歴史新書 日本史、1977/改訂版・中公文庫、2021)
  • 民芸の発見』(角川書店<季刊論叢日本文化>、1978)
  • 『日本を創った人びと15 千利休 わび茶の美とこころ』(平凡社、1978)
  • 『近代茶道史の研究』(日本放送出版協会、1980)
  • 『後水尾院』(朝日新聞社<朝日評伝選>、1982)
  • 南方録を読む』(淡交社、1983)
  • 『昔の茶の湯 今の茶の湯』(淡交社、1985)
  • 『茶の湯入門』(平凡社、1985)
    • 『茶の湯の歴史 千利休まで』(朝日選書、1990)
  • 『生活と芸術 日本生活文化史』(放送大学、1985)
  • 小堀遠州の茶友たち』(大絖書房、1987)
  • 寛永文化の研究』(吉川弘文館、1988)
  • 『近代数奇者の茶の湯』(河原書店、1997/中公文庫、2023)
  • 『文化としてのマナー』(「日本の50年 日本の200年」岩波書店、1999、新装版 岩波人文書セレクション、2014)
  • 『日本料理文化史 懐石を中心に』(人文書院、2002/講談社学術文庫、2020)
  • 『日本料理の歴史』(吉川弘文館<歴史文化ライブラリー>、2007)
  • 『茶の湯といけばなの歴史 日本の生活文化』(放送大学叢書・左右社、2009)
  • 『茶の湯日和―うんちくに遊ぶ』(里文出版、2012)
  • 『日本人のこころの言葉 千利休』(創元社、2015)

著作集

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  1. 茶の湯 心とかたち
  2. 茶の湯と茶人の歴史
  3. 近代茶道史の研究
  4. 近代数寄者の茶の湯
  5. 寛永文化の研究
  6. 民芸と近代
  7. 日本料理文化史

編著

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  • 『いけばな美術全集 第6巻 茶の湯の花』編 集英社 1982年
  • 『名宝日本の美術 第16巻 利休・織部・遠州』小学館 1983年
  • 『茶道聚錦 4 織部・遠州・宗旦』責任編集 小学館 1983年
  • 『茶道聚錦 6 近代の茶の湯』責任編集 小学館 1985年
  • 『茶道聚錦 1 茶の文化』責任編集 小学館 1987年
  • 柳宗悦茶道論集』編 岩波文庫 1987年
  • 『新編名宝日本の美術 第17巻 利休・織部・遠州』小学館 1991年
  • 『日本の近世 第11巻 伝統芸能の展開』編 中央公論社 1993年
  • 『禅と能楽・茶』 叢書禅と日本文化/編集 ぺりかん社 1997年
  • 『日本文化のゆくえ―茶の湯から』編 淡交社、1998年
  • 『日本の食事文化』責任編集 味の素食の文化センター 講座食の文化 1999年
  • 『遊芸文化と伝統』編 吉川弘文館 2003年
  • 『茶人と茶の湯の研究』編 思文閣出版 2003年
  • 『千利休 戦国時代の天才茶人』編 淡交社 よくわかる茶の湯人物シリーズ 2004年
  • 『近代数寄者の名茶会三十選』編 淡交社 2004年
  • 井伊直弼の茶の湯』編 国書刊行会 2007年
  • 『「食」その伝統と未来―食の文化フォーラム <2009>』編 ドメス出版 2010年
  • 『日本の食の近未来』編 思文閣出版 2013年
  • 大口樵翁―女性茶の湯のすすめ』編著 宮帯出版社 2013年
  • 西山松之助 茶杓探訪』編・解説 宮帯出版社 2013年
  • 『和食という文化 こころをよむ』(NHK出版、2019年)。放送シリーズ・NHKテキスト

共著

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共編著

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  • 『史料大系日本の歴史 第4巻 近世 1』林屋辰三郎共編集 大阪書籍 1979年
  • 『日本の美と文化 10 茶と花と能 サロンの風流と芸能』森下知高橋秀元共編著 講談社 1982年
  • 『外来の食の文化 <食の文化フォーラム>』(石毛直道共編、ドメス出版) 1988年
  • 『利休大事典』村井康彦林屋晴三納屋嘉治共編、淡交社 1989年。千宗左千宗室千宗守監修
  • 『食の美学 <食の文化フォーラム>』(石毛直道共編、ドメス出版) 1991年
  • 『食の思想 <食の文化フォーラム>』(石毛直道共編、ドメス出版) 1992年
  • 『日本の食・100年 <のむ:食の文化フォーラム>』(石毛直道共編、ドメス出版) 1996年
  • 『献立学』川端晶子共編著 建帛社 21世紀の調理学 1997年
  • 『緑茶文化と日本人 World O-CHA Festivalに向けて』杉山公男榛村純一共編著、ぎょうせい 1999年
  • 『茶道学大系 茶道文化論』田中秀隆共編 淡交社 1999年
  • 『外国語になった日本語の辞典』加藤秀俊共編、岩波書店 1999年
  • 柳宗悦と民藝運動』吉田憲司共編、思文閣出版 2005年
  • 夢窓疎石竹貫元勝共編、春秋社 2012年
  • 陸羽茶経』の研究』程啓坤共編、宮帯出版社 世界茶文化学術研究叢書 2012年
  • 栄西『喫茶養生記』の研究』姚国坤共編、宮帯出版社 世界茶文化学術研究叢書 2014年
  • 徽宗『大観茶論』の研究』程啓坤共編、宮帯出版社 世界茶文化学術研究叢書 2017年
  • 岡倉天心茶の本』の研究』関剣平共編、宮帯出版社 世界茶文化学術研究叢書 2020年

訳・校注

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  • 『茶道四祖伝書』松山吟松庵校註 補訂 思文閣 茶湯古典叢書 1974年
四祖は 千利休、古田織部細川三斎小堀遠州
  • 『日本料理秘伝集成 原典現代語訳 第11巻 茶懐石』原田信男共編 同朋舎出版 1985年
  • 『茶の湯の古典 3 四大茶会記』校訂訳注 世界文化社 1990年
  • 高橋箒庵『大正茶道記 近代茶会史料集成』全3巻 原田茂弘共校注 淡交社 1991年
  • 高橋箒庵『昭和茶道記』全2巻 編 淡交社 近代茶会史料集成 2002年
  • 山上宗二記』(校注、岩波文庫、2006年)
  • 南坊宗啓原著、立花実山南方録 現代語訳』(中央公論新社、2009年)
  • 『茶道四祖伝書 利休伝・織部伝・三斎伝・宗甫伝 現代語訳』(中央公論新社、2021年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 「工」偏に「刀」の熊倉 㓛夫と表記されることもある[1][2]

出典

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  1. ^ 12月9日開催 アルスシムラ公開講演会 歴史学者 熊倉㓛夫さん「茶室で何をまとうか」”. しむらのいろ - 志村ふくみ、志村洋子公式ホームページ (2018年12月6日). 2020年7月11日閲覧。
  2. ^ 国立民族学博物館 要覧2011” (PDF). 2020年7月11日閲覧。
  3. ^ 令和四年度文化庁長官表彰名簿
  4. ^ a b c d e f 「研究スタッフ」『国立民族学博物館|名誉教授 熊倉功夫国立民族学博物館2004年4月1日
  5. ^ 博士論文書誌データベース

関連項目・人物

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外部リンク

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学職
先代
川勝平太
静岡文化芸術大学学長
第3代 : 2010年 - 2016年
次代
横山俊夫
文化
先代
林原健
林原美術館館長
2004年 - 2013年
次代
谷一尚