種部恭子
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種部恭子 たねべ きょうこ | |
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生年月日 | 1964年10月14日(60歳) |
出生地 | 日本 富山県富山市 |
出身校 | 富山医科薬科大学医学部医学科 |
現職 | 富山県議会議員、産婦人科医、女性クリニックWe! TOYAMA代表 |
所属政党 | 自由民主党 |
公式サイト | 富山県議会議員 種部恭子 |
選挙区 | 富山市選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2019年6月19日 - 現職[1] |
種部 恭子(たねべ きょうこ、1964年〈昭和39年〉10月14日 - )は、日本の産婦人科医師、政治家。自由民主党所属の富山県議会議員(2期)、富山県医師会常任理事、日本産婦人科医会常務理事。
来歴
[編集]富山県富山市生まれ[2]。富山市立西田地方小学校卒業、富山市立南部中学校卒業、富山県立富山中部高等学校理数科卒業、富山医科薬科大学医学部医学科卒業[2]。大学卒業後は富山医科薬科大学医学部産科婦人科学教室入局、恩賜財団母子愛育会愛育病院産婦人科勤務、黒部市民病院勤務、富山医科薬科大学大学院医学研究科博士課程修了、富山医科薬科大学医学部産科婦人科学助手、富山県済生会富山病院産婦人科医長、医療法人社団藤聖会女性クリニックWe! TOYAMA院長、医療法人社団藤聖会女性クリニックWe! TOYAMA代表[2]。
2019年、富山県議会議員選挙に富山市第1(定数11)から自由民主党公認で出馬し、得票数は2位で、初当選を果たした[3]。
2019年、富山市長選の自民党内の予備選挙で敗れる[4]。
内閣府男女共同参画会議の重点方針専門調査会委員及び女性に対する暴力に関する専門調査会委員、公益社団法人日本産婦人科医会常務理事、公益社団法人富山県医師会常任理事、日医工株式会社社外取締役[2]。
自民党のHPVワクチンの積極的勧奨再開を目指す議員連盟のメンバーである[5]。
趣味はスキー[6]。
家族は夫、子ども2人、保護ねこ2匹[7]。
政策・主張
[編集]- 2017年時点で女性の医学部への入試について「ゲートコントロールされているのではないか」と指摘。「医師が男女半々になったほうが、医療は安全になる」との立場を取る [8]。
- 同性パートナーシップに賛成している[4]。
- 中高生が性交をすることを禁止する明確な理由がないとの意見を持つ。教育の場で望まない妊娠や繰り返しの妊娠、不特定多数との性行為を叱責することは脅しや嫌がらせであり、一緒に解決することやそれが困難ならまた助ければよいとの見解。座右の銘は「死ぬこと以外かすり傷」[9]。
- 女性が産む産まない人生、両方ありだとして、選択は正しい知識に基づいて女性が自分で決めることとの意見を持つ[10]。
- 関係が破たんした夫婦の中絶配偶者同意不要決定について「不安定な女性と医師の立場を守るもので、大きな前進」と語った[11]。
- 緊急避妊薬のオンライン診療での処方について「一つ前進」としつつも、避妊や医療にアクセスしづらい10代にとってはまだハードルが高い。避妊が男性主体で中絶は女性の自由意思で行えないことを良好な環境ではないとの見解を示している[12]。
- ピルが日本に入ってきた時から、手に入れやすいようお祭りの屋台で売れば良いと主張していた[13]。
人物
[編集]高校生の時に産婦人科受診の際、男性医師からいきなり「セックスの経験はあるのか」と聞かれ怒りを覚えたこときっかけで、男性中心の医療を変えるため医師を目指したと述べている[14]。のちにその医師と再会し、直接苦情を言ったが率直に謝られて応援者になってくれたことを語っている。また若年妊娠などの性の問題や出産後の女性の自殺などについて政治から変えることが必要と思い政治を目指したという[15]。
活動
[編集]種部恭子 | |
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人物 | |
生誕 | 種部恭子 1964年10月14日(60歳) 富山県富山市 |
出身校 | 富山医科薬科大学医学部 |
職業 | 産婦人科医、富山県議会議員 |
YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2023年1月22日 - |
登録者数 | 569人 |
総再生回数 | 42886回 |
挨拶 | 「今後も思いっきり尖っていくので、チャンネル登録とグッドボタン、よろしくお願いします!」 |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2023年8月6日時点。 |
性教育
[編集]1991年から性教育の出前授業を行う。1992年に富山県にUターンしてからは黒部市、富山市で学校や地域からの要請を受けて講義をしてきた。性教育は危機管理との立場に立つ。富山市の10代中絶率は低位から2016年全国3位と低く、同市教委は出前授業の影響と考えている[16]。性教育やLGBTを推奨する活動の際に、旧統一教会員より抗議を受けたことを語っている[17]。
HPVワクチン啓発活動
[編集]2020年12月の自民党のHPVワクチンの積極的勧奨再開を目指す議員連盟の総会において種部恭子氏は富山県では2019年度HPVワクチン接種率は6%を超え、2020年度からは個別通知を開始するなど、 富山県におけるHPVワクチン接種率の現状とその向上への取り組みを報告した[18]。
緊急避妊薬OTC化の審議問題
[編集]2021年10月に行われた厚生労働省の検討会において、日本産婦人科医会常務理事として参考人出席した種部恭子は、同会が検討会資料として提出した産婦人科医へのアンケート調査結果が実際は緊急避妊薬のOTC化に反対42%、賛成と条件付き賛成で54.7%であったものを、回答者の91%が反対と結論づけた報告を行った。このため、事実歪曲の指摘があり、謝罪し、訂正した[19]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “県政報告・活動報告 富山県議会議員 種部恭子”. 富山県議会議員 種部恭子. 2022年3月19日閲覧。
- ^ a b c d 種部恭子ができるまで - 富山県議会議員 種部恭子 公式サイト
- ^ 2019地方統一選 富山県議選富山市第1 - NHK
- ^ a b “医師議員が市長選の党内予備選挙にでた理由-種部氏×細井氏◆Vol.3”. m3.com (2019年). 2022年3月19日閲覧。
- ^ “富山のHPVワクチン接種率6%超、全市町村で個別通知”. m3.com (2020年12月22日). 2022年3月19日閲覧。
- ^ “わたしのON/OFF > 種部 恭子”. 日本産婦人科学会. 2022年3月19日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 富山県議会議員 種部恭子. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “「なぜ私が不合格になったのか」――医学部不正入試、被害女性の苦悩と闘い”. yahoo NEWS. 2022年3月19日閲覧。
- ^ “<8>4死ぬこと以外はかすり傷”. 日本家族計画協会. 2022年3月19日閲覧。
- ^ “産む、産まないは自分が決めること 37歳までに知っておきたい“大人のための保健体育””. WOTIPI. 2022年3月19日閲覧。
- ^ “消え入りそうな声の女性「夫が性行為強要」、医師は夫同意なき中絶手術決断…訴訟リスクも”. 読売新聞 (2021年6月20日). 2022年3月19日閲覧。
- ^ “性暴力はなぜ起こるのか人間関係学ぶ性教育を”. 日経新聞丸の内キャリア塾×W女性の健康週刊. 2022年3月19日閲覧。
- ^ ““ピル”はお祭りの屋台で売るべき?性教育のあり方とは-種部氏×細井氏◆Vol.2”. m3.com. 2023年10月29日閲覧。
- ^ "女性クリニックWe!TOYAMA院長種部恭子さん(54) 男性中心の医療に異議 - 中日新聞、2018年10月16日 2022年3月19日閲覧
- ^ “医師から政治家「せっかく助けた命を自ら絶つ人、放っておけない」-種部氏×細井氏◆Vol.1”. m3.com. 2022年3月19日閲覧。
- ^ 若林朋子 (2018年7月13日). “【性教育】10代の中絶が少ない富山 出前授業に奮闘する産婦人科医たち”. yahoo NEWS. 2022年3月19日閲覧。
- ^ “元信者が語る“選挙応援”の実態 知事は選挙翌年も関連団体のイベントに 問われる旧統一教会と富山政界”. チューリップテレビ (2022年7月22日). 2023年10月29日閲覧。
- ^ 星野桃代 (2020年12月22日). “富山のHPVワクチン接種率6%超、全市町村で個別通知”. m3.com. 2022年4月4日閲覧。
- ^ 伊吹 早織 (2021年10月5日). “「計91%が緊急避妊薬の薬局販売に反対」→実際は42%だった。産婦人科医会が調査結果について謝罪”. BuzzFeed Japan. 2022年3月19日閲覧。