篠ひろ子

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しの ひろこ
篠 ひろ子
本名 西山 博子(にしやま ひろこ)
(旧姓:沼澤〈ぬまさわ〉)
別名義 篠 ヒロコ
生年月日 (1948-03-08) 1948年3月8日(76歳)
出生地 日本の旗 日本宮城県仙台市[1]
身長 167cm
血液型 O型
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1968年 - 1990年代
活動内容 1968年:TBCテレビ『ホリデイ・イン・仙台』のホステスとしてデビュー
配偶者 伊集院静1992年 - 2023年死別)
著名な家族 沼澤聖一(兄、プロゴルファー)
青山隼(甥、サッカー選手・俳優)
主な作品
時間ですよ』第3シリーズ[1]
寺内貫太郎一家[1]
悪魔のようなあいつ
金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?[1]
毎度おさわがせします』シリーズ
金曜日の妻たちへIII 恋におちて
妻たちの危険な関係
金曜日には花を買って
キツイ奴ら』シリーズ
誘惑
男と女 ニューヨーク恋物語II
木曜日の食卓
カミさんの悪口』シリーズ
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篠 ひろ子(しの ひろこ、1948年3月8日[1] - )は、日本の女優である。本名:西山 博子(にしやま ひろこ)。旧姓:沼澤(ぬまさわ)。宮城県仙台市出身。東北学院大学法学部中退[1]血液型O型。所属事務所は芸映プロダクションであった。身長166cm(1975年7月)[2]

来歴・人物[編集]

三男二女の長女で、父は電機会社の専務[3]。兄にプロゴルファーの沼澤聖一、弟にゴルフクラブ設計家の沼澤雄二、甥に元プロサッカー選手で俳優の青山隼がいる[4]。少女期はNHK仙台少年少女合唱隊(後輩に遊佐未森がいる)に所属していた[5]。聖ウルスラ学院小学校・中学校・高等学校(現在の聖ウルスラ学院英智小学校・中学校・高等学校)卒業[3]

1968年東北学院大学法学部2年生在学中にゴルフ練習場でスカウトされ、東北放送テレビ「ホリデイ・イン・仙台」のアシスタントとしてローカルデビューし[3]、当時の本名「沼澤博子」名義で出演した。番組中に歌ったのが目にとまり、クラウンレコードに誘われ、20歳のとき上京、いずみたく宅に居候する[3]。同年「水色の風」で歌手デビューした[1]。しかしまったくヒットせず、翌1969年キングレコードに移籍して「悪い遊び」をリリースしたがこちらもヒットはしなかった[3]。しかし、歌手時代の経験を生かして『金曜日の妻たちへパートII』ではクラブ歌手となる主婦を演じ、美声を披露している[1]

篠が芸能人としてクローズアップされたのは女優として活動を活発にしてからである。1973年TBSテレビ時間ですよ』の小料理屋の女将・お涼さん役で、これ以降、まとわりつく不運に愚痴ひとつこぼさず、ただ静かに耐える女・お涼さん路線が続いた[3]。一時期、篠ヒロコ名義で活動していた。ドラマの性質上必要であればベッドシーンなどにも臆することなく大胆に肌を露出して挑んだ(TBSテレビドラマ『悪魔のようなあいつ』・山川静枝役など)。

1997年ドラマの主演を務めたのを最後に女優業を休止。前後して夫の伊集院静[1]と郷里の仙台市に移住、目立った活動を行うことなく今に至る[1]2006年3月2日に死去した演出家の久世光彦の葬儀の際には、久しぶりに公に姿を現した(篠が『寺内貫太郎一家』に出演したため葬儀に参列)。

賀来千香子板東英二とは親交が深く(板東がドラマデビューした時に篠が妻役だったことが縁)、『土曜大好き!830』(関西テレビ製作フジテレビ系)の最終回では、この番組が開始された時の記念ゲストとして迎えられたこともあって、仙台から飛行機で大阪に駆けつけて再び記念ゲストとして出演した。

幼少より信仰を続けるクリスチャンカトリック系)であり、洗礼名は(日本語訳が)"小さき花のテレジア"[1]。篠は以前雑誌インタビューで「成人した今では洗礼名に反して長身(167cm)なのでちょっと恥ずかしい」と語ったことがある。

2匹の愛犬(ミニチュアダックスフンドの名前はアイスとノボ)と共に夫婦で暮らしていた。

2023年11月24日、肝内胆管がんの治療に専念していた夫の伊集院静と死別。同日、メディア各社へのファックスで夫の死去を公表している[6]

主な出演[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

その他[編集]

ザ・ベストテン 1985年12月26日放送回。 年間ベストテンにランクインした小林明子のお祝いゲスト。

舞台[編集]

  • 天知茂芸能生活30周年記念特別公演(1979年6月22日、日劇)- 日替わり特別ゲスト
  • 『舞台はまわる にっぽん女剣劇物語』(1981年9月、東京宝塚劇場

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
1 1968年
10月1日
A面 水色の風 水島哲 いずみたく 親泊正昇 CW-872
B面 愛の世界
2 1969年
4月1日
A面 愛ってなあに 山上路夫 CW-923
B面 愛の言葉を 水島哲 渋谷毅
3 1970年
10月
A面 悪い遊び 山上路夫 大柿隆 BS-1248
B面 ふり返って 山口倭朱美 親泊正昇 小山恭弘
4 1970年
12月
A面 幸せな絵のように 山上路夫 いずみたく 大柿隆 BS-1282
B面 危険な恋
5 1971年
4月
A面 最後の晩餐 BS-1358
B面 二人ぐらし 増永直子
6 1971年
8月
A面 私あぶないの 岩谷時子 BS-1404
B面 華麗なる週末 吉田央
7 1971年
12月
A面 ベッドで煙草を吸わないで 岩谷時子 葵まさひこ BS-1445
B面 泣きながら生きてきたから 増永直子 大柿隆
8 1972年
3月
A面 ちいさな恋 千坊さかえ 織田康資 高見弘 BS-1489
B面 私ひとり みやもり純
9 1974年
3月
A面 霧雨の人 小谷夏 三木たかし SV-1173
B面 あのころ
10 1974年
10月
A面 あじさいの人 SV-1199
B面 おしゃれな遊び 中山大三郎 田辺信一
11 1975年
12月
A面 わかれ 岡田冨美子 岩代浩一 高田弘 SV-1258
B面 棄てられて 小谷夏 三木たかし
12 1977年
4月
A面 乱れる 吉田旺 中村泰士 馬飼野俊一 SV-6186
B面 まどろみの中で 片桐和子 あかのたちお
13 1979年
11月
A面 ハートブレイク・シティ 竜真知子 馬飼野康二 SV-6644
B面 別れ模様
14 1992年
9月26日
01 北の街 恋の味[注釈 1] 荒木とよひさ 柳和文 山中紀昌 PODH-1091
02 悲しみを遠ざけて 鈴木義之

アルバム[編集]

発売日 規格 規格品番 アルバム
1971年 LP SKD-68 篠ヒロコ デラックス
  1. 悪い遊び
  2. 生きがい
  3. 夢は夜ひらく
  4. 雪が降る
  5. 女に生まれて悲しくて
  6. 誰もいない海
  7. 幸せな絵のように
  8. 最後の晩餐
  9. 京都慕情
  10. つめたい雨
  11. 再会
  12. 秘密
  13. 二人ぐらし
  14. この胸のときめきを
1972年 LP SKD-114 篠ヒロコ デラックス-第2集-
  1. 雨の御堂筋
  2. 水色の恋
  3. わたしの城下町
  4. 誰も知らない
  5. 悪魔がにくい
  6. さらば恋人
  7. おもいでの長崎
  8. ちいさな恋
  9. 雨がやんだら
  10. 忘れな草をあなたに
  11. 泣きながら生きてきたから
  12. 女の意地
  13. 私ひとり
  14. ベッドで煙草を吸わないで
1974年 LP SKD-182 女〜篠ヒロコの魅力〜

Side:A

  1. ベッドで煙草を吸わないで
  2. 夢は夜ひらく
  3. 小さな恋
  4. 最後の晩餐
  5. 生きがい
  6. 私の城下町
  7. 女の意地

Side:B

  1. 悪い遊び
  2. 雨がやんだら
  3. 幸せな絵のように
  4. 忘れな草をあなたに
  5. 女に生まれて悲しくて
  6. 私あぶないの
  7. ラストダンスは私と
1974年 LP SKJ-178 霧雨の女

Side:A

  1. 霧雨の人
  2. 愛が死んだ日
  3. なみだ草子
  4. そして
  5. 夕顔の人
  6. あのころ

Side:B

  1. あじさいの人
  2. 棄てられて
  3. あなたが死んだら
  4. 酒場で
  5. 出船入船
  6. 黒い瞳
LP スターライブラリーシリーズ完全復刻盤: 篠ヒロコ
  1. 悪い遊び
  2. 生きがい
  3. 夢は夜ひらく
  4. 雪が降る
  5. 女に生まれて悲しくて
  6. 誰もいない海
  7. 幸せな絵のように
  8. 最後の晩餐
  9. 京都慕情
  10. つめたい雨
  11. 再会
  12. 秘密
  13. 二人ぐらし
  14. この胸のときめきを
2001年11月7日 CD KICS-907

タイアップ曲[編集]

楽曲 タイアップ
1975年 わかれ フジテレビ系ドラマ「積木の箱」主題歌
1977年 乱れる TBS系ドラマ「乱れる」主題歌
1988年 あじさいの人 フジテレビ系ドラマ「女優 夏木みどりシリーズ」挿入歌
1992年 北の街 恋の味 ハウス食品「うまいっしょ」CMソング

CM[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ デュエット:小野寺昭。なお、カップリングには篠ひろ子と小野寺昭のソロ曲をそれぞれ収録。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 別冊宝島2551『日本の女優 100人』p.76.
  2. ^ 「テーマ大特集 身長物語 背の高さのお話 ノッポさんのユカイな考察 スタアのノッポさん」『スタア』1975年7月号、平凡出版、176–179頁。 
  3. ^ a b c d e f 『週刊朝日』1982年7月16日号、pp.47-48
  4. ^ イケメン元Jリーガーの俳優 あの有名女優が伯母
  5. ^ 音楽への情熱持ち続ける NHK仙台少年少女合唱隊河北新報 2009年12月8日)
  6. ^ “作家の伊集院静氏死去、73歳 妻・篠ひろ子「最期まで自分の生き方を貫き通した人生」”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2023年11月24日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202311240001475.html 2023年11月24日閲覧。 

主な共演者[編集]

外部リンク[編集]