罫線

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罫線[1](けいせん、: rule)とは、複数の項目を二次的に区切るのに用いる[2]線状の組版材料である[3]

罫線の種類[編集]

罫線には罫線属性[2]と呼ばれる太さや形状に由来する種別があり、各々が様々な目的で用いられる。

主な罫線を次に示す。

罫線
名称 名称の由来 図例 使用箇所の例 太さ
表罫おもてけい[4] 活字の金属板を薄く削った[5]
  • 主要項目中の各欄の囲い[4]
  • 同一の表及び付表が複数部に跨る場合の最下段[6]
  • 本文と文書作成者表示との間の区切り[7]
太さ0.1 mm[4]
中細罫ちゅうぼそけい[4]
主要項目の区分及び帳票の外枠 0.2 mm[8]から0.25 mm[1]程度
裏罫うらけい[4] 活字の金属板を薄く削った[9]
0.45 mm[4]
星罫[10]・リーダー罫[8]
  • 一つの枠中での複数行の区切り[4]
  • 桁の位線[8]
  • 欄外への記入[4]
四分罫 4分の1の大きさ[10]
(原則用いない[4] [8] 0.9 mm[10]
二分罫 五号の2分の1の大きさ[10]
1.8 mm[10]
子持ち罫[4]
破線罫・ミシン罫[11]
  • 横方向の罫線を横罫、縦方向の罫線を縦罫と呼ぶ。

コンピュータにおける使用方法[編集]

テキストファイルにおいては罫線素片を使用する。

HTMLで使用する場合はtableタグを利用する。横罫のみの場合にはhrタグを利用する。

多くのワープロソフトにおいては罫線を引いたり、罫線のついた表を作成する機能が標準で付属している[要追加記述]

表計算ソフトのセルの周囲などに、ひくことができる。

その他[編集]

元来、目のように卦けることから罫と呼ばれる[要出典]

将棋囲碁で使用される盤にある線を罫と呼ぶ[要出典]

折り紙においては山折を一点鎖線または二点鎖線で、谷折を破線で表記することが多い。また、波線点線を使用して切り取り線とすることが多い[疑問点]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b JISZ8125 2004, p. 23.
  2. ^ a b JISX4051 2004, p. 5.
  3. ^ JFPI, 罫線.
  4. ^ a b c d e f g h i j JISX8303 2008, pp. 5–6.
  5. ^ JFPI, 表罫.
  6. ^ ATLA 2015, p. 2.
  7. ^ ATLA 2015, p. 3.
  8. ^ a b c d 秋草 1973, p. 229.
  9. ^ JFPI, 裏罫.
  10. ^ a b c d e 日向市 1965.
  11. ^ JFPI, 破線罫及びミシン罫.

参考文献[編集]

  • 秋草直之「情報システム設計」『情報管理』第16巻第3号、1973年6月1日、221-231頁、doi:10.1241/johokanri.16.2212019年9月13日閲覧 
  • 印刷用語集”. 日本印刷産業連合会. 2019年9月13日閲覧。
    • 罫線”. 印刷用語集. 日本印刷産業連合会. 2019年9月13日閲覧。
    • ミシン罫”. 印刷用語集. 日本印刷産業連合会. 2019年9月13日閲覧。
    • 破線罫”. 印刷用語集. 日本印刷産業連合会. 2019年9月13日閲覧。
実定法規
標準・規格

関連項目[編集]