豊かの海

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豊かの海
豊かの海の位置
豊かの海の位置
ラテン名 Mare Fecunditatis
英語名 Sea of Fertility
直径 909 km
面積 326,000 km2
月面座標 南緯7度48分 東経51度18分 / 南緯7.8度 東経51.3度 / -7.8; 51.3座標: 南緯7度48分 東経51度18分 / 南緯7.8度 東経51.3度 / -7.8; 51.3
月面緯度 南緯7.8°
月面経度 東経51.3°
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豊かの海(ゆたかのうみ)は、の東半球に位置する月の海の一つであり、月の表側にある。豊かの海は先ネクタリス代に作られた盆地であり、後期インブリウム代地層が表面を覆っている。表面の地層は危難の海静かの海よりも薄い。豊かの海の周囲は、神酒の海静かの海危難の海と共通のネクタリス代の地層に囲まれている。豊かの海の西側は神酒の海と接しており、境界にはピレネー山脈が走っている。豊かの海の東端にはラングレヌスがある。

三島由紀夫の最晩期の四部作「豊饒の海」は、これが由来である(近年では「豊かの海」と訳されることが多いが、三島がこの題を付した当時は「豊饒の海」と訳されていた[1])。

脚注[編集]

  1. ^ 「『豊饒の海』について」(毎日新聞夕刊 1969年2月26日号)。35巻 2003, pp. 410–412

参考文献[編集]

  • 三島由紀夫『決定版 三島由紀夫全集35巻 評論10』新潮社、2003年10月。ISBN 978-4106425752