鈴木慶一

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鈴木慶一
別名 Suzuki K1 >> 7.5cc
宇宙からの物体X
東京太郎
生誕 (1951-08-28) 1951年8月28日(72歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都大田区
学歴 東京都立羽田高等学校
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 1970年 -
レーベル ソニー・ミュージックダイレクト
共同作業者
公式サイト 公式サイト

鈴木 慶一(すずき けいいち、1951年8月28日 - )は、日本音楽家俳優ムーンライダーズボーカル、リーダー。東京都立羽田高等学校卒業。

父は俳優の鈴木昭生。弟は音楽家の鈴木博文。2023年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞[1]

来歴・人物[編集]

新設当時の羽田高等学校卒業後、浪人して大学受験をするために予備校に通うも3日で辞める。職も探せば無かったわけではないので、何とかなるだろうと思ったという。

1970年に鈴木の母親が勤めていた会社でアルバイトをしていたあがた森魚と出会い本格的な音楽活動を開始。はっぴいえんどバックバンドなどを経験した後、自らのグループはちみつぱいを結成。

1975年に実弟である鈴木博文らとムーンライダーズを結成した。翌年にアルバム『火の玉ボーイ』を発売。1986年から1991年のムーンライダーズ活動休止期間は、当時夫人であった鈴木さえ子のアルバム『緑の法則』(1985年)のプロデュースなどを手掛けた。

1981年には高橋幸宏とのコンビでTHE BEATNIKSを結成、断続的に活動し、2018年までに6枚のアルバムをリリース、ライブ活動を行う。実弟の鈴木博文とはユニット・THE SUZUKIでも断続的に活動。他にBeautiful Songs(矢野顕子大貫妙子奥田民生宮沢和史)としてアルバム、秩父山バンドNo Lie-Senseケラリーノ・サンドロヴィッチとのユニット)としてシングルおよびアルバム、P.K.O.(Panta Keiichi Organizationの略、PANTAとのユニット)としてアルバム、鈴木マツヲ(松尾清憲とのユニット)としてシングルとアルバム、Three Blind Moses(棚谷祐一、小谷和也とのユニット)としてシングルを発表。ライブのみではロウガンズ(泉谷しげるどんと高田渡)、大江戸兄弟(友田真吾)、野宮真貴とのユニットなど多数。

2008年曽我部恵一のプロデュースによるソロ・アルバム『ヘイト船長とラヴ航海士』で第50回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞した。

2011年11月11日、ムーンライダーズの無期限活動休止を発表。その後も、メンバーのかしぶち哲郎の追悼ライブや鈴木自身の活動45周年記念ライブ、バンド結成40周年などの折に「活動休止の休止」を行ない、チューリップTHE ALFEEセンチメンタル・シティ・ロマンスと共に長期間活動している。2013年7月、元カーネーションの矢部浩志らと新たにControversial Sparkを結成[2]。11月にはKERAと結成したNo Lie-Senseの1stアルバムを発売。

映画音楽も手がけ、2003年公開の北野武監督の『座頭市』では、第36回シッチェス・カタロニア国際映画祭スペイン)最優秀音楽賞、第27回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。「アウトレイジ 最終章」で第41回日本アカデミー賞。漫画雑誌『COMIC CUE』では漫画の原作を担当したこともある(作画:やまだないと)。

CM音楽では、代表曲として素人の出演者が正確に歌っているのに音痴に聞こえるメロディラインが話題を呼んだ「きいてアロエリーナ きいてマルゲリータ」(マンナンライフ)や、宮崎美子が着替えるシーンでブームを起こした「いまのキミはピカピカに光って」(作詞・糸井重里、歌・斉藤哲夫ミノルタカメラ)などがある。

音楽プロデューサーとしてはPANTA & HAL、野宮真貴、杏里、糸井重里、藤真利子、クリス、原田知世あがた森魚およびヴァージンVSハルメンズ、カーネーション、ISSAY渡辺美奈代桐島かれん(高橋幸宏と共同)、cali≠gari、高田渡、ceroなどのアルバムを手がけている。

他のアーティストへの楽曲提供も多く、坂本龍一立花ハジメ、宮崎美子、チロリン、伊藤つかさ安田成美野田幹子ザ・ぼんち宮村優子吉田拓郎うどん兄弟他多数。

ゲームミュージックにおいては、糸井重里がプロデューサーを務めた任天堂発売の『MOTHER』及び続編の『MOTHER2 ギーグの逆襲』の楽曲を田中宏和と連名で手掛けた。前者で使用された「エイトメロディーズ」は音楽教科書に採用されたこともある。ゲーム音楽では『リアルサウンド 〜風のリグレット〜』も担当。

音楽を作るモチベーションを上げるためには何でもやり、1990年代に入ってからはジャン・コクトーが描いた「ピカソのポートレート」のタトゥーをしている。

部屋が汚いことで有名で、CDや本、新聞が大量に積んである。奥に行くには数回飛ばなければならない。2階に行く階段も滅茶苦茶で、使ってないベッドも洋服が堆積している。親子連れに「おばけ屋敷」と言われたこともあり、帰れないこともあったという(「TOKYO FM「ナイトワープ Eno@Home」 1998年7月25日)。

ディスコグラフィ[編集]

はちみつぱい[編集]

ムーンライダーズ[編集]

THE BEATNIKS[編集]

The SUZUKI[編集]

  • The Suzuki meets GREAT SKIFFLE AUTREY(1990年
  • The Suzuki ’95(1995年
  • The Suzuki meets 栗コーダーカルテット(1998年

No Lie-Sense[編集]

Controversial Spark[編集]

鈴木マツヲ[編集]

松尾清憲とのデュオ。

ソロ・アルバム[編集]

  • 火の玉ボーイ1976年、鈴木慶一とムーンライダース名義)
  • S.F.1978年、鈴木慶一プロデュース、「宇宙からの物体X」名義)
  • SUZUKI白書(1991年
  • THE LOST SUZUKI TAPES(1993年、未発表曲&テイク集)
  • TOKYO TARO is living in Tokyo(1993年、東京太郎名義)
  • satelliteserenade(1994年、suzuki K1 >> 7.5cc名義)
  • Yes, Paradise, Yes | M.R.B.S.(1999年、suzuki K1 >> 7.5cc名義)
  • No.9(2004年、Keiichi Suzuki with moonriders名義)
  • 鈴木慶一CM WORKS ON・アソシエイツ・イヤーズ(1977-1989)(2007年、CM音楽集)
  • ヘイト船長とラヴ航海士(2008年
  • シーシック・セイラーズ登場!(2009年
  • Keiichi Suzuki:Music for Films and Games(2010年、サウンドトラック集)
  • ヘイト船長回顧録 In Retrospect(2011年
  • Records and Memories(2015年

コンピレーション・アルバム[編集]

  • 謀らずも朝夕45年(2016年
    • ムーンライダース他所属バンドの楽曲、ソロアルバム、他アーティストへの提供曲で構成

楽曲提供[編集]

劇伴[編集]

ゲーム[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

アニメ映画[編集]

テレビアニメ[編集]

OVA[編集]

出演[編集]

テレビ番組[編集]

ラジオ番組[編集]

CM[編集]

テレビドラマ(出演)[編集]

映画(出演)[編集]

著書[編集]

  • ムーグ・ノイマン・バッハ 甘利俊一, 鈴木慶一, 細野晴臣, 近藤譲, 冨田勲・著(1988年1月1日・ソフトバンククリエイティブ(COMPUTOLOGY BOOKS))
  • 火の玉ボーイとコモンマン―東京・音楽・家族1951‐1990(1989年、新宿書房)
  • ロック画報読本 鈴木慶一のすべて (2017年3月17日、Pヴァイン・ele-king books)

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
  2. ^ 鈴木慶一、新バンド「コントロバーシャル・スパーク」の活動をスタート”. OTOTOY (2013年7月1日). 2013年7月2日閲覧。
  3. ^ “宮崎大祐の新作「PLASTIC」7月公開、エクスネ・ケディのアルバムがモチーフ”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年5月12日). https://natalie.mu/eiga/news/524305 2023年5月12日閲覧。 
  4. ^ 福田村事件:作品情報、映画.com、2023年8月31日閲覧。
  5. ^ MUSIC BIRD”. 2009年4月1日閲覧。
  6. ^ MUSIC BIRD”. 2008年9月4日閲覧。
  7. ^ "オダギリジョー脚本・演出の初オリジナル連続ドラマ今秋放送! 豪華キャストも発表". シネマトゥデイ. 10 June 2021. 2021年6月10日閲覧
  8. ^ “オダギリジョー脚本・演出のドラマ「オリバーな犬」NHKで放送、主演は池松壮亮”. シネマトゥデイ. (2021年8月25日). https://www.cinematoday.jp/news/N0131967 2022年9月16日閲覧。 
  9. ^ ほとぼりメルトサウンズ:作品情報映画.com、2022年11月2日閲覧。
  10. ^ “映画「ちひろさん」に豊嶋花、リリー・フランキー、風吹ジュン、共演陣を一挙解禁”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年10月31日). https://natalie.mu/comic/news/499525 2022年10月31日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]