静止ホイール

ウィキペディアから無料の百科事典

静止ホイール(せいしホイール)とは、自動車ホイールに取り付ける部品で、自動車が走行しても、ホイール・タイヤと一緒に回転せず、常に上下位置を一定にして静止した状態を保持する特許技術[1]である。

概説[編集]

広告媒体として利用されている。走行中でも常に静止状態にあるためホイールに描かれた広告を読み取ることが可能で、あわせて人に奇妙な印象を与えることによる視覚効果をもたらす。

ホイールと静止ホイールの間にはベアリングがありタイヤの回転は直接に伝わらない。またノーズを付けることにより空気の流れを前方から後方に逃し、一定の位置を保とうとする原理を利用している。主にタクシーに装着するが大型車両用もあった。

兵庫県パスカル研究所が開発・特許申請をし「E-CAPS」の名称で2000年から販売していた。採用例としては沖縄県のタクシーに装着され沖縄セルラーの広告、神戸大阪地区のタクシーに装着されペットフードの商品広告がなされていた。

現在も静止ホイール「PASCAP」として、一部自治体公用車や選挙時啓発、バス・タクシー広告などで利用されている。

参考文献[編集]

  • 日経デザイン2000年11月号 『なぜ?がポイントの最新交通広告』

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 特許第3162673号。2007年に特許料未納により抹消。