6

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UNOのカードのように、紙片や球体などに印字される場合、9との混同を避けるために「6」のように下線を引いて区別されることがある。
5 6 7
素因数分解 2 × 3
二進法 110
三進法 20
四進法 12
五進法 11
六進法 10
七進法 6
八進法 6
十二進法 6
十六進法 6
二十進法 6
二十四進法 6
三十六進法 6
ローマ数字 VI
漢数字
大字
算木
位取り記数法 六進法
「六」の筆順

6、ろく、りく、むっつ、む)は、自然数または整数において、5の次で7の前の数である。

漢字の常用漢字である。 英語では、基数詞six(シックス)、序数詞ではsixth。

ラテン語ではsex(セクス)。

性質[編集]

  • 6 は合成数であり、正の約数1, 2, 3, 6 である。
  • 6 = 21 × (22 − 1)
    • 最小の完全数である。次は28
      • 偶数の完全数のうち単偶数(4で割り切れない偶数)であるのは 6 のみで、他の完全数は全て 4 の倍数。
    • 2番目の倍積完全数である。1つ前は1、次は28
    • n = 2 のときの 2n−1(2n − 1) の値とみたとき1つ前は1、次は28
    • 最小の原始擬似完全数である。次は20。全ての完全数は原始擬似完全数でもある。
    • 2番目の調和数で、1つ前は1、次は28。全ての完全数は調和数でもある。
  • 6 = 2 × 3
    • 1以外の奇数偶数の積で、最小の数は6である。奇数で割り切れる単偶数でも、最小の数である。
      • n = 1 のときの 2(2n + 1) の値とみたとき1つ前は2、次は10
      • 3で割り切れる偶数は、6で割り切れる数である。
    • 2つの異なる素因数の積で p × q の形で表せる最小の数である。次は10
      • 複数の素因数を持つ最小の数である。1つ前の1個は2、次の3個は30
    • 2番目の半素数である。1つ前は4、次は9
    • 2番目の矩形数である。1つ前は2、次は12
    • 6 = 21 + 22 = 32 − 31
      • 2の自然数乗の和とみたとき1つ前は2、次は14
    • 6 = 2 + 4
    • 6 = 2 × σ(2) (ただし σ約数関数)
    • 6 = 1 × 2 × 3
      • 1から3までの自然数の積で表せる数である。階乗の記号を使うと、3! となる。1つ前は2、次は24
      • 3連続整数の積で表せる数である。自然数の範囲では最小、0を含めると1つ前は0、次は24
      • 6 = 23 − 2
      • フィボナッチ数の積で表せる数である。1つ前は2、次は30
    • 6 = 3 × 21
    • 6 = 2 × 31
      • n = 1 のときの 2 × 3n の値とみたとき、1つ前は2、次は18
  • 6 = 1 + 2 + 3
    • 3番目の三角数である。1つ前は3、次は10
      • 三角数において三角数番目で表せる2番目の数である。1つ前は1、次は21。(オンライン整数列大辞典の数列 A002817)
        • この数は n = 2 のときの n(n + 1)(n2 + n + 2)/8 の値である。
      • 2番目の素数番目の三角数である。1つ前は3、次は15。(オンライン整数列大辞典の数列 A034953)
    • 2番目の六角数である。1つ前は1、次は15
      6 = 2 × (2 × 2 − 1)
  • 2番目の中心つき五角数で、1つ前は1、次は16
  • (5, 6) の組は最小のルース=アーロン・ペアである。次に小さい組は(8, 9)。
  • 12以上の6の倍数は全て過剰数である。6 の倍数を 6kk は自然数で k ≥ 2)とおくと 6k 自身を除く正の約数の和は少なくとも 1 + k + 2k + 3k = 6k + 1 であり、元の数である 6k を上回るため。同様に全ての完全数の倍数は過剰数である。
  • 1/6 = 0.16666… (下線部は循環節で長さは1)
  • 1 から 6 までの整数の最小公倍数60である。
  • 6! = 720
  • 62 + 1 = 37 であり n2 + 1 の形で素数を生む4番目の数である。1つ前は4、次は10
  • 6個の面を持つ立体図形六面体または方体といい、特に正六面体立方体やキューブ (cube) とも呼ばれる。全角・全面が直角に交わる立体は六面体なので、6 は立体・三次元空間における基数となる(例 六方、六面)。直方体(= 直角六面体)は最基本的な立体図形として多用され、間取りも六面で構成されるものが多い。なお、次に面の数が少ない正多面体は、正八面体である。
  • 九九では 1 の段で 1 × 6 = 6 (いんろくがろく), 2 の段で 2 × 3 = 6 (にさんがろく), 3 の段で 3 × 2 = 6 (さんにがろく), 6 の段で 6 × 1 = 6 (ろくいちがろく)と4通りの表し方がある。九九で4通りの表し方がある数のうち最小であり、他には 8, 12, 18, 24 の4つ。
  • 6番目(完全数番目)の数は素数13三角数21である。
  • 最も小さい非アーベル群対称群 S3 であり、その位数は 3! = 6 である。
  • 各位の和が6になるハーシャッド数100までに4個、1000までに16個、10000までに50個ある。
  • 6番目のハーシャッド数である。1つ前は5、次は7
    • 6を基とする最小のハーシャッド数である。次は24
  • 各位の和(数字和)が6になる最小の数である。次は15
  • 各位の平方和が36になる最小の数である。次は60。(オンライン整数列大辞典の数列 A003132)
  • 各位の立方和が216になる最小の数である。次は60。(オンライン整数列大辞典の数列 A055012)
  • 各位の積が6になる最小の数である。次は16。(オンライン整数列大辞典の数列 A199988)
  • 6は3連続整数でできる三角形の面積が整数となる最小の数である (a= 3, b = 4, c = 5)。次は84
  • 正八面体の頂点の数が6つであるため八面体数である。1つ前は 1、次は 19
  • 十進法では、6の冪数は、62 = 36 、63 = 216 、64 = 1296 …と、一の位が全て6になる。一の位が同じ数になるのは他に15のみ。
    • 3番目の自己同形数である。1つ前は5、次は25
    • 十進法で表記した6の冪数で一の位を省いた数は、六進法では3のゾロ目になる。例:21(10) = 33(6)129(10) = 333(6)777(10) = 3333(6)4665(10) = 33333(6)
  • 異なる平方数の和で表せない31個の数の中で3番目の数である。1つ前は3、次は7
  • 約数の和が6になる数は1個ある (5)。約数の和1個で表せる4番目の数である。1つ前は4、次は7
  • パスカルの三角形の5段目の中央の数は6である。1つ前は2、次は20
  • 6 = 12 + 12 + 42
  • 以下のような無限多重根号の式で表せる。
    ,
  • 6番目の厳密非回文数であり、定義上厳密非回文数となることが自明な物以外では最小の厳密非回文数である。1つ前は4、次は11。(オンライン整数列大辞典の数列 A016038
  • 数字和が3の倍数となる偶数は全て6の倍数である。各桁とも偶数からなる数で数字和が3の倍数の数は並び替えても全て6の倍数である。
  • 2と3以外の素数は、全て一番近い6の倍数との差が1か-1である。
  • 3と5以外の双子素数の平均を取ると、常に6の倍数になる。

その他 6 に関すること[編集]

曖昧さ回避[編集]

言語・文字[編集]

  • 6 の接頭辞: sexa(拉)、hexa(希)。
    • 六人組や六重奏をセクステット (sextet) という。
    • 6、6重をセクスタプル (sextuple) という。
    • ギリシャ語由来で、六人組や六個一組をヘキサド (hexad)という。同じ語源で、モナド (monad: 単体)、エニアド (ennead: 九個一組)やディケイド (decade: 十個一組)など。
  • ブルガリア語のチャットで「ш(6をあらわす"шест"の頭文字から)」をあらわす。
  • アラビア数字の「6」を上下逆さにすると「9」に見える。
    • 紙片や球体など、上下逆さになりうるものに印字される場合、9 との混同を避けるために「6」のように下線を引く、「6.」のように点を打つ、「六」と漢数字で表すなどの方法で区別されることがある。
    • カジノゲームのクラップスの盤面や映画フィルムの先頭部のフィルムリーダーの6と9はアラビア数字を使わずにsixやnineとされている。

第6のもの[編集]

スポーツ[編集]

固有名詞[編集]

その他[編集]

テレビのチャンネル[編集]

六個一組の概念[編集]

符号位置[編集]

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
6 U+0036 1-3-21 6
6
DIGIT SIX
U+FF16 1-3-21 6
6
FULLWIDTH DIGIT SIX
U+2076 - ⁶
⁶
SUPERSCRIPT SIX
U+2086 - ₆
₆
SUBSCRIPT SIX
U+09F9 - ৹
৹
BENGALI CURRENCY NUMERATOR SIX
U+0F2F - ༯
༯
TIBETAN DIGIT HALF SIX
U+136E - ፮
፮
ETHIOPIC DIGIT SIX
U+19D6 - ᧖
᧖
NEW TAI LUE THAM DIGIT SIX
U+2165 1-13-27 Ⅵ
Ⅵ
ROMAN NUMERAL SIX
U+2175 1-12-27 ⅵ
ⅵ
SMALL ROMAN NUMERAL SIX
U+2465 1-13-6 ⑥
⑥
CIRCLED DIGIT SIX
U+2479 - ⑹
⑹
PARENTHESIZED DIGIT SIX
U+248D - ⒍
⒍
DIGIT SIX FULL STOP
U+24FA 1-6-62 ⓺
⓺
DOUBLE CIRCLED DIGIT SIX
U+277B 1-12-7 ❻
❻
DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT SIX
U+2785 - ➅
➅
DINGBAT CIRCLED SANS-SERIF DIGIT SIX
U+278F - ➏
➏
DINGBAT NEGATIVE CIRCLED SANS-SERIF DIGIT SIX
U+3197 - ㆗
㆗
IDEOGRAPHIC ANNOTATION SIX MARK
U+3225 - ㈥
㈥
PARENTHESIZED IDEOGRAPH SIX
U+3285 - ㊅
㊅
CIRCLED IDEOGRAPH SIX
U+516D 1-47-27 六
六
CJK Ideograph, number six
U+9678 1-46-6 陸
陸
CJK Ideograph, number six
𐄌 U+1010C - 𐄌
𐄌
AEGEAN NUMBER SIX
𐡝 U+1085D - 𐡝
𐡝
IMPERIAL ARAMAIC NUMBER SIX
𐤛 U+1091B - 𐤛
𐤛
PHOENICIAN NUMBER SIX
𐩅 U+10A45 - 𐩅
𐩅
KHAROSHTHI DIGIT SIX
𐪂 U+10A82 - 𐪂
𐪂
OLD SOUTH ARABIAN NUMBER SIX
𐭞 U+10B5E - 𐭞
𐭞
INSCRIPTIONAL PARTHIAN NUMBER SIX
𐹥 U+10E65 - 𐹥
𐹥
RUMI DIGIT SIX
𝍥 U+1D365 - 𝍥
𝍥
COUNTING ROD UNIT DIGIT SIX
🄇 U+1F107 - 🄇
🄇
DIGIT SIX COMMA
𝟞 U+1D7DE - 𝟞
𝟞
MATHEMATICAL DOUBLE-STRUCK DIGIT SIX
𝟼 U+1D7FC - 𝟼
𝟼
MATHEMATICAL MONOSPACE DIGIT SIX
𝟔 U+1D7D4 - 𝟔
𝟔
MATHEMATICAL BOLD DIGIT SIX
𝟨 U+1D7E8 - 𝟨
𝟨
MATHEMATICAL SANS-SERIF DIGIT SIX
𝟲 U+1D7F2 - 𝟲
𝟲
MATHEMATICAL SANS-SERIF BOLD DIGIT SIX

他の表現法[編集]

関連項目[編集]

2桁までの自然数
(0) 1 2 3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
30 31 32 33 34 35 36 37 38 39
40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
50 51 52 53 54 55 56 57 58 59
60 61 62 63 64 65 66 67 68 69
70 71 72 73 74 75 76 77 78 79
80 81 82 83 84 85 86 87 88 89
90 91 92 93 94 95 96 97 98 99
  • 太字で表した数は素数である。