LOVIN' YOU (山下久美子の曲)

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LOVIN' YOU
山下久美子シングル
初出アルバム『SWEETS LOVE BALLAD COLLECTION
B面 オートリバースで恋してる
リリース
規格 EPレコード
ジャンル ロック
レーベル 日本コロムビア/BLOW UP
作詞・作曲 三浦徳子(作詞)
Hugh McCracken(作曲)
チャート最高順位
山下久美子 シングル 年表
こっちをお向きよソフィア
1983年
LOVIN' YOU
(1983年)
モーニング・ベルならしてよ
1984年
公式音源
「LOVIN' YOU」 - YouTube
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LOVIN' YOU」(ラヴィン・ユー)は、1983年12月1日に、日本コロムビアからリリースされた山下久美子の9枚目のシングル。

作品概要[編集]

制作[編集]

山下のディレクターだった福岡智彦は、年内にはシングルでも出しておきたいと思っていたところ、当時ヒットしていたポリスの「見つめていたい」をヒントに「クリスマスシーズンに、8ビートでしみじみと胸に染みるようなラブソングがいいのでは」と発案し、当楽曲の制作に至った[1]

そこで、同年にリリースされたアルバム『Sophia』のサウンドプロデュースを担当した、ヒュー・マクラッケンに作曲を依頼したところ、快く引き受けてくれたという[1]。だが、福岡はマクラッケンが手掛けた楽曲を聴いたことがなかったため、押さえとして大沢誉志幸にも作曲の依頼をした[1]

福岡のもとに、デモテープが届いたものの「どちらの曲もヒットポテンシャルは少ない」と思ったという。福岡は、どちらかと言うと大沢の曲のほうがいいとは感じていたが、マクラッケンの曲との差は決して大きいとはと思わなかったため、山下とも相談した上で、マクラッケンの曲を採用することになったという。

余談だが、大沢が持ってきたデモテープは、当初「凍てついたラリー」というタイトルで、他のミュージシャンに提供する目的で作られた曲だった。当初は、鈴木ヒロミツのもとに渡ったもののボツとなったものが、山下のところに手渡った[2]。だが、前述のとおり最終的にはボツとなったため、鈴木雅之のもとに手渡った。だが、鈴木が曲を歌う気配が一向に無かったため、大沢の手元に戻り、自身の楽曲として発表したものが「そして僕は途方に暮れる」である[1][2]

山下のシングル曲では唯一、三浦徳子が作詞を、大村雅朗が編曲を担当した。大村に編曲を依頼したのは、福岡が当時好きなアレンジャーが大村だったためだったが、三浦に作詞を依頼した経緯に関しては、全く覚えていないという[1]

収録曲[編集]

EPレコード[3]
全編曲: 大村雅朗
#タイトル作詞作曲時間
1.LOVIN' YOU三浦徳子Hugh McCracken
2.オートリバースで恋してる銀色夏生亀井登志夫
合計時間:

脚注[編集]

注釈[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e そして僕は途方に暮れる ー 山下久美子と大沢誉志幸の名曲誕生秘話?”. Re:minder (2018年2月10日). 2020年5月4日閲覧。
  2. ^ a b 大澤誉志幸が明かす、あの名曲の数奇な運命、そして曲作りの流儀”. エンタメステーション (2017年3月24日). 2020年5月4日閲覧。
  3. ^ Kumiko Yamashita - Lovin' You”. Discogs. 2020年5月4日閲覧。