P・O・P

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P・O・P
THE MAD CAPSULE MARKET'Sスタジオ・アルバム
リリース
録音 サウンドスカイスタジオ[1]
ジャンル ロック
パンク・ロック
ハードコア・パンク
時間
レーベル ビクターInvitation
プロデュース THE MAD CAPSULE MARKET'S
チャート最高順位
THE MAD CAPSULE MARKET'S アルバム 年表
HUMANITY
1990年
P・O・P
1991年
カプセル・スープ
1992年
EANコード
EAN 4988002242986
『P・O・P』収録のシングル
  1. ギチ
    リリース: 1991年8月21日
  2. あやつり人形
    リリース: 1991年8月21日
  3. カラクリの底
    リリース: 1991年8月21日
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P・O・P』(ピー・オー・ピー)は、日本のロックバンドであるTHE MAD CAPSULE MARKET'Sの2枚目のアルバム、及びメジャーでのファースト・アルバム。

1991年11月21日ビクターエンタテインメントInvitationレーベルよりリリースされた。

背景[編集]

前作『HUMANITY』(1990年)リリース後、1991年1月にギターの室姫深が脱退する。その後、ギターとして当時ローディーをしていたISHIG∀KIが加入する。

8月21日にはシングルとして「ギチ」、「あやつり人形」、「カラクリの底」を3枚同時、さらにビデオ『ギチ・あやつり人形・カラクリの底』を同時リリースという形でメジャーデビューする。

その後、9月9日より京都ビッグバンを皮切りに全国12か所を回るライブツアーを行い、後に本作がリリースされた。

録音[編集]

レコーディングは東京都中野区にあるサウンドスカイスタジオにて行われた[1]。ドラムスのMOTOKATSU(宮上元克)は、当時横浜に住んでいたため通うのが大変だったと語る[1]。また、ディレクターが本作のためにドラムチューナーの担当者を起用したが、音に不満を持った宮上が改善を要求すると、ドラムチューナーの担当者は怒って帰ってしまったという[1]

CRA¥(上田剛士)はレコーディング前日に指を怪我しており、3本指だけで演奏している[1]。この事に関し、上田は後に「ミスだらけだけど、でもそれがまたいい感じになってるから。すげえ歯くいしばって頑張ってる」と語っている[1]

また、KYONOは本作のレコーディングに関して、歌入れをした記憶が全くないと語っている[1]

音楽性[編集]

先行シングルの3曲である「ギチ」、「あやつり人形」、「カラクリの底」は全てシングルとバージョンが異なっている。 また、インディーズで発売した前作アルバム『HUMANITY』(1990年)からの再録音曲もある。

6曲目と最終曲の後のCDのギャップ部分に音源(曲名は不明)が収録されている。

内容はザ・スターリンアナーキーなどの影響によるパンク色が強く、曲によっては歌詞の一部に修正音が挿入されている。

上田は本作に関し、「ただ一つ意識したのは、メジャーで出すからこそより激しいもの、よりメジャーっぽくないものを出す、自分らの攻撃的な部分を全面的に出すってこと」と語っている[1]

KYONOは「当時のメジャーにあんまなかった激しいものを出したいっていうのは、意識してた」と語っている[1]

歌詞の修正に関してKYONOは、「音としてその部分が『ピー』になっちゃうのがもったいないというか、言葉のリズムもあるし、そこがサビだった曲もあったから、単純に言葉があったほうがカッコいいなって思ってたんだけど。(中略)だから逆に遊んじゃったりもしたよね。消す部分を『ピー』じゃなくて『しゅぱぱぱぱー』とか変な音入れて遊んじゃったりして」と語っている[1]

プロモーション[編集]

先行シングルとしてリリースされた「ギチ」、「あやつり人形」、「カラクリの底」の3曲のミュージック・ビデオが制作されている。その映像はシングルと同時リリースされたビデオ『ギチ・あやつり人形・カラクリの底』に収録されている。

アートワーク[編集]

ジャケットは晴れやかな南国の海の写真だが、内側には「こちらのジャケットはごみ箱にお捨てください。」というメッセージが書かれており、内部に本当のジャケットが用意されている。そのジャケットには表紙の南国の海岸が実際にあった死体の写真で覆い尽くされている。また、メンバーの顔写真が載せられている部分の背景は、局部にボカシの入った女性の裸体となっている。

ツアー[編集]

本作リリースと同時に全国7か所を回るライブツアー「P・O・P TOUR」を実施している。

批評[編集]

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル否定的[2]

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「SEも効果的なサウンドはシャキッとしていて、特にうなりを上げるベースがいい」、「初期スターリンに似すぎているのと歌詞に深みがないのが惜しい」と評されている[2]

収録曲[編集]

全編曲: THE MAD CAPSULE MARKET'S。
#タイトル作詞作曲時間
1.HUMAN PROTESTTHE MAD CAPSULE MARKET'STHE MAD CAPSULE MARKET'S
2.3秒間の・・KYONOKYONO
3.ギチ CRA¥
4.MAD中毒CRA¥CRA¥
5.ハリネズミと××CRA¥CRA¥
6.あやつり人形CRA¥CRA¥
7.LIFE GAMECRA¥CRA¥
8.カラクリの底KYONOKYONO
9.YOURSELF LOOK!!CRA¥CRA¥
10.people is DESTROY OF MIND[3]CRA¥CRA¥
11.WHITE LOW CHILDKYONOKYONO
合計時間:

曲解説[編集]

  1. HUMAN PROTEST
  2. 3秒間の・・
    「HUMANITY」からの再録音。メジャー音源である為、歌詞とタイトルに規制がかかっている。元のタイトルは「三秒間の自殺」で、修正音部分は「飛び降りるのサ」と歌われている。
  3. ギチ
    先行シングル第1弾の曲。全編を通して「ギチ」「シド」「ジョニー」などの単語のみで歌詞が構成されている。また、歌詞カードには一切記載されていない。「ギチ」とはキチガイの略語である「キチ」が規制対象になるため、濁音をつけて「ギチ」となっている。リリース当時に音楽誌「GIGS」「BANDやろうぜ!」のインタビューでは、「キチ**以外にも放送禁止用語ばかりが詰まっている」とコメントしているし、その1つは「部落」と思われる事を語っている(「*和関係の~」)。また、「ガンジャ」と思わしき部分もある。
  4. MAD中毒
    修正音部分は「精神異常者」と歌われている。
  5. ハリネズミと××
    本アルバム中、最も修正音が多く入っている楽曲。「ハリネズミと××」の××の部分はポリ(=警察)と歌われている。また、「いつもの様に×××××」の部分はそれぞれ「住所と名前」「犯人扱い」、最後の「YES FUCKIN' ××××××」の部分は「POLICE」と歌われている。
  6. あやつり人形
    「HUMANITY」版やシングル版とは異なり、間奏部分だったところに、別の曲のシャウト部分が追加されている。
  7. LIFE GAME
    「HUMANITY」からの再録音。歌詞に規制がかかっている。「・・・・・・・・・・・・俺は いつでもまっているのさ」の部分は「お前の頭が狂っていくのを」と歌われている。
  8. カラクリの底
  9. YOURSELF LOOK!!
  10. people is DESTROY OF MIND
    歌詞の4番の規制部分「××××××」は「自閉症の変態」と歌われている。
  11. WHITE LOW CHILD

スタッフ・クレジット[編集]

参加ミュージシャン[編集]

スタッフ[編集]

  • THE MAD CAPSULE MARKET'S - プロデュース
  • HOOK UP.INC - スペシャル・サンクス
  • FENDER JAPAN.LTD - スペシャル・サンクス
  • LUDWIG - 野中貿易 - スペシャル・サンクス
  • モリダイラ楽器 - スペシャル・サンクス
  • サカグチケンファクトリー - デザイン
  • 北岡一浩 - 写真提供
  • なかむらねこ (Live) - 写真提供

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j 鹿野淳 (fact-mag.com)「FROM 1990 TO 2005 PERFECT MAD WORLD!!! - 3MEMBERS SELF LINERNOTES」『THE MAD CAPSULE MARKETS MAGAZINE!!』vol.1、ビクターエンタテインメント東京都港区北青山3-6-7、2005年3月30日、 8 - 25頁、 JAN 4988002452644
  2. ^ a b ザ・マッド・カプセル・マーケッツ / P・O・P[廃盤] - CDJournal”. 音楽出版. 2017年1月8日閲覧。
  3. ^ レコード会社による公式の紹介サイトや、それ以外の多数の紹介サイトでは何故か「people is」が省かれ、「DESTROY OF MIND」と記載されている。なお、ベスト盤「1990-1996」に付属されているディスコグラフィーにも「DESTROY OF MIND」と記載されている(歌詞カードには正式な記載あり)。

外部リンク[編集]