Workload Partition
ウィキペディアから無料の百科事典
Workload Partition(ワークロードパーティション、WPAR)は、オペレーティングシステムレベルの仮想化技術のソフトウェア実装の1つである。IBM AIX 6.1 の機能として登場し、アプリケーションの独立した実行環境や、資源管理の機能を提供する。
概要
[編集]WPAR(複数形はWPARs)は、ソフトウェアによるパーティション(区画)で、AIXの1つのインスタンスより作成され、またその資源を共有する。WPARは、AIX 6.1 がサポートする全てのSystem pおよびPower Systemsで複数作成できる。WPARには、システムWPAR とアプリケーションWPAR の2種類がある。
システムWPAR
[編集]システムWPARは、LPARや完全に分離されたシステムに似ている仮想システム環境である。WPARはそれぞれの、ファイルシステムやユーザー、グループ、ログイン、ネットワークスペース、管理ドメインなどを持つ。全てのWPARは、同一のグローバルAIXカーネルを共有する。
アプリケーションWPAR
[編集]アプリケーションWPARは、1つまたは複数のアプリケーションプロセスのための、軽量の仮想環境である。
Live Application Mobility
[編集]Live Application MobilityはWPARの拡張であり、稼働中のワークロード(業務)を、1つの物理マシン(筐体)から他の物理マシンに移動できる機能を提供する。この機能は、ハードウェアの更改や計画停止などに非常に便利である。AIX 6.1 TL(テクノロジー・レベル)04からは、NFSに加えてSANも使用可能となった。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Basic management of Workload Partitions in AIX, IBM developersworks
- Workload Partitioning (WPAR) in AIX 6.1, IBM developersworks
- AIX バージョン 6.1 IBM AIX ワークロード・パーティション - IBM