アンタレスステークス

アンタレスステークス
Antares Stakes[1]
第19回アンタレスステークス(2014年4月19日)
優勝馬:ナムラビクター 鞍上:小牧太
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 阪神競馬場
創設 1996年6月29日[2]
2024年の情報
距離 ダート1800m
格付け GIII
賞金 1着賞金3800万円
出走条件 サラ系4歳以上(国際)(指定)
負担重量 別定
出典 [3][4]
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アンタレスステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

競走名の「アンタレスAntares)」はさそり座のα星で、ギリシャ語では「火星に対する者」の意[5]。直径は太陽の約700倍とも推定される[5]

正賞は地方競馬全国協会理事長賞[3][4]

概要

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中央競馬と地方競馬の相互交流が拡大されたことに伴うダート重賞競走整備の一環として、1996年に創設された4歳以上の馬による重賞競走[5][6]。創設時は阪神競馬場のダート1800mで行われたが、翌年1997年からは京都競馬場で開催され[6]、2012年から再び阪神競馬場での開催となった[6]

創設時から外国産馬が出走可能となっており、地方競馬所属馬は1997年から、外国馬は2005年からそれぞれ出走可能になった[2]


競走条件

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以下の内容は、2024年現在[3][4][7]のもの。

出走資格:サラ系4歳以上

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(4頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:別定

  • 56kg、牝馬2kg減
    • 2023年4月15日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬3kg増、牝馬限定GI競走・GII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GII競走・GIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
    • 2023年4月14日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走・GII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

賞金

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2024年の1着賞金は3800万円で、以下2着1400万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円[3][4]

歴史

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  • 1996年 - 4歳以上の馬による重賞(GIII[注 1])として創設[6][2]
  • 1997年
    • 開催時期を6月から5月に変更したことに伴い、出走条件を「5歳以上」に変更[2]
    • 指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が5頭まで出走可能となる[2]
  • 2000年 - 開催時期を4月に変更[2]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更にともない、出走条件を「4歳以上」に変更[2]
  • 2003年 - 負担重量を「ハンデキャップ」から「グレード別定」に変更[8]
  • 2005年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる[2]
    • 地方競馬所属馬の出走枠を4頭までに縮小[2]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[9]
  • 2020年 - 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施[10]
  • 2024年 - 「JRA70周年記念競走」の副称をつけて施行[11]
  • 2025年 - 施行日を2017年以来再び中山グランドジャンプ当日の土曜日に変更予定。

歴代優勝馬

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コース種別の記載がない距離は、ダートコースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1996年6月29日 阪神 1800m テセウスフリーゼ 牡4 1:50.1 武豊 新関力 田口慶子
第2回 1997年5月3日 京都 1800m エムアイブラン 牡5 1:50.7 武豊 伊藤修司 稲見豊
第3回 1998年5月9日 京都 1800m ワイルドブラスター 牡6 1:50.0 橋本広喜 新井仁 林儀信
第4回 1999年5月8日 京都 1800m オースミジェット 牡5 1:49.5 四位洋文 白井寿昭 山路秀則
第5回 2000年4月23日 京都 1800m スマートボーイ 牡5 1:49.6 伊藤直人 伊藤圭三 (有)グランド牧場
第6回 2001年4月22日 京都 1800m スマートボーイ 牡6 1:50.6 伊藤直人 伊藤圭三 (有)グランド牧場
第7回 2002年4月21日 京都 1800m ハギノハイグレイド 牡6 1:48.7 武豊 松田国英 日隈良江
第8回 2003年4月27日 京都 1800m ゴールドアリュール 牡4 1:49.7 武豊 池江泰郎 (有)社台レースホース
第9回 2004年4月25日 京都 1800m タイムパラドックス 牡6 1:51.5 安藤勝己 松田博資 (有)社台レースホース
第10回 2005年4月24日 京都 1800m ピットファイター 牡6 1:49.8 安藤勝己 加藤征弘 臼田浩義
第11回 2006年4月23日 京都 1800m フィフティーワナー 騸4 1:49.0 武豊 安田隆行 (有)キャロットファーム
第12回 2007年4月22日 京都 1800m ワイルドワンダー 牡5 1:49.9 岩田康誠 久保田貴士 草間庸文
第13回 2008年4月27日 京都 1800m ワンダースピード 牡6 1:50.5 小牧太 羽月友彦 山本信行
第14回 2009年4月26日 京都 1800m ウォータクティクス 牡4 1:47.8 川田将雅 池江泰寿 (有)サンデーレーシング
第15回 2010年4月25日 京都 1800m ダイシンオレンジ 牡5 1:49.7 川田将雅 庄野靖志 大八木信行
第16回 2011年4月24日 京都 1800m ゴルトブリッツ 牡4 1:48.1 田辺裕信 吉田直弘 (有)キャロットファーム
第17回 2012年4月14日 阪神 1800m ゴルトブリッツ 牡5 1:49.9 川田将雅 吉田直弘 (有)キャロットファーム
第18回 2013年4月13日 阪神 1800m ホッコータルマエ 牡4 1:49.7 岩田康誠 西浦勝一 矢部幸一
第19回 2014年4月19日 阪神 1800m ナムラビクター 牡5 1:51.5 小牧太 福島信晴 奈村信重
第20回 2015年4月18日 阪神 1800m クリノスターオー 牡5 1:49.6 幸英明 高橋義忠 栗本守
第21回 2016年4月16日 阪神 1800m アウォーディー 牡6 1:49.9 武豊 松永幹夫 前田幸治
第22回 2017年4月15日 阪神 1800m モルトベーネ 牡5 1:49.9 M.デムーロ 松永昌博 三宅正義
第23回 2018年4月15日 阪神 1800m グレイトパール 牡5 1:49.8 川田将雅 中内田充正 H.H.シェイク・ファハド
第24回 2019年4月14日 阪神 1800m アナザートゥルース 騸5 1:50.8 大野拓弥 高木登 (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング
第25回 2020年4月19日 阪神 1800m ウェスタールンド 騸8 1:49.8 藤岡佑介 佐々木晶三 (有)サンデーレーシング
第26回 2021年4月18日 阪神 1800m テーオーケインズ 牡4 1:49.0 松若風馬 高柳大輔 小笹公也
第27回 2022年4月17日 阪神 1800m オメガパフューム 牡7 1:50.5 横山和生 安田翔伍 原禮子
第28回 2023年4月16日 阪神 1800m プロミストウォリア 牡6 1:49.5 鮫島克駿 野中賢二 (有)シルクレーシング
第29回 2024年4月14日 阪神 1800m ミッキーヌチバナ 牡6 1:51.2 太宰啓介 高橋亮 野田みづき

脚注

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参考文献

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  • 「アンタレスステークス(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集 【古馬関西編】』日本中央競馬会、2006年、769-790頁。 
  • アンタレスステークスレースガイド netkeiba.com 2014年6月16日閲覧

注釈

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  1. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

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  1. ^ Antares S.”. IFHA. 2016年4月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】
  3. ^ a b c d 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 14 (2024年). 2024年4月29日閲覧。
  4. ^ a b c d 2024年第2回阪神競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  5. ^ a b c 2024年度第2回阪神競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  6. ^ a b c d レースについて:アンタレスステークス 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  7. ^ 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法 (2024年度春季競馬)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2021年4月6日閲覧。
  8. ^ ダートグレード競走年間予定”. 地方競馬全国協会. 2003年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
  9. ^ 第3回 京都競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1323-1325 (2007年). 2016年4月19日閲覧。(索引番号:12023)
  10. ^ 4月19日(日曜)までの中央競馬の開催等について”. 日本中央競馬会 (2020年4月2日). 2020年6月18日閲覧。
  11. ^ JRA70周年記念事業の詳細”. 日本中央競馬会 (2023年12月11日). 2023年12月11日閲覧。

各回競走結果の出典

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外部リンク

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