イーサン・ホーク

イーサン・ホーク
Ethan Hawke
Ethan Hawke
2018年
本名 Ethan Green Hawke
生年月日 (1970-11-06) 1970年11月6日(53歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 テキサス州オースティン
身長 179 cm
活動期間 1984年 -
配偶者 ユマ・サーマン(1998年 - 2004年)
ライアン・ショーヒューズ(2008年 - )
著名な家族 マヤ・ホーク(娘)
主な作品
映画
エクスプロラーズ』『いまを生きる
ホワイト・ファング』『生きてこそ
リアリティ・バイツ』『ビフォア』シリーズ
ガタカ』『大いなる遺産
ヒマラヤ杉に降る雪』『ハムレット
トレーニング デイ
ウェイキング・ライフ
テイキング・ライブス
アサルト13 要塞警察
ロード・オブ・ウォー
その土曜日、7時58分
デイブレイカー』『フッテージ』『パージ
6才のボクが、大人になるまで。
プリデスティネーション
ブルーに生まれついて
マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ
マグニフィセント・セブン
魂のゆくえ』『15年後のラブソング
テスラ エジソンが恐れた天才
ブラック・フォン
ノースマン 導かれし復讐者
テレビドラマ
ムーンナイト
受賞
全米映画批評家協会賞
主演男優賞
2018年魂のゆくえ
脚本賞
2013年ビフォア・ミッドナイト
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
2018年『魂のゆくえ』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演男優賞
2018年『魂のゆくえ』
脚本賞
2013年『ビフォア・ミッドナイト』
放送映画批評家協会賞
ルイ13世ジーニアス賞
2013年
その他の賞
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イーサン・グリーン・ホーク(Ethan Green Hawke, 1970年11月6日 - )は、アメリカ合衆国出身の俳優作家小説家映画監督

生い立ち

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テキサス州オースティン出身。イーサン出生時、両親はテキサス大学の学生だった[1][2]。3歳の時に両親は離婚。その後母親と共にニューヨークに移る[1]。母親のレスリー・キャロルはルーマニアで慈善活動をしている。

キャリア

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1985年に映画『エクスプロラーズ』でデビューしたが、学業に専念するために一時中断、カーネギーメロン大学ニューヨーク大学で学んだ。

1989年に『いまを生きる』で復帰した。1991年には『ホワイト・ファング』で初主演。1994年には青春映画『リアリティ・バイツ』、1995年にはリチャード・リンクレイター監督作品『恋人までの距離』、現在でもカルト的な人気を誇る1997年の『ガタカ』など、着実にキャリアを重ねていく。

後に共演したロバート・ショーン・レナードと共に劇団を結成した。

1992年にはチェーホフの『かもめ』でブロードウェイ・デビュー[3]

1996年には小説『痛いほどきみが好きなのに』を出版し、2006年には自身が監督を務め映画化した。

2001年公開の『チェルシーホテル』で映画監督デビューを果たした。同年公開の『トレーニング デイ』でアカデミー助演男優賞にノミネートされる。『恋人までの距離』の続編で2004年公開の『ビフォア・サンセット』では監督のリンクレイターや共演のジュリー・デルピーと共に脚本も手がけ、アカデミー脚色賞にノミネートされた。2013年にはさらなる続編『ビフォア・ミッドナイト』も脚本を手がけ、ロサンゼルス映画批評家協会賞脚本賞全米映画批評家協会賞脚本賞など多数の脚本賞を受賞し、前作同様アカデミー脚色賞にノミネートされた。

2013年、『ビフォア・ミッドナイト』プレミアでのホーク

2014年公開のリンクレイター監督作『6才のボクが、大人になるまで。』で2度目のアカデミー助演男優賞にノミネートされた[4]。2016年、ドノスティア賞を受賞した。

私生活

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1998年5月1日に『ガタカ』で共演したユマ・サーマンと結婚。同年7月8日に長女(マヤ・ホーク)が、2002年1月15日に長男(リヴォン・サーマン・ホーク)が誕生。2004年に自身の浮気が原因で離婚[5]。2008年6月18日に子供たちの子守であったライアン・ショーヒューズと結婚[6]。同年7月18日に第三子となる女児(クレメンタイン・ジェーン)が誕生[7]。2011年にはもう一人女児が生まれている[8]

民主党支持者であり、2004年の大統領選挙ではジョン・ケリーを、2008年の大統領選挙ではバラク・オバマを支持した[9][10]

出演作品

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映画

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日本語題
原題
役名 備考 吹き替え
1985 エクスプロラーズ
Explorers
ベン・クランドール 頓宮恭子
1989 いまを生きる
Dead Poets Society
トッド・アンダーソン 松本保典(ソフト版)
鳥海勝美フジテレビ版)
晩秋
Dad
ビリー・トレモント 堀内賢雄(VHS版)
石田彰(テレビ版)
1991 ホワイト・ファング
White Fang
ジャック・コンロイ 松本保典(ソフト版)
宮野真守NHK版)
ミステリー・デイト
Mystery Date
トム・マクヒュー 子安武人
1992 真夜中の戦場/クリスマスを贈ります
A Midnight Clear
ウィル・ノット
秘密
Waterland
マシュー・プライス
リッチ・イン・ラブ
Rich In Love
ウェイン
1993 生きてこそ
Alive
ナンド・パラド 宮本充
1994 カッティング・エッジ
Floundering
ジミー 家中宏
リアリティ・バイツ
Reality Bites
トロイ・ダイアー 関俊彦
ホワイトファング2/伝説の白い牙
White Fang 2: Myth of the White Wolf
ジャック・コンロイ クレジットなし 松本保典(ソフト版)
宮野真守(NHK版)
クイズ・ショウ
Quiz Show
学生 クレジットなし
1995 恋人までの距離
Before Sunrise
ジェシー 別題『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』 宮本充
サーチ&デストロイ
Search & Destroy
ロジャー
1997 ガタカ
Gattaca
ヴィンセント・フリーマン 宮本充[11]
1998 大いなる遺産
Great Expectations
フィネガン・ベル 落合弘治(ソフト版)
平田広明(機内上映版)
ニュートン・ボーイズ
The Newton Boys
ジェス・ニュートン 山路和弘
ベロシティ・オブ・ゲイリー
The Velocity of Gary* *(Not His Real Name)
ナット
1999 グッバイ・ジョー
Joe The King
レン・コールズ 佐久田修
ヒマラヤ杉に降る雪
Snow Falling On Cedars
イシュマエル・チェンバーズ 宮本充
2000 ハムレット
Hamlet
ハムレット
2001 ウェイキング・ライフ
Waking Life
ベッドの中の男 / ジェシー アニメ映画、声の出演 浜田賢二
テープ
Tape
ヴィンセント 内田夕夜
トレーニング デイ
Training Day
ジェイク・ホイト アカデミー助演男優賞ノミネート 辻谷耕史
チェルシーホテル
Chelsea Walls
サム 声の出演
兼監督
2004 ビフォア・サンセット
Before Sunset
ジェシー 兼脚本
アカデミー脚色賞ノミネート
宮本充
テイキング・ライブス
Taking Lives
ジェームズ・コスタ 内田夕夜(ソフト版)
宮本充(テレビ朝日版)
2005 アサルト13 要塞警察
Assault On Precinct 13
ジャック・ローニック 咲野俊介(ソフト版)
宮本充(テレビ朝日版)
ロード・オブ・ウォー
Lord of War
ジャック・バレンタイン 咲野俊介
2006 痛いほどきみが好きなのに
The Hottest State
ヴィンス 兼監督・原作・脚本 (吹き替え版なし)
ファーストフード・ネイション
Fast Food Nation
ピート 土田大
2007 その土曜日、7時58分
Before the Devil Knows You're Dead
ハンク・ハンソン 竹若拓磨
2008 クロッシング・デイ
What Doesn't Kill You
ポール 大塚智則
ニューヨーク、アイラブユー
New York, I Love You
作家 (吹き替え版なし)
2009 クロッシング
Brooklyn's Finest
サル・プロシダ 平田広明
ニューヨーク、狼たちの野望
Staten Island
サリー・ハルヴァーソン TBA
デイブレイカー
Daybreakers
エドワード・ダルトン 宮本充
2011 イリュージョン
La femme du Vème
トム・リックス (吹き替え版なし)
2012 フッテージ
Sinister
エリソン・オズワルト 大川透
2013 ビフォア・ミッドナイト
Before Midnight
ジェシー 兼脚本
アカデミー脚色賞ノミネート
宮本充
パージ
The Purge
ジェームズ・サンディン 楠大典
ゲッタウェイ スーパースネーク
Getaway
ブレント・マグナ 宮本充
2014 6才のボクが、大人になるまで。
Boyhood
メイソン・エヴァンス・シニア アカデミー助演男優賞ノミネート
プリデスティネーション
Predestination
バーテンダー 井上倫宏
アナーキー
Cymbeline
ヤーキモー 咲野俊介
シーモアさんと、大人のための人生入門
Seymour: An Introduction
本人役 兼監督 (吹き替え版なし)
ドローン・オブ・ウォー
Good Kill
トミー・イーガン少佐 咲野俊介
2015 Ten Thousand Saints レス
マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ
Maggie's Plan 
ジョン・ハーディング 日本公開は2017年1月[12] (吹き替え版なし)
ブルーに生まれついて
Born to Be Blue
チェット・ベイカー 咲野俊介
リグレッション
Regression
ブルース・ケナー刑事
2016 バレー・オブ・バイオレンス
In a Valley of Violence
ポール
しあわせの絵の具 / 愛を描く人 モード・ルイス
Maudie
エヴェレット・ルイス (吹き替え版なし)
マグニフィセント・セブン
The Magnificent Seven
グッドナイト・ロビショー 宮本充[13]
2017 ヴァレリアン 千の惑星の救世主
Valerian and the City of a Thousand Planets
客引きジョリー 咲野俊介[14]
魂のゆくえ
First Reformed
エルンスト・トラー牧師 横堀悦夫
リミット・オブ・アサシン
24 Hours to Live
トラヴィス・コンラッド   咲野俊介
2018 15年後のラブソング
Juliet, Naked
タッカー・クロウ (吹き替え版なし)
ストックホルム・ケース
Stockholm
ラース 咲野俊介
2019 ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトロー
The Kid
パット・ギャレット 別題『スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー』
ハイウェイの彼方に
Adopt a Highway
ラッセル・ミリングス 兼製作 (吹き替え版なし)
真実
La véritéThe Truth
ハンク 初のフランス映画 佐川和正[15]
2020 テスラ エジソンが恐れた天才
Tesla
ニコラ・テスラ 斉藤康史
カット・スロート・シティ(原題)
Cut Throat City
ジャクソン・シムズ
2021 Zeros and Ones JJ
THE GUILTY/ギルティ
The Guilty
ビル・ミラー 声の出演 咲野俊介[16]
ブラック・フォン
The Black Phone
グラバー
2022 ノースマン 導かれし復讐者
The Northman
ホーヴェンディル王
ナイブズ・アウト: グラス・オニオン
Glass Onion: A Knives Out Mystery
有能な部下
レイモンド&レイ
Raymond and Ray
レイ
2023 Tonight at Noon レフティ ポストプロダクション
終わらない週末
Leave the World Behind
クレイ・サンドフォード ポストプロダクション
ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ
STRANGE WAY OF LIFE
ジェイク

テレビシリーズ

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日本語題
原題
役名 備考 吹き替え
2003 エイリアス
Alias
ジム・レノックス シーズン2第14話「コピー・エージェント」 小杉十郎太
2010 白鯨 MOBY DICK
Moby Dick
スターバック 計2話のミニシリーズ
2019 パージ
The Purge
ジェームズ・サンディン シーズン2第10話「午前7時1分」
2020 The Good Lord Bird ジョン・ブラウン 計7話出演
兼企画・脚本・製作総指揮
2022 ムーンナイト
Moon Knight
アーサー・ハロウ ミニシリーズ 咲野俊介
バットウィール
Batwheels
ブルース・ウェイン / バットマン 声の出演
アニメシリーズ
加瀬康之

著作

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  • 痛いほどきみが好きなのに The Hottest State (1997年)
  • Ash Wednesday (2002年)

日本語吹き替え

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主に担当しているのは、以下の二人である。

咲野俊介
アサルト13 要塞警察』(ソフト版)で初担当。最も多く吹き替えており、現在のホークの担当声優として定着している[17]
宮本充
生きてこそ』(ソフト版)などデビュー初期の作品から担当。当初のホークのフィックスであり[18]、2017年に発売された『マグニフィセント・セブン』までは上述の咲野より多く吹き替えていた。
宮本は吹き替えの仕事をする上でホークを演じやすい俳優の一人として挙げており、「(セリフを発する上での感情などが)スッと入ってくる。きっとどこか僕に似ているところがあるんだろうな、という気がします」とインタビューで語っている[19]

このほかにも、松本保典平田広明内田夕夜辻谷耕史関俊彦大川透井上倫宏宮野真守なども声を当てている。

参照

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  1. ^ a b Ethan Hawke Biography”. Turner Classic Movies. 2009年4月8日閲覧。
  2. ^ "Ethan Hawke". Inside the Actors Studio. シーズン8. Episode 12. 21 April 2002. 60; 120 該当時間:. Bravo。
  3. ^ Rich, Frank (1992年11月30日). “Review/Theater: The Seagull; A Vain Little World Of Art and Artists, Painted by Chekhov”. The New York Times: p. 1. https://www.nytimes.com/1992/11/30/theater/review-theater-seagull-vain-little-world-art-artists-painted-chekhov.html 2009年2月5日閲覧。 
  4. ^ 2015 Oscars : Nominees - 87th Academy Awards Nominations oscar.go.com 2015年2月1日閲覧
  5. ^ Kopp, Carol (2007年8月17日). “Ethan Hawke's Ego Problem”. CBS News. http://www.cbsnews.com/stories/2007/08/17/entertainment/main3179540.shtml 2009年2月5日閲覧。 
  6. ^ Vozick-Levinson, Simon (2008年7月18日). “Monitor”. Entertainment Weekly. http://www.ew.com/ew/article/0,,20213113,00.html 2009年2月5日閲覧. "Ethan Hawke, 37, and Ryan Shawhughes, 28, tied the knot in NYC in June. Shawhughes, who is expecting their first child, reportedly worked as a nanny for his two children with ex-wife Uma Thurman, 38" 
  7. ^ “Ethan Hawke and wife welcome daughter Clementine”. Fox News Channel (Associated Press). (2008年7月23日). http://www.foxnews.com/wires/2008Jul23/0,4670,PeopleEthanHawke,00.html 2009年2月5日閲覧。 
  8. ^ “イーサン・ホークに女児誕生!4人のパパに”. シネマトゥデイ. (2011年8月7日). https://www.cinematoday.jp/news/N0034405 2013年2月3日閲覧。 
  9. ^ “At city's celeb hot spots, Obama-rama”. Daily News (New York). (2008年11月5日). http://www.nydailynews.com/gossip/2008/11/05/2008-11-05_at_citys_celeb_hot_spots_obamarama.html 2009年4月8日閲覧。 
  10. ^ Blas, Lorena (2008年11月5日). “Celebrities, including an unexpected one, celebrate Obama's win”. USA Today. http://www.usatoday.com/life/people/2008-11-05-celebrityreax_N.htm 2009年2月5日閲覧。 
  11. ^ ガタカ”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月12日閲覧。
  12. ^ “前妻に夫を返す!?おかしな三角関係描くグレタ・ガーウィグ主演作の予告解禁”. 映画ナタリー. (2016年9月28日). https://natalie.mu/eiga/news/202125 2016年9月29日閲覧。 
  13. ^ マグニフィセント・セブン”. ふきカエル大作戦!! (2017年5月24日). 2021年3月12日閲覧。
  14. ^ ヴァレリアン 千の惑星の救世主”. ふきカエル大作戦!! (2018年3月30日). 2021年3月12日閲覧。
  15. ^ 真実(2019)”. ふきカエル大作戦!! (2019年10月11日). 2021年3月12日閲覧。
  16. ^ ナイブズ・アウト: グラス・オニオン”. ふきカエル大作戦!! (2023年1月23日). 2023年1月24日閲覧。
  17. ^ 関智一、マーベル作品の主人公に 新作『ムーンナイト』複数の人格を持つ闇のヒーローを演じ分ける”. ORICON NEWS. 2023年3月13日閲覧。
  18. ^ 『ホーム・アローン』【折笠 愛】 インタビュー#48”. 吹替の帝王 -日本語吹替版専門映画サイト-. 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント. 2019年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月4日閲覧。
  19. ^ 吹替の帝王-日本語吹替版専門映画サイト(2020年4月11日時点でのアーカイブ)

外部リンク

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