バーレーン国防軍
バーレーン国防軍 قوة دفاع البحرين Bahrain Defence Force | |
---|---|
派生組織 | バーレーン陸軍 バーレーン海軍 バーレーン空軍 バーレーン親衛隊 バーレーン医療部隊 |
本部 | マナーマ |
指揮官 | |
最高司令官 | ハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王[1] |
総司令官 | ハリーファ・ビン・アフマド・アル・ハリーファ元帥[2] |
国防担当大臣 | アブドッラー・ビン・ハサン・アル・ヌアイミー[3] |
参謀総長 | ズィヤーブ・ビン・サクル・アル・ヌアイミー中将[4] |
総人員 | |
徴兵制度 | 志願制[5] |
現総人員 | 約13,000 |
財政 | |
予算 | 14億8,000万米ドル(2018年)[5] |
軍費/GDP | 3.6%(2018年) |
バーレーン国防軍(バーレーンこくぼうぐん、アラビア語: قوة دفاع البحرين、英語: Bahrain Defence Force)は、バーレーン王国の軍事組織。バーレーン陸軍、バーレーン海軍、バーレーン空軍、バーレーン医療部隊、バーレーン親衛隊で構成される。
憲法上、国家元首たる国王を最高司令官とする[1]。2008年1月6日、王政令によってサルマーン・ビン・ハマド・アール・ハリーファ皇太子が副最高司令官[6]、ハリーファ・ビン・アフマド・アル・ハリーファ元帥が総司令官[2]にそれぞれ任命された。
安全保障に関する最高意思決定は、最高国防会議によって行われる。
歴史
[編集]1971年8月14日にイギリスの保護国から独立したバーレーンは、小規模な軍事力しか保有しておらず、1972年頃の総兵力は1,100人で、陸軍は1個歩兵中隊、1個装甲車中隊及び1個対戦車小隊で編成され、海軍は数隻の哨戒艇を保有していたが、空軍は編成されていなかった[7]。
1978年に発生した隣国イランで発生したイスラム革命後、新しい国防計画が策定された。1982年に湾岸協力会議(GCC)は、バーレーンの防衛力を改善するため17億ドルを拠出した。1999年以降のバーレーンの国防費は安定しており、年間約3億2,000万ドルが支出されている。
構成
[編集]バーレーン陸軍
[編集]バーレーン陸軍は6,000人の兵力を保有する。1個機甲旅団、1個機械化歩兵旅団、1個砲兵旅団、1個防空大隊、1個特殊作戦大隊で構成される。
アメリカ製M60A3戦車、M113A2装甲兵員輸送車やフランス製パナール M3装甲兵員輸送車など欧米製装備品のほか、コブラ軽装輪装甲車、アクレプ軽装輪装甲車などトルコ製装備品の導入を行っている。
バーレーン海軍
[編集]バーレーン海軍は700人の兵力を保有している。旧アメリカ海軍のオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート1隻、アル・マナマ級コルベット2隻、アハマド・アル・ファテフ級ミサイル艇4隻など、20隻の戦闘艦艇を有する[8]。
バーレーン空軍
[編集]バーレーン空軍は1,500人の人員を保有する。2個航空団隷下に9個飛行隊を編成している[9]。
アメリカ製F-5E/FおよびF-16C/D戦闘機を主力に、AH-1E/F攻撃ヘリコプター、UH-60M汎用ヘリコプターなどのヘリコプター戦力も有している。
バーレーン医療部隊
[編集]バーレーン医療部隊は800人の人員を保有する。バーレーン最大の病院の一つである国防軍病院を運営する。
バーレーン親衛隊
[編集]バーレーン親衛隊はバーレーン王室の警護を任務とし、ハマド国王の息子のナーセル・ビン・ハマド・アール・ハリーファ少将が司令官を務める。
脚注・出典
[編集]- ^ a b “バーレーン王国憲法(日本語訳)”. 駐日バーレーン王国大使館. 2020年5月19日閲覧。
- ^ a b “Royal Decree No 2 of the Year 2008 on the Appointment of the Commander-in-Chief of the Bahrain Defence Force”. Official Gazette of the Kingdom of Bahrain. (6 January 2008). オリジナルの8 December 2012時点におけるアーカイブ。
- ^ “バーレーン閣僚一覧”. 在バーレーン日本国大使館. 2020年5月19日閲覧。
- ^ “バーレーン概観”. 在バーレーン日本国大使館. 2020年5月19日閲覧。
- ^ a b “バーレーン基礎データ”. 日本国外務省. 2020年5月17日閲覧。
- ^ “Royal Decree No 1 of the Year 2008 on the Appointment of the Deputy Supreme Commander”. Official Gazette of the Kingdom of Bahrain. (6 January 2008). オリジナルの27 November 2012時点におけるアーカイブ。
- ^ 鳥井・2000 405頁-407頁
- ^ 石川・2009 96頁-99頁
参考文献
[編集]- 鳥井順 2000 「中東軍事紛争史IV 1967~1973 初版」 第三書館 2000年6月10日 ISBN 4-8074-0007-X
- 石川潤一 2009 「Jwing No.133 2009年9月号 知りたい!世界の空軍 第33回 バーレーン空軍」 イカロス出版
- 「世界の艦船 4月号増刊 No.878 世界の海軍2018-2019」 海人社
関連項目
[編集]- 第5艦隊 (アメリカ軍) - バーレーンに司令部所在。
- 合同海上部隊 - バーレーンに司令部所在。