ラクーア
ラクーア(英称:LaQua)は、三井不動産の連結子会社である東京ドーム[1]が運営する東京ドームシティのスパ(温泉)施設を中心とした融合商業施設。
概説
[編集]後楽園ゆうえんち(現・東京ドームシティアトラクションズ)に存在していた「ジェットコースター」の老朽化に伴う旧コースターランド(遊園地北側部分)全体の再開発計画[2]により建設され、2003年(平成15年)5月1日開業。従来のファミリー層向けの遊園地ではなく、会社帰りに立ち寄ることもできるような都市型レジャー施設である。社会人女性を中心的なターゲットとし、基本コンセプトは「東京の真ん中でリフレッシュを楽しむ」である。所在地は東京都文京区春日一丁目3番。
名称は、フランス語の女性単数定冠詞「La」(英語の「The」に相当)と日本語の「Laqu(楽)」、ラテン語で水を意味する「Aqua」を掛け合わせたものである。ラクーアのロゴは「Q」の輪の部分を観覧車「ビッグ・オー」、尻尾部分をジェットコースター「サンダードルフィン」のレールをイメージしたものになっている。
「ラクーアちゃん」というオリジナルキャラクターがいる。人間のストレスを食べてくれる女の子のお化けで、ラクーアビルの屋根裏に住んでいるという設定。開業当初のCMにも登場していた。
ラクーアにはスパ施設のほか、商業施設や遊戯施設などがある。ラクーアの完成に伴い、南半分に残った後楽園ゆうえんちの施設(ジオポリス、タワーランド、パラシュートランド)は「東京ドームシティアトラクションズ」と名称を変更している。ラクーアと東京ドームシティアトラクションズともに、入園料無料のフリーゲートシステムを採用している。当初は遊戯施設ごとに料金を払う形となっていたが、2003年7月に乗り物乗り放題チケット「ライドフリー」(現・ワンデーパスポート)を設定した。
施設概要
[編集]スパ施設「Spa LaQua(スパ ラクーア)」
[編集]日帰り入浴施設(温泉) ラクーアビル5 - 9階。
- 屋内風呂、露天風呂、サウナ、リラクゼーションスペース(リクライニングチェア)、ヒーリングバーデ(低温サウナ・岩盤浴。専用館内着のレンタル要)、アカスリ・エステ、ヘア・メイク、ネイルサロン、マッサージ、スタジアムシアター、ゲームカジノ等がある。
- 源泉名 小石川温泉
- 泉質 ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・中性・温泉)
- 効用 冷え性・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・疲労回復・健康増進・くじき・うちみ・やけど・きりきずなど
フロア構成
- 5階 - リラクゼーション
- 休憩用のラウンジや仮眠スペースなどがある。レストランやショップも供設。
- 6階 - スパゾーン、フロント
- 多彩なお風呂がある。また、女性限定のアメニティショップがある。
- 7階 - ランデブーデッキ
- オープンデッキから東京ドームシティが一望できる。
- 8階、9階 - ヒーリングバーデ
- バリ、ドイツ、韓国などの癒しの要素を融合した開放感あふれる空間。9階にはバーデカフェがある。18歳未満入場不可。
フィットネスクラブ東京ドーム
[編集]会員制フィットネスクラブ ラクーアビル7階。
- ビジター利用は通常不可。月額会費にオプション料金追加でスパ・ラクーアの入浴利用が可能。
フロア構成
- 7階 - フロント
- プロショップと酸素カプセルが設置されている。
- 8階 - ジムやプールなどが存在する。
商業施設(ショップ&レストラン)
[編集]出店店舗の詳細については公式サイト「ショップ一覧」を参照。 1階から4階、9階にショップやレストランがある。2023年10月現在、改装に向けて閉店した店舗がある。
フロア構成
- ラクーアビル:68店舗(物販・サービス51店舗、飲食17店舗)
- 9階 叙々苑
- 4階 ABC-MART、GLOBAL WORK、UNIQLOなど
- 3階 AMO'S STYLE、off&on、無印良品、LOWRYS FARMなど
- 2階 earth music&ecology、AIGLE、Eddie Bauer、スターバックスコーヒー、SHOP IN、Zoff、TiC TAC、BIRTHDAY BAR、LAZY SUZANなど
- 1階 サーティワン アイスクリーム、成城石井、築地銀だこなど
過去に存在したテナント
- HUSHUSH、新星堂、ヴィレッジヴァンガード(4階)
- HOUSE OF ROSE(3階)
- 一蘭、LUSH、紅虎餃子房(2階)
- ファミマ!!、ケンタッキーフライドチキン(1階)など
アトラクションズ
[編集]- 「サンダードルフィン」:ジェットコースター
- 「ビッグ・オー(Big O)」:世界初のセンターレス大観覧車(高さ約80m、直径60m)。
- 「ワンダードロップ」:落差約13mのウォーターライド。
- 「怨霊座敷」:靴を脱いで入るお化け屋敷。2018年4月より開業。
- 「ヴィーナスラグーン」:水上メリーゴーランド。
- 「ウォーターシンフォニー」:音楽噴水。
NTTドコモが開業当初からラクーアの公式スポンサーになっており、開業当初はVライブを使用したライブ映像の配信サービスや、園内に設置されたQRコードを用いたiモードユーザーを対象としたモバイル会員向けサービス(スタンプラリー形式でのポイント加算による景品プレゼントなど)を意欲的に実施していた(既に終了)。そのうち、ビッグ・オーとサンダードルフィンではモバイル会員を対象とした「アトラクション予約」サービスを展開しており、サイト上で時刻指定のうえクレジットカードでチケットレス決済し(2006年頃より予約単独での利用も可能となる)、指定時間迄に専用レーンに来場のうえ予約画面のQRコードを提示すれば優先的に搭乗できるといった画期的なサービスを提供していた[3]。後にEZWebやY!ケータイにも対応したが、2012年3月31日をもってモバイル会員の終了に伴い利用不可となっている。
沿革
[編集]- 2001年(平成13年)1月 - 温泉掘削の許可。
- 2001年(平成13年)2月9日 - 温泉掘削作業開始。
- 2001年(平成13年)5月6日 - コースターランド営業終了。
- 2001年(平成13年)6月12日 - 天然温泉の泉脈発見(地下1,700m)。
- 2001年(平成13年)7月3日 - 建設開始。
- 2003年(平成15年)5月1日 - ラクーア開業。
- 2005年(平成17年)7月 - 水上メリーゴーランド「ヴィーナスラグーン」運営開始。
- 2008年(平成20年)1月14日 -「ザ・13ドアーズ」運営終了。
- 2008年(平成20年)2月16日 - 「ライラの冒険 黄金の羅針盤」運営開始。
- 2009年(平成21年)9月23日 - 「ライラの冒険 黄金の羅針盤」運営終了。
- 2009年(平成21年)12月12日 - 「ザ・ダイブ」運営開始。
- 2010年(平成22年)12月5日 - 「サンダードルフィン」から部品が落下して地上で跳ね返り、下を通りかかった女児に当たる事故が発生した。女児は軽傷。そのため、同日より緊急点検のため2013年7月31日まで運転休止。
- 2011年(平成23年)1月31日 - 東京ドームシティアトラクションズ「スピニングコースター舞姫」で発生した死亡事故を受け、ラクーアの全アトラクションについても5月31日まで営業休止。なお、ショップ、温泉は平常通り営業。
- 2011年(平成23年)6月1日 - 「サンダードルフィン」を除くアトラクションが営業再開。
- 2013年(平成25年)
- 2018年(平成30年)
- 4月21日 - 靴を脱いで入るお化け屋敷「怨霊座敷」運営開始。
- 2022年(令和4年)
- 10月10日 - 車輌更新のため「サンダードルフィン」を営業休止。
- 2023年(令和5年)
脚注
[編集]出典
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯35度42分25.6秒 東経139度45分10.1秒 / 北緯35.707111度 東経139.752806度