ルミネ

株式会社ルミネ
LUMINE Co,.Ltd

ルミネ新宿1
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗
151-0053
東京都渋谷区代々木2丁目2番2号
JR東日本本社ビル10階
設立 1966年昭和41年)5月21日
業種 小売業
法人番号 3011001029850 ウィキデータを編集
事業内容 ショッピングセンター事業の管理及び運営
代表者 代表取締役社長 表輝幸
資本金 23億7,520万円
売上高 SC事業 2,328億円 EC事業 72億円
(2020年度)
従業員数 712名
(2021年4月1日現在)
主要株主 東日本旅客鉄道 95.1%
関係する人物 花崎淑夫(元会長)
外部リンク https://www.lumine.co.jp/
テンプレートを表示
株式会社ルミネウィング
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗
247-0056
神奈川県鎌倉市大船1丁目4番1号
設立 1987年(昭和62年)11月12日[1]
業種 小売業
法人番号 6021001009667
事業内容 ショッピングセンター事業の管理及び運営
不動産の賃貸業(ルミネウィング(再開発ビル)の管理・運営)[1]
代表者 表輝幸(取締役社長[2]
資本金 15億円[1]
売上高 123億円(2017年度)[1]
従業員数 25名[1]
主要株主 京浜急行電鉄 50%
ルミネ 50%[1]
外部リンク https://www.lumine.ne.jp/luminewing/
テンプレートを表示

株式会社ルミネ(Lumine Co.,Ltd.)は、駅ビルショッピングセンターファッションビル)を運営する企業である。東日本旅客鉄道(JR東日本)の連結子会社で、JR東日本グループの一社。

概要

[編集]

主にJR東日本の首都圏の主要な駅ビルを中心にファッションビルの「LUMINE」(ルミネ)などを展開している。商品価格が1万円を切るテナントが多い手頃な価格設定[3]を武器に、百貨店より若い年齢層の20-30歳の女性[4]をメインターゲットとして人気を得たことにより、日本最大のファッションビル(専門店ビル)運営会社となっている[5]。有楽町西武有楽町マリオン)の跡地に開業したルミネ有楽町は初の駅ビル以外の出店となる。また、2016年以後は新宿を皮切りに新しいファッションビルブランドの「NEWoMan」(ニュウマン)を展開している。 従来のルミネより年齢層が高めの30〜40代のより上質で本物志向の大人の女性をメインターゲットにしている。同じJR東日本グループのクレジットカード会社であるビューカードが発行するルミネカードで決済することで、常時5%オフ、年に数回のキャンペーン期間中は10%オフでルミネ・ニュウマンでの買い物をすることができる[6]

沿革

[編集]

ルミネとしての展開は、1976年国鉄新宿駅南口の駅ビルとして開業した新宿ルミネ(現:新宿ルミネ1)が最初である。その後、横浜駅や荻窪駅などの駅ビルが開業した際にも「ルミネ」の名称が用いられた。法人としては、もともと国鉄の駅ビルごとの独立した複数の会社であったが、1991年4月に、ルミネなどのJR東日本系列の駅ビル運営会社が合併して「株式会社ルミネ」となった[7]。JR東日本の駅ビル事業の再編で他の名称であった商業施設がルミネに転換してブランドイメージング展開をしていることもあり、館数を増やしている。

従来暗い国鉄イメージのあった駅ビルからの脱却を図り、改装やテナント政策の改善を進め大きな成果を上げている。に付帯するという利便性の高い立地条件(駅チカ駅ナカ)を活かし、ビームスユナイテッドアローズなどの有力なセレクトショップを誘致するなど積極的なリーシング活動を半期毎に押し進めることで、パルコなどともに代表的なファッションビルの一つとして急成長を遂げた[8]。ルミネマン渋谷(2017年閉店)や2011年に開業したルミネ有楽町(旧:西武有楽町店)は、駅ビル以外にも進出した商業施設となっている。2022年現在、ルミネ15館、ニュウマン2館を運営している。

その他に別会社の経営で、株式会社ルミネ茅ヶ崎運営の「茅ヶ崎ルミネ」(茅ケ崎駅)と福島ステーション開発株式会社運営の「福島ルミネ」(福島駅東北唯一の店舗)があった。しかし、前者は湘南ステーションビル株式会社への吸収合併に合わせて、2006年3月に「茅ヶ崎ラスカ」と、後者は仙台ターミナルビルに吸収合併に合わせて、2004年3月20日に「エスパル福島」と[9]、それぞれ改称した。別会社運営のルミネでは、ビューカードが発行するルミネカードのサービス(5%割引等)を受けることが出来ず誤解が生じやすかったが、名称変更により解消された。また、荻窪ルミネは、株式会社ルミネ本体への合併により、サービスの適用対象となることで解消された。

また、各ルミネでは2006年10月までにSuica電子マネーへ対応した。

大船ルミネウィング

[編集]

大船ルミネウィングは、京浜急行電鉄(京急電鉄)との共同出資の株式会社ルミネウィングがビルを管理し、株式会社ルミネが大船駅前でショッピングセンター事業を運営している。このため、京浜急行電鉄が品川駅上大岡駅に展開する「ウィング」と同様の名称が付けられているが、ルミネカードやバーゲンセールなどの展開は他のルミネ店舗と同様に行われている。

ルミ姉

[編集]

ルミ姉 (ルミねえ)は、ルミネのイメージキャラクター

赤色で描かれたおかっぱ頭と無表情、三白眼が特徴の決して華やかではない素朴な女性。日常的なシチュエーションの中でぼそぼそとつぶやく。テレビCMでは、同店が発行するクレジットカードルミネカード」について「今なら10% オフッフッフッフッ」と抑揚のない声(CMではミュージシャンCHARAが演じている)で紹介する。

設定では、年齢は20歳。幼少の頃からの念願が叶い、ルミネのお客様係となっている。家族は、時折ルミネに買い物に来る「ルミ姉はは」と、顔はほぼ同じだが髪形が違う「ルミ姉いもうと」がいる。

キャラクターデザインは、「Qoo」「でこぼこフレンズ」「ソラカラちゃん」などで知られる丸山もも子が手掛けた。デザインに当たって、丸山は「意地悪そう、だけど憎めない」性格の方を先に決めたという。

店舗

[編集]
ルミネ新宿2
ルミネ新宿2
ルミネ大宮1
ルミネ大宮1
ルミネマン渋谷
ルミネマン渋谷
ルミネ荻窪
ルミネ荻窪
ルミネ横浜
ルミネ横浜
ルミネ町田
ルミネ町田
ルミネ有楽町店
ルミネ有楽町店
NEWoMan新宿店
NEWoMan新宿店
NEWoMan横浜店
NEWoMan横浜店

2022年2月現在の店舗数は以下の通りである。

  • LUMINE【ルミネ】:15店舗
  • NEWoMan【ニュウマン】:2店舗

LUMINE(ルミネ)

[編集]

国内の13店舗に加えて、シンガポール(ルミネシンガポール)ジャカルタ(ルミネジャカルタ)の国外2店舗にも出店している。

店舗一覧
店舗名 売場面積 開業日 併設施設 備考
新宿 1 25,000m2 1976年3月10日[10]
2 20,550m2 1987年10月22日[11]
ルミネエスト新宿 53,300m2 1964年5月20日 旧名称:「マイシティ(MY CITY)」
EATo LUMINE[12] 950m2 2024年4月17日
有楽町 1 11,300m2(合計) 2011年10月28日 有楽町マリオン 旧:有楽町西武
2
北千住 40,500m2 1985年3月27日 旧名称:「北千住ウィズ(WIZ)」[7]
池袋 19,608m2 1992年6月10日 メトロポリタンプラザ 旧名称:「メトロポリタンプラザショッピングセンター」
立川 54,300m2 1982年10月2日[13] 旧名称:「WILL」
町田 7,505m2[14] 1999年9月22日[15] 延べ床面積は17,900m2[16]
荻窪 27,100m2 1981年9月30日
大宮 1 14,700m2 1967年10月3日 旧名称:「OSB」(→PiNO→Kiss)
2 34,900m2 1982年6月19日 旧名称:「We」
川越 4,900m2 2004年2月19日[9]
横浜 40,000m2 1980年11月7日[17] 横浜ターミナルビル
藤沢 11,600m2 1987年2月1日
大船ルミネウィング 17,400m2 1992年9月18日

NEWoMan(ニュウマン)

[編集]
店舗一覧
店舗名 売場面積 ショップ数 開業日 併設施設 備考
新宿 7,600m2 約100 2016年3月25日(第1期)[18]
2016年4月15日(第2期)[19]
JR新宿ミライナタワー
横浜 13,000m2 115 2020年6月24日[20] JR横浜タワー

かつて営業していた店舗

[編集]
  • 福島ルミネ(現・S-PAL福島店) - 1988年6月10日開業[21] - 2003年6月9日(6月10日付で名称変更)
    • 運営していた福島ステーション開発株式会社が仙台ターミナルビル株式会社に吸収合併されたため、同社のブランド「エスパル」に変更。
  • ルミネマン渋谷店 - 2009年8月26日開業、2017年7月31日閉店[22](渋谷駅再開発工事による工事ヤード用地確保のため)。
  • 茅ヶ崎ルミネ(現・ラスカ茅ヶ崎) - 19600m2、1985年4月19日開業 - 2005年2月28日(3月1日付で「茅ヶ崎ラスカ」に名称変更)
    • 運営していた株式会社ルミネ茅ヶ崎が湘南ステーションビル株式会社に吸収合併されたため、同社のブランド「ラスカ」に変更。
  • ルミネザ・キッチン品川店 - 1999年9月開業 - 2019年11月閉店

沿革

[編集]
  • 1964年5月20日 - 株式会社新宿ステーションビルディングが、「新宿ステーションビル」(後:マイシティ新宿、現:ルミネエスト)を開業。
  • 1966年5月21日 - 株式会社大宮ステーションビル(現:株式会社ルミネ)の設立。
  • 1967年10月 - 株式会社大宮ステーションビルが、大宮駅ビル「OSB」(後:PINO、KISS、現:大宮ルミネ1)を開業。
  • 1976年3月10日 - 株式会社ルミネ新宿が、新宿駅ビル「新宿ルミネ」を開業[10]
  • 1980年11月7日 - 株式会社ルミネ横浜が、横浜ターミナルビル横浜駅4代目駅舎)に「横浜ルミネ」を開業[17]
  • 1981年10月 - 株式会社荻窪ルミネが、荻窪駅ビル「荻窪ルミネ」を開業。
  • 1982年
    • 6月 - 株式会社大宮ステーションビルが、大宮駅ビル「We」(現:大宮ルミネ2)を開業。
    • 10月2日 - 立川ターミナルビル株式会社が、立川駅ビル「WILL」(現:ルミネ立川)を開業[13]
  • 1985年
    • 3月 - 北千住ターミナルビル株式会社が、北千住駅ビル「北千住ウイズ」(現:ルミネ北千住)を開業。
    • 4月 - 株式会社ルミネ茅ヶ崎が、茅ケ崎駅ビル「茅ヶ崎ルミネ」(現:ラスカ茅ヶ崎)を開業。
  • 1987年
    • 2月 - 「藤沢ルミネプラザ」が開業[23]
    • 10月22日 - 「新宿ルミネ2」が開業[11]
  • 1991年4月1日 - 株式会社大宮ステーションビル、北千住ターミナルビル株式会社、株式会社ルミネ新宿、株式会社ルミネ横浜の4社が合併して、「株式会社ルミネ」となり、各館の名称が「ルミネ」となる[7]
  • 1992年
  • 1997年2月 - ルミネカード誕生。
  • 1999年9月 - ルミネ町田[15]町田駅)、ルミネザ・キッチン品川(品川駅)が開業。
  • 2003年4月 - 株式会社荻窪ルミネを吸収合併し、「荻窪ルミネ」がルミネ荻窪となる。
  • 2004年2月 - ルミネ川越を開業[9]
  • 2005年4月 - 株式会社ルミネ茅ヶ崎が、平塚ステーションビル株式会社(ラスカ平塚)および株式会社アボンデ(熱海)と合併し、株式会社湘南ステーションビルとなる。
  • 2006年
    • 3月 - 運営会社であった株式会社ルミネ茅ヶ崎の合併を受けて、「茅ヶ崎ルミネ」が「茅ヶ崎ラスカ」となる。
    • 4月 - 株式会社新宿ステーションビルディングを吸収合併し、「マイシティ新宿」が「ルミネエスト新宿」となる。
  • 2008年3月 - インターネット通信販売事業の「iLUMINE」を運用開始。
  • 2009年8月 - タワーレコード渋谷店の隣に、ルミネ初のメンズファッション専門店「ルミネマン渋谷」を開業。
  • 2010年
  • 2011年
  • 2016年
  • 2020年6月24日 - NEWoMan横浜店が開業[28]

関連会社

[編集]
  • 株式会社ルミネクリエーツ - 建物の管理・警備等
  • 株式会社ルミネアソシエーツ - 飲食店・物販店営業、広告代理店損害保険代理業
  • 株式会社ルミネリゾート - ゴルフ場・レインボーカントリー倶楽部の経営
  • LUMINE SINGAPORE PTE.LTD.

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f 株式会社ルミネウィング 企業情報”. 2018年9月24日閲覧。 アーカイブ 2018年7月25日 - ウェイバックマシン
  2. ^ 株式会社ルミネウィング (2018年6月14日). “変更届出書”. 神奈川県. 2018年9月24日閲覧。 アーカイブ 2018年9月24日 - ウェイバックマシン
  3. ^ ルミネは…多くのテナントの商品が1万円を切る」 「ニュースの理由」 日本経済新聞2010年11月11日夕刊
  4. ^ 花崎淑夫会長がインタビューで「20代女性が等身大の自分を楽しめる場所にしたい」と語っている 日経流通新聞MJ2010年11月1日
  5. ^ 消費者回帰、競争テコに 『日本経済新聞』 平成23年10月27日朝刊 企業1面
  6. ^ ルミネカード:ビューカード”. ビューカード. 2022年6月2日閲覧。 アーカイブ 2022年6月2日 - ウェイバックマシン
  7. ^ a b c 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '91年版』ジェー・アール・アール、1991年8月1日、193頁。ISBN 4-88283-112-0 
  8. ^ 「駅ビルは商業施設としての館の統一感が取れておらず「ダサイ場所」に近かった…」が「…商品が1万円を切る品揃えの中で顧客吸引力と販売力を蓄積…」してファッションビル化した。「ニュースの理由」 日本経済新聞2010年11月11日夕刊
  9. ^ a b c 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、186-187頁。ISBN 4-88283-125-2 
  10. ^ a b 「ルミネ、10日オープン」『交通新聞』交通協力会、1976年3月7日、1面。
  11. ^ a b 「新宿ルミネ2 来月22日オープン」『交通新聞』交通新聞社、1987年9月19日、2面。
  12. ^ ルミネ、JR新宿駅改札内に新たなエキナカ商業施設”. Impress Watch. インプレス (2024年1月19日). 2024年2月4日閲覧。
  13. ^ a b 「ウィル立川がオープン 44番目の国鉄出資ビル 新駅舎も使用開始、北口の核に」『交通新聞』交通協力会、1982年10月3日、3面。
  14. ^ ルミネ町田(BRAND MALL) アーカイブ 2023年10月26日 - ウェイバックマシン
  15. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '00年版』ジェー・アール・アール、2000年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-121-X 
  16. ^ ルミネ町田 - JR東日本建築設計 アーカイブ 2023年10月26日 - ウェイバックマシン
  17. ^ a b 「横浜駅の東西連絡通路 きょうオープン」『交通新聞』交通協力会、1980年11月7日、1面。
  18. ^ a b 「ルミネ 「ニュウマン」第1期59店舗オープン」『交通新聞』交通新聞社、2016年3月30日。
  19. ^ a b 「ルミネ 「ニュウマン」全面オープン」『交通新聞』交通新聞社、2016年4月18日。
  20. ^ “ニュースリリース JR横浜駅西口に、新たなシンボルが誕生!ファッション・ビューティ・フードなど注目の115店舗が出店! 「ニュウマン横浜」本日開業 アーカイブ 2022年3月20日 - ウェイバックマシン”. ルミネ (株式会社ルミネ). (2020年6月24日)
  21. ^ 「「福島ルミネ」あす開業」『交通新聞』交通新聞社、1988年6月9日、1面。
  22. ^ LUMINEMAN SHIBUYA(ルミネマン渋谷) 閉店のお知らせ アーカイブ 2022年3月20日 - ウェイバックマシン
  23. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第5号、鉄道ジャーナル社、1987年4月、105頁。 
  24. ^ ルミネ、西武有楽町店の後継に正式決定 11年秋開業へ,朝日新聞,2010年10月29日
  25. ^ “ルミネ社長:中川河川敷で自殺か、遺書のようなメモ 東京”. 毎日新聞(東京). (2011年5月25日). オリジナルの2011年5月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110528012333/http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110525k0000e040033000c.html 
  26. ^ グループ会社の役員人事について アーカイブ 2016年3月4日 - ウェイバックマシン 東日本旅客鉄道株式会社 プレスリリース2011年6月14日
  27. ^ “ルミネ有楽町店:0月28日オープン 有楽町マリオンに”. 毎日新聞(夕刊). (2011年9月14日). オリジナルの2012年8月1日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20120801204653/http://mainichi.jp/select/biz/news/20110915k0000m020062000c.html 
  28. ^ 横浜支社「ニュースリリース JR横浜タワー・JR横浜鶴屋町ビル 開業日のお知らせ アーカイブ 2020年6月8日 - ウェイバックマシン」『JR東日本』 東日本旅客鉄道株式会社、2020年6月8日

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]