万田邦敏
まんだ くにとし 万田 邦敏 | |||||
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生年月日 | 1956年5月1日(68歳) | ||||
出生地 | 日本 東京都 | ||||
職業 | 映画監督、脚本家、映画批評家 | ||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ | ||||
活動期間 | 1977年 - | ||||
配偶者 | 万田珠実 | ||||
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万田 邦敏(まんだ くにとし、1956年[1]5月1日 - )は日本の映画監督、脚本家、映画批評家。東京都出身[2]。
元・立教大学現代心理学部映像身体学科教授[3]。妻の万田珠実とは『Unloved』『接吻』で共同脚本を執筆している[4]。
経歴
[編集]1975年、東京都立日比谷高等学校を卒業して立教大学法学部に入学し、一般教育部にて蓮實重彦非常勤講師の教えを受ける[5]。大学在学中に黒沢清らとパロディアス・ユニティーで8mm映画を製作する[6]。その後、黒沢の『神田川淫乱戦争』に美術、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』に共同脚本および助監督として参加した[7]。
雑誌での映画批評の執筆、PRビデオやテレビドラマの演出を経て、1996年、押井守総合監修による『宇宙貨物船レムナント6』で劇場映画監督デビューを果たす[6]。
2001年、『Unloved』が第54回カンヌ国際映画祭「批評家週間」部門に出品され、エキュメニック新人賞とレイル・ドール賞を受賞し[8]、2004年にはテレビドラマ『ダムド・ファイル』のスペシャル版エピソードである『あのトンネル』が第57回カンヌ国際映画祭の「監督週間」部門に出品された。2006年、赤井英和を主演に迎えて阪神・淡路大震災を描いた『ありがとう』が公開される[9]。2009年、『接吻』が第23回高崎映画祭最優秀作品賞を受賞する[10]。同年、批評集『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』を出版する[11]。2014年、『イヌミチ』を監督する[12]。
フィルモグラフィー
[編集]長編映画
[編集]- ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年) - 脚本
- 冷たい血(1997年) - 出演
- Unloved(2001年) - 監督・脚本
- ENCLOSURE(2003年) - 出演
- ありがとう(2006年) - 監督・脚本
- 接吻(2008年) - 監督・脚本
- イヌミチ(2014年) - 監督・編集
- SYNCHRONIZER(2017年) - 監督・共同脚本
- 愛のまなざしを(2021年) - 監督・共同脚本
短編映画
[編集]- 宇宙貨物船レムナント6(1996年) - 監督・共同脚本
- ヤマトナデシコ(1998年) - 出演
- よろこび(1999年) - 出演
- 夜の足跡(2001年) - 監督・脚本
- 刑事まつり「モーヲタ刑事」(2003年) - 出演
- 刑事まつり「夫婦刑事」(2003年) - 監督
- 電脳刑事まつり「続・夫婦刑事2」(2004年) - 監督
- う・み・め(2004年) - 監督・脚本
- 新人刑事まつり「伊達ハリー」(2005年) - 出演
- ROUND2「新・新夫婦刑事 プロゴルファーナースの巻 その2 Part III」(2006年) - 監督・脚本・撮影
- 殺しのはらわた(2006年) - 出演
- 十善戒「真夫婦刑事外伝 逃げ去る不邪見」(2007年) - 監督・脚本・撮影
- ×4(2008年) - 監督
- 葉子の結婚「土曜日」(2009年) - 監督・脚本
- 面影(2010年) - 監督・脚本
- ミニチカ 完全版(2011年) - 出演
- 乱心(2012年) - 出演
- 絶体絶命5 いずれ長編映画となるばすの『植物人間リゾーム』のパイロット版(2017年) - 監督
- 波濤(2018) - 監督
- 逃げ去る愛(2018年) - 監督・脚本
- 絶体絶命8(2019年) - 監督
テレビ
[編集]- 極楽ゾンビ(1990年) - 監督
- 胎児教育(1991年) - 監督・脚本
- ダムド・ファイル「あのトンネル」(2003年) - 監督・脚本
- スパイ道「史上2番目の作戦」(2007年) - 監督・脚本
- 東京少女「一日限りのデート」(2007年) - 監督
- 恋する日曜日「県境」(2007年) - 監督
- 天国のスープ(2008年) - 出演
ビブリオグラフィー
[編集]単著
[編集]- 再履修 とっても恥ずかしゼミナール(2009年、港の人)
共著
[編集]- ヴィム・ヴェンダース(2000年、キネマ旬報社)
- 映画の授業 映画美学校の教室から(2004年、青土社)
- フランシス・F・コッポラ(2008年、エスクァイア マガジン ジャパン)
- 映像と身体 新しいアレンジメントに向けて(2008年、せりか書房)
脚注
[編集]- ^ “フィクション・コース講師紹介”. 映画美学校. 2014年3月23日閲覧。
- ^ “闘いなくして、映画はない - 映画狂人 meets 万田邦敏(映画監督)”. あなたに映画を愛しているとは言わせない (2002年4月27日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ “特別ゲスト講座 - 万田邦敏 画面にしていくことで"気持ち"が見えてくる”. シネアスト・オーガニゼーション大阪 (2013年9月22日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ “トークイベント「究極の恋愛映画」万田邦敏x蓮實重彦”. 東京フィルメックス (2007年11月22日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ “講演「映画作家への白紙委任状」”. アテネ・フランセ文化センター (2001年6月5日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ a b “日本映画名画鑑賞会+映画講座 万田邦敏監督による「溝口健二論」”. 神戸映画資料館 (2009年6月21日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ 黒沢清「黒沢清全作品録」『映画はおそろしい』青土社、2001年、267-315頁。
- ^ “カンヌで万田邦敏監督が新人賞を受賞!”. CINEMA TOPICS ONLINE (2001年5月18日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ “語り継ぐ復興文化史 - 第五部 阪神大震災と新たな船出 (5)”. MSN産経ニュース (2012年2月16日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ “最優秀作品賞に『接吻』万田邦敏監督と『ぐるりのこと。』橋口亮輔監督 高崎映画祭”. 高崎新聞 (2009年1月15日). 2014年3月23日閲覧。
- ^ 三浦哲哉 (2009年11月25日). “恥ずかしさの戦略 万田邦敏『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』”. Flowerwild. 2014年3月23日閲覧。
- ^ 四方田犬彦 (2014年3月14日). “万田邦敏監督『イヌミチ』”. STUDIO VOICE. 2014年3月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- 万田邦敏 - allcinema
- 万田邦敏 - KINENOTE
- 万田邦敏 - 日本映画データベース
- Kunitoshi Manda - IMDb