吉川英治文学新人賞

吉川英治文学新人賞(よしかわえいじぶんがくしんじんしょう)は、公益財団法人吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援する1980年から創設された非公募の作家に贈られる文学賞。以降年1回発表されている。

毎年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等に優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈る。

候補作家の選出は、作家、画家、批評家および各出版社の編集長、新聞社学芸部長・文化部長、ラジオ・テレビ・映画関係者、一般文化人ら数百人に文章で推薦を依頼される。

候補作家の発表は2月上旬、受賞の発表は3月上旬。

受賞は選考委員の合議によって決定される。受賞者には正賞として賞牌、副賞として100万円と置時計が授与される。新人賞という名ではあるが、実態としては中堅以上の作家が候補者・受賞者の多くを占め、デビュー30年近いベテランの受賞者も存在する。比較的選考委員が固定された賞で、最初の17年間はまったく交代がなかった。

受賞者一覧

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第1回から第10回

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回(年) 受賞・候補者 受賞・候補作 刊行
第1回(1980年) 受賞 加堂秀三 『涸瀧』 1979年9月 文藝春秋
田中光二 『黄金の罠』 1979年9月 祥伝社
候補 伴野朗 『九頭の龍』 1979年4月 講談社
南原幹雄 『修羅の絵師』 1979年4月 講談社
山田智彦 『クレムリン銀行』 1979年10月 角川書店
山田正紀 『竜の眠る浜辺』 1979年5月 双葉社
第2回(1981年) 受賞 栗本薫 『絃の聖域』 1980年8月 講談社
南原幹雄 『闇と影の百年戦争』 1980年10月 集英社
候補 赤江瀑 『アンダルシア幻花祭』 1980年11月 講談社
赤川次郎 三毛猫ホームズの怪談 1980年12月 光文社
泡坂妻夫 『花嫁のさけび』 1980年1月 講談社
高杉良 『大逆転!』 1980年7月 日本経済新聞社
山田正紀 『ツングース特命隊』 1980年11月 講談社
第3回(1982年) 受賞 澤田ふじ子 『陸奥甲冑記』 1981年1月 講談社
『寂野』 1981年4月 講談社
候補 連城三紀彦 『変調二人羽織』 1981年9月 講談社
第4回(1983年) 受賞 赤瀬川隼 『球は転々宇宙間』 1982年7月 文藝春秋
北方謙三 『眠りなき夜』 1982年10月 集英社
候補 井沢元彦 『復活一九八五』 1982年8月 角川書店
広瀬仁紀 『談合』 1982年8月 角川書店
連城三紀彦 『密やかな喪服』 1982年6月 講談社
山田正紀 風の七人 1982年5月 講談社
第5回(1984年) 受賞 連城三紀彦 『宵待草夜情』 1983年8月 新潮社
山口洋子 『プライベート・ライブ』 1983年9月 講談社
候補 海老沢泰久 『スーパースター』 1983年10月 文藝春秋
岡嶋二人 あした天気にしておくれ 1983年10月 講談社
志水辰夫 『裂けて海峡』 1983年1月 講談社
第6回(1985年) 受賞 船戸与一 『山猫の夏』 1984年8月 講談社
候補 島田荘司 漱石と倫敦ミイラ殺人事件 1984年9月 集英社
志水辰夫 『散る花もあり』 1984年5月 講談社
林真理子 『星に願いを』 1984年1月 講談社
夢枕獏 『悪夢喰らい』 1984年10月 角川書店
第7回(1986年) 受賞 高橋克彦 『総門谷』【上下】 1985年10月 講談社
第8回(1987年) 受賞 景山民夫 『虎口からの脱出』 1986年12月 新潮社
候補 清水義範 『蕎麦ときしめん』 1986年11月 講談社
第9回(1988年) 受賞 清水義範 国語入試問題必勝法 1987年10月 講談社
第10回(1989年) 受賞 椎名誠 『犬の系譜』 1988年1月 講談社
岡嶋二人 『99%の誘拐』 1988年10月 徳間書店

第11回から第20回

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回(年) 受賞・候補者 受賞・候補作 刊行
第11回(1990年) 受賞 小杉健治 『土俵を走る殺意』 1989年5月 新潮社
候補 安西水丸 『70パーセントの青空』 1989年10月 角川書店
井沢元彦 『義経はここにいる』 1989年10月 講談社
伊集院静 『三年坂』 1989年9月 講談社
海老沢泰久 『孤立無援の名誉』 1989年11月 講談社
原田宗典 『スメル男』 1989年4月 講談社
東野圭吾 鳥人計画 1989年5月 新潮社
第12回(1991年) 受賞 伊集院静 『乳房』 1990年10月 講談社
大沢在昌 新宿鮫 1990年9月 光文社
候補 綾辻行人 『霧越邸殺人事件』 1990年9月 新潮社
多島斗志之 『クリスマス黙示録』 1990年12月 新潮社
永倉万治 『陽差しの関係』 1990年9月 講談社
樋口有介 『彼女はたぶん魔法を使う』 1990年4月 講談社
第13回(1992年) 受賞 中島らも 『今夜、すべてのバーで』 1991年3月 講談社
宮部みゆき 『本所深川ふしぎ草紙』 1991年4月 新人物往来社
候補 安部龍太郎 『黄金海流』 1991年11月 新潮社
綾辻行人 時計館の殺人 1991年9月 講談社
樋口有介 『夏の口紅』 1991年10月 角川書店
第14回(1993年) 受賞 帚木蓬生 三たびの海峡 1992年4月 新潮社
候補 北村薫 『六の宮の姫君』 1992年4月 東京創元社
黒川博行 『封印』 1992年12月 文藝春秋
佐藤雅美 『影帳』 1992年8月 講談社
高村薫 『わが手に拳銃を』 1992年3月 講談社
中村隆資 『天下を呑んだ男』 1992年11月 講談社
第15回(1994年) 受賞 薄井ゆうじ 『樹の上の草魚』 1993年8月 講談社
東郷隆 『大砲松』 1993年12月 講談社
候補 斎藤純 『百万ドルの幻聴』 1993年12月 新潮社
真保裕一 『震源』 1993年10月 講談社
永倉万治 『結婚しよう』 1993年1月 新潮社
中村彰彦 『遊撃隊始末』 1993年5月 文藝春秋
山口雅也 キッド・ピストルズの妄想 1993年10月 東京創元社
第16回(1995年) 受賞 浅田次郎 地下鉄に乗って 1994年3月 徳間書店
小嵐九八郎 『刑務所ものがたり』 1994年10月 文藝春秋
候補 井上祐美子 『桃夭記』 1994年10月 徳間書店
大槻ケンヂ 『くるぐる使い』 1994年11月 早川書房
藤水名子 『赤壁の宴』 1994年3月 講談社
山崎洋子 『熱月』 1994年12月 講談社
第17回(1996年) 受賞 真保裕一 ホワイトアウト 1995年9月 新潮社
鈴木光司 らせん 1995年7月 角川書店
候補 加納朋子 『掌の中の小鳥』 1995年7月 東京創元社
永倉万治 『黄金バット』 1995年3月 講談社
中嶋博行 『違法弁護』 1995年11月 講談社
東野圭吾 天空の蜂 1995年11月 講談社
第18回(1997年) 受賞 馳星周 不夜城 1996年8月 角川書店
服部真澄 『鷲の驕り』 1996年12月 祥伝社
候補 京極夏彦 絡新婦の理 1996年11月 講談社
重松清 『幼な子われらに生まれ』 1996年7月 角川書店
羽山信樹 『がえん忠臣蔵』 1996年4月 講談社
東野圭吾 名探偵の掟 1996年2月 講談社
第19回(1998年) 受賞 花村萬月 『皆月』 1997年2月 講談社
候補 桐野夏生 OUT 1997年7月 講談社
黒川博行 『疫病神』 1997年3月 新潮社
佐藤多佳子 しゃべれども しゃべれども 1997年8月 新潮社
瀬名秀明 『BRAIN VALLEY』【上下】 1997年12月 角川書店
藤本ひとみ 『侯爵サド』 1997年9月 文藝春秋
第20回(1999年) 受賞 山本文緒 恋愛中毒 1998年11月 角川書店
候補 宇江佐真理 『室の梅』 1998年8月 講談社
乙川優三郎 『椿山』 1998年12月 文藝春秋
中嶋博行 『司法戦争』 1998年7月 講談社
野沢尚 『リミット』 1998年6月 講談社
東野圭吾 秘密 1998年9月 文藝春秋
松井今朝子 『幕末あどれさん』 1998年9月 PHP研究所

第21回から第30回

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回(年) 受賞・候補者 受賞・候補作 刊行
第21回(2000年) 受賞 宇江佐真理 『深川恋物語』 1999年9月 集英社
候補 奥田英朗 最悪 1999年2月 講談社
貴志祐介 青の炎 1999年10月 角川書店
京極夏彦 百鬼夜行――陰 1999年7月 講談社
火坂雅志 『全宗』 1999年3月 小学館刊
福井晴敏 亡国のイージス 1999年8月 講談社
諸田玲子 『誰そ彼れ心中』 1999年2月 新潮社
第22回(2001年) 受賞 野沢尚 深紅 2000年12月 講談社
候補 池井戸潤 『M1』 2000年3月 講談社
大塚英志 『木島日記』 2000年7月 角川書店
恩田陸 『ライオンハート』 2000年12月 新潮社
五條瑛 『夢の中の魚』 2000年12月 集英社
松井今朝子 『奴の小万と呼ばれた女』 2000年4月 講談社
第23回(2002年) 受賞 大崎善生 パイロットフィッシュ 2001年10月 角川書店
候補 恩田陸 『黒と茶の幻想』 2001年12月 講談社
藤本ひとみ 『ジャンヌ・ダルク暗殺』 2001年11月 講談社
松井今朝子 『一の富』 2001年5月 角川春樹事務所
村山由佳 『すべての雲は銀の…』 2001年11月 講談社
諸田玲子 『笠雲』 2001年9月 講談社
第24回(2003年) 受賞 福井晴敏 終戦のローレライ』【上下】 2002年12月 講談社
諸田玲子 『其の一日』 2002年11月 講談社
候補 荒山徹 『魔岩伝説』 2002年9月 祥伝社
平安寿子 『グッドラックららばい』 2002年7月 講談社
本多孝好 『MOMENT』 2002年8月 集英社
第25回(2004年) 受賞 伊坂幸太郎 アヒルと鴨のコインロッカー 2003年11月 東京創元社
垣根涼介 『ワイルド・ソウル』 2003年8月 幻冬舎
候補 荒山徹 『十兵衛両断』 2003年6月 新潮社
川端裕人 『せちやん』 2003年9月 講談社
瀬尾まいこ 『図書館の神様』 2003年12月 マガジンハウス
日明恩 『鎮火報』 2003年1月 講談社
本多孝好 『FINE DAYS』 2003年3月 祥伝社
第26回(2005年) 受賞 恩田陸 夜のピクニック 2004年7月 新潮社
瀬尾まいこ 幸福な食卓 2004年11月 講談社
候補 石黒耀 『震災列島』 2004年10月 講談社
井上荒野 『だりや荘』 2004年7月 文藝春秋
雫井脩介 犯人に告ぐ 2004年7月 双葉社
永井するみ 『ソナタの夜』 2004年12月 講談社
第27回(2006年) 受賞 今野敏 隠蔽捜査 2005年9月 新潮社
候補 荒山徹 『柳生薔薇剣』 2005年9月 朝日新聞社
井上荒野 『誰よりも美しい妻』 2005年12月 マガジンハウス
辻村深月 凍りのくじら 2005年11月 講談社
中島京子 『イトウの恋』 2005年3月 講談社
三羽省吾 『厭世フレーバー』 2005年8月 文藝春秋
第28回(2007年) 受賞 佐藤多佳子 一瞬の風になれ』【1 - 3】 2006年8月 - 10月 講談社
候補 池井戸潤 空飛ぶタイヤ 2006年9月 実業之日本社
桜庭一樹 赤朽葉家の伝説 2006年12月 東京創元社
中島京子 『均ちゃんの失踪』 2006年11月 講談社
山本弘 アイの物語 2006年5月 角川書店
第29回(2008年) 受賞 佐藤亜紀 『ミノタウロス』 2007年5月 講談社
候補 首藤瓜於 『指し手の顔 脳男II』【上下】 2007年11月 講談社
辻村深月 名前探しの放課後』【上下】 2007年12月 講談社
恒川光太郎 『秋の牢獄』 2007年10月 角川書店
中島京子 『冠・婚・葬・祭』 2007年9月 筑摩書房
山田深夜 『電車屋赤城』 2007年4月 角川書店
第30回(2009年) 受賞 朝倉かすみ 田村はまだか 2008年2月 光文社
柳広司 ジョーカー・ゲーム 2008年8月 角川書店
候補 貴志祐介 新世界より』【上下】 2008年1月 講談社
道尾秀介 カラスの親指 2008年7月 講談社
百田尚樹 BOX! 2008年7月 太田出版
和田竜 忍びの国 2008年5月 新潮社

第31回から第40回

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回(年) 受賞・候補者 受賞・候補作 刊行
第31回(2010年) 受賞 池井戸潤 鉄の骨 2009年10月 講談社
冲方丁 天地明察 2009年11月 角川書店
候補 辻村深月 ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 2009年9月 講談社
中路啓太 『己惚れの砦』 2009年8月 講談社
平山夢明 ダイナー 2009年10月 ポプラ社
道尾秀介 『龍神の雨』 2009年5月 新潮社
第32回(2011年) 受賞 辻村深月 ツナグ 2010年10月 新潮社
候補 伊東潤 『戦国鬼譚 惨』 2010年5月 講談社
海堂尊 ブレイズメス1990 2010年7月 講談社
貴志祐介 悪の教典』【上下】 2010年7月 文藝春秋
富樫倫太郎 『早雲の軍配者』 2010年2月 中央公論新社
百田尚樹 『錨を上げよ』【上下】 2010年11月 講談社
第33回(2012年) 受賞 西村健 『地の底のヤマ』 2011年12月 講談社
候補 桜木紫乃 『ラブレス』 2011年8月 新潮社
高野和明 ジェノサイド 2011年3月 角川書店
三羽省吾 『Junk』 2011年11月 双葉社
吉川永青 『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』 2011年9月 講談社
第34回(2013年) 受賞 伊東潤 『国を蹴った男』 2012年10月 講談社
月村了衛 機龍警察 暗黒市場 2012年9月 早川書房
候補 有川浩 旅猫リポート 2012年11月 文藝春秋
畠中恵 『けさくしゃ』 2012年11月 新潮社
畑野智美 『海の見える街』 2012年12月 講談社
第35回(2014年) 受賞 和田竜 村上海賊の娘』【上下】 2013年10月 新潮社
候補 恒川光太郎 『金色機械』 2013年10月 文藝春秋
畑野智美 『南部芸能事務所』 2013年6月 講談社
真山仁 『グリード』【上下】 2013年10月 講談社
薬丸岳 友罪 2013年5月 集英社
第36回(2015年) 受賞 西條奈加 『まるまるの毬』 2014年6月 講談社
候補 千早茜 『男ともだち』 2014年5月 文藝春秋
堂場瞬一 『警察回りの夏』 2014年9月 集英社
葉真中顕 絶叫 2014年10月 光文社
吉川永青 『誉れの赤』 2014年6月 講談社
第37回(2016年) 受賞 薬丸岳 Aではない君と[1] 2015年9月 講談社
候補 須賀しのぶ 革命前夜 2015年3月 文藝春秋
中脇初枝 『世界の果てのこどもたち』 2015年6月 講談社
本城雅人 『トリダシ』 2015年7月 文藝春秋
湊かなえ リバース 2015年5月 講談社
柚月裕子 孤狼の血 2015年8月 KADOKAWA
第38回(2017年) 受賞 本城雅人 ミッドナイト・ジャーナル 2016年2月 講談社
宮内悠介 『彼女がエスパーだったころ』 2016年4月 講談社
候補 芦沢央 『許されようとは思いません』 2016年6月 新潮社
木下昌輝 『天下一の軽口男』 2016年4月 幻冬舎
塩田武士 罪の声 2016年8月 講談社
葉真中顕 『コクーン』 2016年10月 光文社
第39回(2018年) 受賞 佐藤究 『Ank: a mirroring ape』 2017年8月 講談社
候補 伊吹有喜 『彼方の友へ』 2017年11月 実業之日本社
小川哲 『ゲームの王国』 2017年8月 早川書房
呉勝浩 『白い衝動』 2017年1月 講談社
澤田瞳子 『火定』 2017年11月 PHP研究所
第40回(2019年) 受賞 塩田武士 歪んだ波紋 2018年8月 講談社
藤井太洋 『ハロー・ワールド』 2018年10月 講談社
候補 呉勝浩 『マトリョーシカ・ブラッド』 2018年7月 徳間書店
武田綾乃 『その日、朱音は空を飛んだ』 2018年11月 幻冬舎
三秋縋 『君の話』 2018年7月 早川書房

第41回から

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回(年) 受賞・候補者 受賞・候補作 刊行
第41回(2020年) 受賞 今村翔吾 『八本目の槍』 2019年7月 新潮社
呉勝浩 『スワン』 2019年10月 KADOKAWA
候補 相沢沙呼 medium 霊媒探偵城塚翡翠 2019年9月 講談社
伊岡瞬 『不審者』 2019年9月 集英社
凪良ゆう 流浪の月 2019年8月 東京創元社
平岡陽明 『ロス男』 2019年10月 講談社
第42回(2021年) 受賞 加藤シゲアキ オルタネート 2020年11月 新潮社
武田綾乃 『愛されなくても別に』 2020年8月 講談社
候補 芦沢央 『汚れた手をそこで拭かない』 2020年9月 文藝春秋
辻堂ゆめ 『十の輪をくぐる』 2020年12月 小学館
寺地はるな 『水を縫う』 2020年5月 集英社
野﨑まど 『タイタン』 2020年4月 講談社
第43回(2022年) 受賞 一穂ミチ 『スモールワールズ』 2021年4月 講談社
小田雅久仁 『残月記』 2021年11月 双葉社
候補 浅倉秋成 六人の嘘つきな大学生 2021年3月 KADOKAWA
五十嵐律人 『原因において自由な物語』 2021年7月 講談社
葉真中顕 『灼熱』 2021年9月 新潮社
第44回(2023年) 受賞 蝉谷めぐ実 『おんなの女房』 2022年1月 KADOKAWA
候補 安壇美緒 『ラブカは静かに弓を持つ』 2022年5月 集英社
長浦京 『プリンシパル』 2022年7月 新潮社
凪良ゆう 『汝、星のごとく』 2022年8月 講談社
夕木春央 『方舟』 2022年9月 講談社
第45回(2024年) 受賞 藤岡陽子 リラの花咲くけものみち 2023年7月 光文社
候補 多崎礼 『レーエンデ国物語』 2023年6月 講談社
武内涼 『厳島』 2023年4月 新潮社
斜線堂有紀 『回樹』 2023年3月 早川書房
荒木あかね 『ちぎれた鎖と光の切れ端』 2023年8月 講談社

選考委員

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脚注

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出典

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関連項目

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外部リンク

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