国道400号
一般国道 | |
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国道400号 | |
地図 | |
総延長 | 226.9 km |
実延長 | 114.5 km |
現道 | 111.7 km |
制定年 | 1982年(昭和57年) |
起点 | 茨城県水戸市 中央郵便局前交差点 |
主な 経由都市 | 茨城県常陸大宮市 栃木県大田原市 福島県南会津郡南会津町 |
終点 | 福島県耶麻郡西会津町 黒沢入口交差点(北緯37度34分34.97秒 東経139度39分42.49秒 / 北緯37.5763806度 東経139.6618028度) |
接続する 主な道路 (記法) | 国道50号 国道118号 国道4号 国道121号 国道49号 |
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国道400号(こくどう400ごう)は、茨城県水戸市から福島県耶麻郡西会津町に至る一般国道である。単独区間の起点は栃木県大田原市の佐良土交差点である。茨城県区間はすべて国道118号、国道293号との重複区間である。
概要
[編集]起点である茨城県内では全区間が他路線重複である。国道121号と重複する区間は、会津西街道(下野街道、あるいは日光街道[注釈 1]とも)である。栃木県内の区間は主に黒羽街道、塩原街道と呼ばれているが、バイパス開通によりかつての街道と現在の国道としてのルートが一致しない区間も増えている。
路線データ
[編集]一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:水戸市(中央郵便局前交差点 = 国道50号交点)
- 終点:福島県耶麻郡西会津町(黒沢入口交差点 = 国道49号交点)
- 重要な経過地:茨城県那珂郡大宮町[注釈 3]、栃木県那須郡小川町[注釈 4]、同郡湯津上村[注釈 5]、大田原市、同郡西那須野町[注釈 6]、同県塩谷郡藤原町[注釈 7]、福島県南会津郡田島町[注釈 8]、同県大沼郡昭和村、同郡金山町、同郡三島町
- 総延長 : 226.9 km(福島県 97.3 km、茨城県 51.7 km、栃木県 78.0 km)重用延長を含む。[2][注釈 9]
- 重用延長 : 110.4 km(福島県 33.6 km、茨城県 51.7 km、栃木県 25.1 km)[2][注釈 9]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 9]
- 実延長 : 116.5 km(福島県 63.7 km、茨城県 - km、栃木県 52.8 km)[2][注釈 9]
- 指定区間:なし[3]
歴史
[編集]- 1982年(昭和57年)4月1日 - 一般国道400号(水戸市 - 福島県耶麻郡西会津町)として指定施行[4]。
- 茨城県区間(水戸市三の丸 - 那珂郡美和村(県境)間の延長50.63 km(全線重用)を道路区域に決定[5]。
- 2022年(令和4年)3月26日 - 下塩原バイパスが全線開通[6]。
- 2022年(令和4年)3月30日 - 三島工区 (620 m) が供用開始[7]。
路線状況
[編集]バイパス
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国道118号・国道293号および国道294号との重複区間はそれぞれの記事を参照。
- 大田原西那須野バイパス
- 栃木県大田原市と那須塩原市西那須野地区(旧西那須野町)を現道の南側を迂回する形で建設されたバイパスである。那須塩原市の国道4号と交差する西三島交差点から大田原市の国道461号と交差する美原交差点までの全長約5 kmで1989年に着工、2009年3月21日に全線開通した。片側2車線で開通し、総工費は約137億円。大田原市の美原地区には、東武宇都宮百貨店大田原店やヨークベニマルなどの郊外型商業施設の集積が進んでいる。
- 関谷バイパス
- 栃木県那須塩原市下田野と関谷間約1.6 kmにわたる。2000年2月開通。
- 下塩原バイパス
- 栃木県那須塩原市関谷と下塩原間の3.6 kmにわたる。2011年9月29日に1期区間、2022年3月26日に2期区間が開通し全通した。当初はこのほかに3期区間1.0 kmも計画されていたが、事業休止となっている。
- 青葉通り
- 1995年に開通した、塩原温泉郷のエリア南側をバイパスする道路。開通当時は塩原町道(のち那須塩原市道)であった。もみじライン方面には繋がっていたが、国道400号上塩原方面には直結しておらず、バイパス道路として十分機能を果たせない状況が続いていた。中塩原バイパス開通によりこの状態が解消され、合わせて旧道である塩原街道側が国道の指定を外れると当時に青葉通りが国道400号本線に組み込まれた。
- 中塩原バイパス
- 栃木県那須塩原市中塩原と上塩原間の1.6 kmにわたる。幅員狭小で屈曲部が多く、歩行設備も不十分であった現道を南側に迂回している。片側1車線で総事業費は22億円。2011年9月29日に全線開通した。
- 田島バイパス
- 南会津町〜昭和村にかけての舟鼻峠前後の狭小区間をバイパスするための道路で、2009年に全線開通した。田島市街地内をバイパスする田島バイパス (国道289号)とは別の道路である。
- 杉峠バイパス
- 三島町-柳津町・西会津町境の杉峠にある幅員狭小区間の解消と磐越自動車道西会津インターチェンジのアクセス改善のために1990年(平成2年)度事業化、翌年度工事開始された。現在までに三島方1.6 km(名入工区)と西会津方0.3 km(上牛尾工区の一部)が部分供用されている。計画当初、峠は1.7 kmの長大トンネルで通過するとされていたが、その後の地質調査で軟弱地盤であることが分かり、そのままでは莫大な費用がかかるため見直され、現道を修繕して使用することになった[8]。
重複区間
[編集]福島県と栃木県の県境をまたぐ区間は、国道121号・352号・400号の3連重複区間で、この区間の道路わきには国内でも珍しく、3路線分だけ縦に3つ連なる国道標識が立ち並ぶ[9]。
- 国道118号(水戸市中央郵便局前交差点 - 常陸大宮市東富交差点)
- 国道349号(水戸市五軒町一丁目 - 水戸市気象台下交差点)
- 国道293号(常陸大宮市東富交差点 - 那珂川町若鮎大橋西交差点)
- 国道294号(那珂川町若鮎大橋西交差点 - 大田原市佐良土交差点)
- 国道461号(大田原市金燈籠交差点 - 美原交差点)
- 国道352号(日光市上三依ひのえ屋前 - 南会津町早坂交差点)
- 国道121号(日光市上三依ひのえ屋前 - 南会津町鎌倉崎交差点)
- 国道289号(南会津町 鎌倉崎交差点 - 風下交差点)
- 国道401号(昭和村喰丸交差点 - 佐倉交差点)
- 国道252号(金山町会津川口駅前 - 三島町高清水交差点)
道路施設
[編集]トンネル
[編集]- がま石トンネル(栃木県那須塩原市)
- 尾頭トンネル(那須塩原市 - 日光市、延長1,782 m)
- 高野トンネル(福島県南会津郡南会津町、延長323 m)
- 積入山トンネル(南会津郡南会津町 - 下郷町、延長1,579 m)
- 舟鼻トンネル(南会津郡下郷町 - 大沼郡昭和村)
- 全長:625.0m
- 6.0(8.5)m
- 有効高:4.7m
- 工法:NATM工法(ショートベンチカット工法)
- 施工:西部・谷ヶ城・佐久間建設工事共同企業体
- 竣工:1992年10月
- 急カーブと急勾配の続く従来の舟鼻峠の改良事業である舟鼻工区(全長1700m)の建設に伴い、国道改良事業として1986年10月25日に起工された。1990年10月1日に貫通し、1992年10月26日に開通した。総工費は14億5500万円[10]。
橋梁
[編集]- 福島県
- 1981年度に着工された。
- 出ヶ原観音橋
- 全長:65.0m
- 幅員:6.5(12.0)m
- 形式:鋼単純箱桁橋
- 竣工:1998年度
- 出ヶ原天神橋
- 全長:55.0m
- 幅員:6.5(12.0)m
- 形式:鋼単純箱桁橋
- 竣工:1996年度
道の駅
[編集]交通量
[編集]平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
- 那須塩原市塩原福渡1164-4 : 10,407
地理
[編集]通過する自治体
[編集]交差する道路
[編集]- 国道293号(那珂川町小川)
- 国道294号(大田原市 佐良土)
- 栃木県道343号蛭畑須佐木線(大田原市 蛭畑)
- 栃木県道167号蛭田喜連川線(大田原市 蛭田)
- ライスライン(大田原市 鹿畑)
- 栃木県道170号親園南金丸線(大田原市)
- 国道461号(大田原市 金燈籠交差点)
- 栃木県道53号大田原高林線(同上)
- 栃木県道48号大田原氏家線(大田原市 神明町交差点)
- 国道4号(那須塩原市 西三島交差点)
- 国道4号(那須塩原市 三島交差点)
- 栃木県道55号西那須野那須線(那須塩原市 上赤田)
- 東北自動車道 西那須野塩原インターチェンジ(那須塩原市)
- 栃木県道308号那須野が原公園線(那須塩原市)
- 栃木県道30号矢板那須線(那須塩原市)
- 栃木県道56号下塩原矢板線(那須塩原市)
- 栃木県道19号藤原塩原線(日塩もみじライン)(那須塩原市)
- 栃木県道266号中塩原板室那須線(那須塩原市)
- 国道121号・国道352号(日光市上三依ひのえ屋前)
- 国道352号(南会津町 早坂交差点)
- 国道121号(南会津町 鎌倉崎交差点)
- 国道289号(南会津町 風下交差点)
- 福島県道346号戸赤栄富線(下郷町)
- 国道401号(昭和村)
- 国道252号(金山町 会津川口駅前)
- 国道252号(三島町 高清水交差点)
- 国道49号(西会津町 黒沢入口交差点)
沿線にある施設など
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月19日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月12日閲覧。
- ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年4月30日政令第153号)
- ^ “道路の区域決定(昭和57年4月1日 茨城県告示第504号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7027号: pp. pp.8-9, (1982年4月1日)
- ^ “一般国道400号 下塩原バイパスの開通式の開催及び通り初めの実施について” (PDF). 栃木県 (2022年2月1日). 2022年3月26日閲覧。
- ^ “一般国道400号 那須塩原市三島工区の4車線供用開始” (PDF). 栃木県 (2022年3月16日). 2022年3月30日閲覧。
- ^ 平成17年度事業別評価調書(チェックリスト) - 福島県土木部
- ^ 佐藤健太郎 2014, pp. 176–177.
- ^ 福島県のトンネル 会津若松建設事務所 - 福島県土木部
- ^ a b 福島県の橋梁 昭和59年度版 - 福島県土木部
- ^ 福島県の橋梁 昭和58年度版 - 福島県土木部
- ^ 福島県の橋梁 平成15年度版 (PDF) - 福島県土木部
- ^ 福島県の橋梁 平成12年度版 - 福島県土木部
- ^ 福島県の橋梁 平成10年度版 - 福島県土木部
参考文献
[編集]- 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年10月20日。ISBN 978-4-06-288282-8。
関連項目
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