金峰山 (山梨県・長野県)
金峰山 | |
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西北西から金峰山を望む、大日岩から撮影 | |
標高 | 2,599[1] m |
所在地 | 山梨県甲府市 長野県南佐久郡川上村 |
位置 | 北緯35度52分17秒 東経138度37分31秒 / 北緯35.87139度 東経138.62528度座標: 北緯35度52分17秒 東経138度37分31秒 / 北緯35.87139度 東経138.62528度[1] |
山系 | 奥秩父山塊 |
プロジェクト 山 |
金峰山(きんぷさん/きんぽうざん)は、山梨県甲府市と長野県南佐久郡川上村の境界にある標高2,599 mの山である。別名「甲州御岳山」[2]。
特徴
[編集]奥秩父の主脈に位置し、1950年(昭和25年)7月10日に指定された秩父多摩甲斐国立公園の区域に含まれている[3]。日本百名山、新日本百名山、花の百名山、山梨百名山および甲府名山のひとつ。山梨県側では「きんぷさん」、長野県側では「きんぽうさん」と呼ぶ。
北側から日本海側河川の千曲川の支流、南側から太平洋側河川の釜無川の源流(支流)を発する中央分水嶺である。古くから信仰の対象となり、蔵王権現を祀る。古くは金峯山と表記した[4]。
金峰山周辺は良水晶に恵まれ、山梨県側中巨摩郡(現甲府市)には明治初頭まで水晶鉱山が存在した[5]。
山頂部は開けていて360度の展望があり、「五丈岩」という大きな岩がある。山頂には三等三角点(点名「金峰」、標高2,595.03 m)が設置されている[6]。西側山麓の金山平(かなやまだいら)に、奥秩父を歩き本に著わした田部重治と木暮理太郎のレリーフがある。登山ルートは山梨県北杜市の瑞牆山荘経由が多く親しまれている。長野県川上村の金峰山荘付近には、平安時代の修験者の宿坊跡もある。瑞牆山方面からの景観がよい。ピークのみならば県境の大弛峠から登るのもよい。
金峰山信仰
[編集]山頂には金櫻神社の本宮があり、古くから修験者の奉賽品や経塚など、金峰山信仰に関わる考古遺物の表面採集が報告されている。刀子や釘などの鉄製品や灰釉陶器などの土器・陶磁器類、古銭や水晶製の数珠玉、土馬、装飾円盤など、平安時代からの出土品があり、出土遺物は甲府市教育委員会の所有で、笛吹市の山梨県立博物館において常設展示されている。
周辺にある小屋
[編集]- 瑞牆山荘
- 金峰(きんぽう)山荘 - 長野県川上村の村営山荘。
- 大日小屋(閉鎖)
- 金峰山小屋
画像
[編集]- 西側より仰ぎ見る山頂部
- 山頂を五丈岩より
- 山頂標
- 金峰山西稜の黄葉
隣接する山
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “日本の主な山岳標高(山梨県)”. 国土地理院. 2011年11月23日閲覧。
- ^ “信仰の山 金峰山”. 甲府市. 2017年3月12日閲覧。
- ^ “秩父多摩甲斐国立公園の区域図” (PDF). 環境省. 2011年11月23日閲覧。
- ^ 長野縣『長野縣町村誌:東信篇』1936年。
- ^ 島崎博則編『山梨縣市郡村誌』1894年。
- ^ “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2011年11月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 金峰山 - 甲府市