髙木菜那
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ふるさと名品 オブ・ザ・イヤー2017にて | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
基本情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | 日本 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所属 | 日本電産サンキョー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
誕生日 | 1992年7月2日(32歳) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出身地 | 北海道中川郡幕別町 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 155cm | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 48㎏[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
血縁者 | 髙木美帆 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
髙木 菜那(たかぎ なな、1992年7月2日[2] - )は、日本電産サンキョーに所属していた日本の元スピードスケート選手。現役引退後に所属先が廃部になった為、退社に至った。その後は、スピードスケート競技解説者やタレントをフリーランスで活動している。血液型A型[3]。
平昌オリンピックで、団体パシュート及びマススタートでそれぞれ金メダルを獲得し、夏季・冬季を通じて日本人女子では初となる、一つの大会において複数金メダリストとなった。マススタートでは初代女王として五輪史上に名を刻んだ。
妹はスピードスケート選手の髙木美帆(以下:美帆)。二人は団体パシュートのメンバーとして夏季冬季を通じ日本初の姉妹で金メダル獲得という快挙を達成した。
来歴
[編集]生い立ち~高校時代
[編集]- 北海道中川郡幕別町札内北町出身。兄の影響でスケートを始めて、札内北小学校入学後にKSCスケートクラブに入る。2003年、幕別町ジュニアスポーツ奨励賞を受賞。2004年1月、第8回全国小学生スピードスケートスプリント選手権大会 女子小学校5年生の部で総合1位となる[4]。2005年4月に幕別町立札内中学校進学後、2007年の第27回全国中学校スケート大会女子1000mで優勝。2008年の第28回全国中学校スケート大会女子500mで準優勝。
- 2008年4月、北海道帯広南商業高等学校入学後、2010年1月の第65回国民体育大会少年女子1500mで優勝。2010年3月、世界ジュニアスピードスケート選手権大会では美帆、押切美沙紀とともに出場したチームパシュートで銀メダルを獲得[5]。11月28日には第1回ジャパンカップスピードスケート競技会少年女子3000mで優勝。
日本電産サンキョー~ソチ五輪
[編集]- 2011年、高校卒業後は日本電産サンキョーに所属。2012年の全日本ジュニアスピードスケート選手権で総合優勝。
- 2013年10月、全日本スピードスケート距離別選手権大会1500mで3位、3000mで初優勝し、ワールドカップ出場権を初めて獲得した[6]。ワールドカップでは11月10日に開催されたカルガリー大会のチームパシュートに田畑真紀、菊池彩花とともに出場し、日本新記録をマークして準優勝[7]。12月27-29に開催されたソチオリンピック日本代表選考会では1500mの4位が最高だったが選考会以外の今シーズンの好成績も評価され、オリンピック代表(1500m、チームパシュート)に初選出された[8]。
- 2014年2月、ソチオリンピックのスピードスケート女子1500mに出場し32位、団体女子パシュートでは4位。
- 2014年6月から活動拠点をオランダに移した[9]。同年10月の全日本距離別選手権大会1500mで優勝し、ワールドカップ出場権を獲得した[9]。12月の全日本選手権では1500m、3000m、5000mの3種目で1位、500mで2位の総合164.410の大会新記録で初優勝を達成[10]。
パシュート・W杯での活躍
[編集]- 2015年2月、世界距離別スピードスケート選手権の団体パシュートに菊池彩花、美帆と出場し、決勝でオランダを破って団体パシュートで日本初の金メダルを獲得。
- 2016年11月19日、W杯長野大会、チームパシュート2位[11]。12月4日、W杯3戦目のアスタナではチームパシュートで優勝、マススタートで2位[12]。
- 2017年2月12日、江陵での世界距離別選手権大会。チームパシュート2位、マススタート2位[13]。
- 2月21日、札幌冬季アジア大会スピードスケート、女子1500メートルでは3位だったが、1位が美帆、2位が押切美沙紀と日本人選手だったため規定により銅メダルがなかった[14]。
- 3月11日、スピードスケートのワールドカップ最終戦、女子団体追い抜き(押切美沙紀、美帆、菜那)で、2季連続の種目別優勝を決めた[15]。
- 2017/18シーズン、11月10日から12日に行われたワールドカップ・ヘーレンフェイン大会の初日、女子団体追い抜き(菜那、美帆、佐藤綾乃)では2分55秒77の世界新記録で優勝。
平昌五輪
[編集]- 2017年12月、代表選考会では女子5000mで2位に入り、平昌オリンピック出場を決める。これにより、自身初の姉妹同時のオリンピック出場となった[16]。
- 2018年2月21日、平昌オリンピックのスピードスケート女子団体パシュートに美帆、佐藤綾乃、菊池彩花と出場し、対オランダ決勝戦では美帆、佐藤綾乃とともにオリンピックレコードとなる2分53秒89で金メダルを獲得[17]。2月24日、この大会からオリンピック新種目となったマススタートでも金メダルを獲得、マススタートの国際大会での優勝は自身初[18][19]。
オリンピックで日本の女子選手が1大会に2個の金メダルを獲得するのは、夏季冬季を通じて史上初の快挙だった[20]。
北京五輪
[編集]- 2022年2月15日、北京オリンピックのスピードスケート女子団体パシュートに美帆、佐藤綾乃、押切美沙紀と出場して連覇を狙う。しかし、決勝でのカナダとのレースでは終盤までリードしていたものの、最終周の最終コーナーで隊列の最後方を滑っていたところを転倒し、敗れて銀メダルを獲得。競技後のインタビューでは、「やっぱり最後、転ばなかったら優勝できたかもしれないタイムだったので。やっぱり悔しいです‥」とコメントした[23]。
引退
[編集]- 2022年4月5日、引退を表明。今後は講演活動に取り組む予定だとし、所属していた日本電産サンキョースケート部は3月末で廃部となっている[24]。
人物・エピソード
[編集]- 小・中学校時代には妹の美帆同様にサッカーもやっており、父親によると「姉はサイドバックで駆け上がるタイプ、妹はフォワードの点取り屋だった」という[25]。
- 妹と共にヒップホップダンスも習っており、発表会に揃って出演したこともある[26]。
- 平昌オリンピックでは夏冬通じて女子選手として初めて同一大会で2個の金メダルを獲得した。
- 平昌オリンピックのマススタートではラストのカーブで先頭を走っていたオランダ選手が外へ膨らんだことに乗じてインを突く形でスルスルっと先頭に立ちそのままゴールインしての金メダルになったが、「展開を読む能力」「判断力」に加えて、かつて取り組んでいたショートトラックやサッカーの経験を通して培った力が発揮されての金メダルであった[27]。自身はマススタートの金メダルについて「本当に予想通りの展開になってくれて、最後のスプリントで勝つことできた」「自分のスケート人生にとって、かけがえのない日になった」と振り返っている[28][29]。
- 平昌オリンピック以降の3年間は、体育学の博士号を持ち、スポーツ科学者でもある室伏広治の指導を受けトレーニングを行っていた[30]。
主な成績
[編集]冬季オリンピック
[編集]世界距離別選手権
[編集]出演
[編集]- news zero(2023年4月7日 - 28日、日本テレビ)
- 金曜パートナー
- ローカル路線バス乗り継ぎの旅W (2024年7月20日 - 、テレビ東京)[31]
- 第3弾、第4弾
CM出演
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 高木 菜那 (スピードスケート) - 平昌オリンピック2018 - JOC
- ^ “高木菜那に関するトピックス”. 朝日新聞デジタル. 2020年7月1日閲覧。
- ^ 強化選手 日本スケート連盟
- ^ 広報まくべつ 627号makubetsu 2004年4月
- ^ 団体追い抜き女子は世界ジュニアも銀 Archived 2014年2月20日, at the Wayback Machine.苫小牧民報社2010年3月15日
- ^ 【スピードスケート】妹を追いかけてきた姉、高木菜那が花開くスポルティーバ2013年10月28日
- ^ 女子団体追い抜き、日本新で2位 スピードスケートW杯日本経済新聞2013年11月11日
- ^ “はばたく 支える ソチ五輪〈6〉高木菜那&美帆 姉妹”. 読売新聞. (2014年1月8日). オリジナルの2014年1月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b 朝日新聞 2014年10月25日朝刊14版 18面
- ^ 高木菜 大会新で総合初V 美帆は2位 全日本スケート十勝毎日新聞2014年12月22日
- ^ W杯長野大会、チームパシュート2位
- ^ W杯3戦目のアスタナではチームパシュートで優勝、マススタートで2位
- ^ 平昌での世界距離別選手権大会。チームパシュート2位、マススタート2位
- ^ 高木菜那、3位なのに銅メダルなし なぜ?(アジア大会スピードスケート)The Huffington Post(2017年2月22日), 2017年02月22日閲覧。
- ^ 小平奈緒、W杯2度目の種目別優勝…7戦全勝で[リンク切れ]読売新聞(2017年3月11日), 2017年3月11日閲覧。
- ^ “高木菜那、姉の意地で5000M2位自力切符…妹・美帆と出場決定”. スポーツ報知. 2018年2月25日閲覧。
- ^ “高木菜那&美帆、姉妹で金!冬季五輪日本初のきょうだい同時メダル/スピード”. SANSPO.COM (2018年2月21日). 2018年2月24日閲覧。
- ^ “高木菜那が逆転で2個目金!マススタート初代女王だ”. 日刊スポーツ (2018年2月24日). 2018年2月24日閲覧。
- ^ “高木菜那「自分の最高の滑りができた」一問一答”. 日刊スポーツ. 2018年2月25日閲覧。
- ^ “高木菜那、日本女子初の2冠 同一大会、男子はジャンプ・船木和喜が達成”. 産経新聞. 2018年2月25日閲覧。
- ^ “高木菜那がノーバン始球式「一発本番は難しい」”. 日刊スポーツ (2018年4月14日). 2018年4月14日閲覧。
- ^ 紫綬褒章受章者 時事ドットコム、2018年4月28日
- ^ 高木菜那、女子団体追い抜き銀メダル「転ばなかったら優勝できたかもしれないタイムだった」 スポーツ報知、2022年2月15日
- ^ 高木菜那が引退発表「妹いたから戦えた」―スピードスケート女子 - 時事通信 2022年4月13日閲覧。
- ^ “高木菜那、快挙の裏に妹・美帆との微妙な距離感 父・愛徳さんが感じた長女らしい気遣い「もう勉強したくない」平昌五輪”. 夕刊フジ. 産業経済新聞社: p. 1-2. (2017年2月27日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ “高木姉妹、サッカーやヒップホップダンスで「内に秘めた闘志」”. スポーツ報知ジ. 報知新聞社. (2017年2月22日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ “高木菜那、開き直りと戦略で勝ち取った金 別競技で培った強みが結実した瞬間”. スポーツナビ. 2018年2月25日閲覧。
- ^ “高木姉妹、2人でメダル5つの快挙に「いい風吹いた」”. 産経新聞. 2018年2月25日閲覧。
- ^ “マススタート金メダルの高木菜那「スケート人生でかけがえのない日になった」 一夜明け会見”. 産経新聞. 2018年2月25日閲覧。
- ^ “高木菜那が超人・室伏広治のために北京を目指すと明かした理由。二人三脚のトレーニングでつけた力”. FNNプライムオンライン (2021年12月26日). 2022年1月7日閲覧。
- ^ “「広瀬すずかと」メイクで激変 エンタメ界で無双の佐久間Pが絶賛の“新人タレント”が不評のバス旅を救うか”. 2024年10月6日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 髙木菜那 OFFICIAL WEB SITE(https://nana-takagi.com/)
- 日本電産サンキョースケート部プロフィール
- ISU公式サイトプロフィール
- JOCによるプロフィール
- 日本スケート連盟によるプロフィール
- 髙木菜那 - Olympedia
- Nana Takagi-各種大会等の成績(SpeedSkatingStats.com)
- 高木菜那 (@naaaana777) - X(旧Twitter)
- 高木菜那 Nana Takagi (@nana.takagi) - Instagram