ABCお笑い新人グランプリ

ABC漫才・落語新人コンクール

ABCお笑い新人グランプリ
会場となったABCホール
(写真は2008年に撮影されたもの)
受賞対象結成5年以内のお笑いコンビ
開催日毎年1月
会場ABCホール
日本の旗 日本
主催朝日放送
報酬賞金100万円ほか
初回1980年
最新回2011年(以降、ABCお笑いグランプリ
最新受賞者ウーマンラッシュアワー(2011年)
ABC漫才・落語新人コンクール

ABCお笑い新人グランプリ
ジャンル 特別番組 / バラエティ番組
(演芸コンクール)
出演者 桂三枝(六代目文枝)、乾浩明
製作
プロデューサー 岩城正良
藤田和弥
制作 ABC(朝日放送)
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1980年4月 - 2011年1月
放送時間14:00 - 17:55
放送分235分
回数32

特記事項:
第1回 - 第4回は4月開催、第5回から1月に移行。
第1-9回までは「ABC漫才・落語新人コンクール」、第10-32回までは「ABCお笑い新人グランプリ」として開催。
なお大会の回次は後継大会「ABCお笑いグランプリ」に引き継がれている。
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ABCお笑い新人グランプリ(エービーシーおわらいしんじんグランプリ)は、1980年から2011年まで開催されていた朝日放送主催のお笑いコンクール。2012年からは当大会をリニューアルした「ABCお笑いグランプリ」が開催されている。

概要と歴史

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本大会の始まりは1980年3月15日に朝日放送が創立30周年を記念して放送された番組「朝日放送創立30周年記念スペシャルワイド第1部 ABC漫才・落語新人コンクール」としてABCホールから生放送された。最優秀新人賞は漫才の部で前田一球・写楽、審査員奨励賞に海原さおり・しおり、落語の部では桂雀三郎が受賞している。翌年の1981年から1988年まで「ABC漫才・落語新人コンクール」というタイトルで放送されていたが1989年の第10回大会から、名称と授賞スタイルを標記のものに改めた。

2011年まで毎年成人の日に開催されていたが、2012年に『ABCお笑いグランプリ』にリニューアルし、これまでの出場資格や大会形式も大きく変更された。

出場資格

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当初の出場資格は、関西地方で活動している芸人に限られ、コンビ結成5年以内(2年以上という条件があった時期もあった)、落語家・講談師は初舞台より10年以内。過去の最優秀新人賞受賞者はエントリー資格を失う、以前は優秀新人賞や審査員特別賞受賞者もエントリー出来なかったが、後述の通りその規定は廃止された。

しかし参加制限があった時代も、1例の特例があり、第17回大会(1996年)に審査員特別賞を受賞した高僧・野々村は、審査員判断で翌年以降にも参加資格が与えられた。

第30回大会(2009年)より、このルールが変更され、最優秀新人賞受賞者のみがエントリー資格を失うことになったため、第28回大会(2007年)に優秀新人賞を受賞したいがわゆり蚊と、審査員特別賞を受賞した恋愛小説家、第29回大会(2008年)に優秀新人賞を受賞した銀シャリが予選にエントリーし、3組とも決勝大会に選考された。

その後、銀シャリは第29回大会(2008年)、第30回大会(2009年)、第31回大会(2010年)と3年連続で最終決戦3組に残るという記録を残している。

また第15回大会(1994年)において受賞は逃したが、審査員の評価が高かったが、翌年の決勝大会への予選免除の特典が与えられたことがあった。

賞金

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最優秀新人賞の賞品が2006年の第27回大会から、それまでの50万円と海外旅行から、倍の100万円と海外旅行になった(受賞者はとろサーモン)。2010年の第31回大会からは優秀新人賞が廃止され、最終決戦で敗退した二組への賞金30万円とトロフィーなどの記念品の贈呈が無くなった。その代わりに審査員特別賞の賞金が、10万円より20万円に増額された。2011年は優秀新人賞が復活し、10万円の賞金が贈られることになり、審査員特別賞の賞金も10万円に戻されることとなった。

以前は予選を通過して決勝進出を決めた組には、新人賞として賞金10万円と記念のトロフィーが贈られていたが、2006年には賞金が廃止、2007年には新人賞扱い自体が廃止となり、トロフィーの贈呈も行われなくなった。

審査方法

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審査方法は基本的に審査員5人による合議制によるが、第17回から第19回の5人の著名人からなる特別審査員と一般審査員の合計点数を出す形で行われたこともあった。以前は出場者が1回ずつのネタ披露のみで、最優秀新人賞が1組、優秀新人賞が2組、審査員特別賞が1組もしくは2組が選出された。しかし後に同局で後に放送されるM-1グランプリと同じ番組構成に変更となり、まず一回戦を行って、上位3組を選出した後に最終決戦を行い、その勝者を最優秀新人賞、敗れた2組を優秀新人賞とし、審査員特別賞は最終決戦に残れなかった七組の中から選出、という方式に改められた。

第17回から第19回大会まで、著名人による特別審査員投票に加えて一般審査員による投票も加味されたが、特別審査員に高評価だったコントーズや、アメリカザリガニが最終決戦に残らず、人気投票になっているという批判もあり廃止された。

備考

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これまでに最優秀新人賞を受賞したのは、宮川大助・花子桂雀々トミーズダウンタウン桂小枝ナインティナインますだおかだ中川家フットボールアワーキングコング千鳥鎌鼬(かまいたち)など、関西最大の若手登竜門の賞レースとなっている。

一方で、大賞受賞者の中にはヤンキース月亭かなめ・ぜんじろうTEAM-0やるじゃねぇかーずなど、受賞後2~3年で解散に至ってしまうコンビが続出していた時期があった。また130Rティーアップ雨上がり決死隊など、事前の大本命コンビが最優秀新人賞を逃すことが多いことも、当時は注目されることが多かったが、受賞を逃した中にもよゐこ陣内智則メッセンジャーチュートリアルブラックマヨネーズジャルジャル等、登竜門にふさわしい難関であった。

司会者は2007年の第28回までは桂三枝(現・六代目桂文枝)が担当していたが年齢ギャップを理由に自ら辞退。代わって翌年の2008年の第29回大会以降は藤井隆が担当する事になった。なお、この年の三枝は総合司会の立場となり、ゲームコーナーの司会に廻っていたが、2009年からは総合司会やコーナー出演からも完全に降板した。

2009年より、予選で惜しかった芸人、本戦向きではないが、短いネタ時間なら輝く芸人が出演する、1分ネタ披露の「あいはらコレクション(司会進行・メッセンジャーあいはら)」のコーナーが設定され、ヒューマン中村おいでやす小田などが出演した。

2011年まで毎年成人の日に開催されていたが、2012年は1月下旬の開催となり、『ABCお笑いグランプリ』に大会名称が変更された上で、大会要綱が大幅に変更され、賞金の増額、芸歴や活動地域などの条件が大幅に緩和される事となった。

歴代受賞者/本選進出者(第32回大会まで)

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漫才の部 最優秀新人賞 落語の部 最優秀新人賞 審査員奨励賞 本選進出者 (新人賞)
第1回
1980年
前田一球・写楽 桂雀三郎 海原さおり・しおり 【漫才の部】
松みのる・杉ゆたか
青芝金太・紋太
【落語の部】
?
?
第2回
1981年
ミヤ蝶美・蝶子 桂雀々 桂文福 【漫才の部】
?
【落語の部】
?
第3回
1982年
宮川大助・花子 笑福亭鶴志 やすえ・やすよ 【漫才の部】
大空テント幸つくる
横山アラン・ドロン
前田犬千代・竹千代
【落語の部】
桂小春
桂吉朝
第4回
1983年
トミーズ 桂都丸 桂雀司 【漫才の部】
歌メリ・マリ
中田新作・優作
前田犬千代・竹千代
?
【落語の部】
桂小春
桂小枝
?
第5回
1984年
ダウンタウン 桂小枝 ハイヒール 【漫才の部】
ちゃらんぽらん
銀次・政二
翔と遊
中田八作草井毛平
東秀典・佑典
【落語の部】
桂小春
桂喜丸
第6回
1985年
ちゃらんぽらん 桂喜丸 桂三馬枝 【漫才の部】
岡けん太・ゆう太
ひろみ・ゆか
まるむし商店
?
【落語の部】
?
第7回
1986年
非常階段 桂枝女太 ソフィア 【漫才の部】
松竹梅
ザ・ポテト
まるむし商店
【落語の部】
桂三太
笑福亭伯枝
第8回
1987年
どんきほ〜て 桂花枝 メンバメイコボルスミ11 【漫才の部】
リットン調査団
前田・平田
ベジタブル
らいむ・らいと
?
【落語の部】
笑福亭伯枝
?
漫才の部 最優秀新人賞 落語の部 最優秀新人賞 諸芸の部 最優秀新人賞 審査員奨励賞 本選進出者 (新人賞)
第9回
1988年
ヤンキース 笑福亭三喬 ミモ・ファルス ライム・ライト 【漫才の部】
オールディーズ
和光亭幸助・福助
ビッグブラザーズ
【諸芸の部】
久保田洸生
【落語の部】
桂坊枝
最優秀新人賞 漫才の部 優秀新人賞 落語の部 優秀新人賞 諸芸の部 優秀新人賞 本選進出者 (新人賞)
第10回
1989年
月亭かなめ・ぜんじろう パールピアス 笑福亭岐代松 130R 【漫才の部】
中田はじめ・圭祐
TEAM-0
【諸芸の部】
三角公園USA
辰巳邦彦
【落語の部】
桂三風
最優秀新人賞 優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第11回
1990年
ベイブルース 中田はじめ・圭祐 未来世紀0102 シンデレラエキスプレス ぴのっきを
あ!リトル
サムソンズ
宮川ゆき・くみ
桂三風
第12回
1991年
TEAM-0 ティーアップ 桂米裕 ぴのっきを FuJi-WaRa
永里敦
サムソンズ
岩崎直哲
どすこい隊
最優秀新人賞 優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第13回
1992年
ナインティナイン 雨上がり決死隊 犬丸兄弟 よゐこ トゥナイト FUJIWARA
バッファロー吾郎
桂団朝
笑福亭鶴笑
最優秀新人賞 優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第14回
1993年
やるじゃねぇかーず 矢野・兵動 笑福亭鶴笑 電車道 ジャリズム
ダックスープ
千原兄弟
チュパチャップス
へびいちご
桂米裕
最優秀新人賞 優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第15回
1994年
ますだおかだ  千原兄弟 ダックスープ  水玉れっぷう隊 ジャリズム アップスタート
DA-DA
T・K・O
のイズ
最優秀新人賞 優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第16回
1995年
海原やすよ・ともこ ゆんぼー   メッセンジャー アップスタート
中川家
スミス夫人
のイズ
LaLaLa
杉岡みどり
第17回
1996年
中川家 プラスチックゴーゴー 美濃・長岡  高僧・野々村 コントーズ
2丁拳銃
オセロ
ビリジアン
LaLaLa
やぶからボー
最優秀新人賞 優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第18回
1997年
ハリガネロック 2丁拳銃 サバンナ シンドバット 桂吉弥 おはよう。
COWCOW
シェイクダウン
スクラッチ
高僧・野々村
ビリジアン
第19回
1998年
COWCOW 陣内智則 シャンプーハット アメリカザリガニ スクラッチ 次長課長
シンクタンク
$10
ビリジアン
ルート33
最優秀新人賞 優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第20回
1999年
Over Drive ルート33 りあるキッズ オーケイ
次長課長
ZIPPER
ストリーク
ソブリオ
デモしかし
第21回
2000年
フットボールアワー チュートリアル ランディーズ レイザーラモン オーケイ
キングコング
ロザン
君と僕
ブラックマヨネーズ
桂米吉
第22回
2001年
キングコング ビッキーズ オーケイ 君と僕 シュガーライフ
ババリア
ブラックマヨネーズ
ランチ
ロザン
レギュラー
第23回
2002年
レギュラー ブラックマヨネーズ 麒麟 西中サーキット シュガーライフ
せんたくばさみ
友近
NON STYLE
ランチ
ババリア
第24回
2003年
チョップリン せんたくばさみ 笑い飯 なかやまきんに君 浅越ゴエ
ダイアン
千鳥
友近
天津
ママ・レンジ
ババリア
第25回
2004年
千鳥 南海キャンディーズ 友近  安田大サーカス アジアン
ダイアン
天然もろこし
とろサーモン
NON STYLE
ヘッドライト
第26回
2005年
アジアン なすなかにし イシバシハザマ NON STYLE エージェント
スーパーZ
タカオカナ!
にのうらご
ネゴシックス
はだか電球
第27回
2006年
とろサーモン にのうらご 天然もろこし ネゴシックス いがわゆり蚊
スーパーZ
田中上阪
日刊ナンセンス
ビタミンS
ベリー・ベリー
第28回
2007年
鎌鼬(現・かまいたち) プラスマイナス(現・プラス・マイナス) いがわゆり蚊 恋愛小説家 ギャロップ
銀シャリ
スマイル
田中上阪
天竺鼠
藤崎マーケット
第29回
2008年
ギャロップ ジャルジャル 銀シャリ スマイル CUB&MUSI
勝山梶
天竺鼠
のろし
ヒカリゴケ
モンスターエンジン
第30回
2009年
天竺鼠  モンスターエンジン 銀シャリ ガスマスクガール いがわゆり蚊
span!
ビタミンS
藤崎マーケット
恋愛小説家
和牛
最優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第31回
2010年
モンスターエンジン ウーマンラッシュアワー カバと爆ノ介
コマンダンテ
さらば青春の光
プリマ旦那
和牛
最優秀新人賞 優秀新人賞 審査員特別賞 本選進出者 (新人賞)
第32回
2011年
ウーマンラッシュアワー さらば青春の光 ソーセージ トット アイロンヘッド
尼神インター
さかなDVD
プリマ旦那
GAG少年楽団
ダブルアート
ミルクボーイ

歴代グランプリ受賞者(第33回大会以降)

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この回以降『ABCお笑いグランプリ』として実施。

優勝
33 2012年 かまいたち
34 2013年 ジャルジャル
35 2014年 天竺鼠
36 2015年 GAG少年楽団
37 2016年 セルライトスパ
38 2017年 霜降り明星
39 2018年 ファイヤーサンダー
40 2019年 エンペラー
優勝 ABEMA賞
41 2020年 コウテイ フタリシズカ
42 2021年 オズワルド 空気階段
43 2022年 カベポスター 令和ロマン
44 2023年 ダブルヒガシ 令和ロマン
45 2024年 令和ロマン フースーヤ

脚注

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関連項目

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外部リンク

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