NHK高松放送局

NHK高松放送局
高松放送局放送会館
放送対象地域 香川県
所在地 760-8686
北緯34度20分48.6秒 東経134度2分41秒 / 北緯34.346833度 東経134.04472度 / 34.346833; 134.04472座標: 北緯34度20分48.6秒 東経134度2分41秒 / 北緯34.346833度 東経134.04472度 / 34.346833; 134.04472
総合テレビ
開局日 1969年3月22日
コールサイン JOHP-DTV
親局 高松 24ch (キーID 1)
Eテレ
コールサイン JOHD-DTV
親局 高松 13ch (キーID 2)
ラジオ第1
開局日 1944年5月17日
コールサイン JOHP
親局 高松 1368kHz
ラジオ第2
コールサイン JOHD
親局 高松 1035kHz
FM
コールサイン JOHP-FM
親局 86.0MHz
主な中継局
アナログテレビ
西讃岐 総合44ch、教育40ch
小豆島四方指 総合53ch、岡山 教育3ch[注釈 1]
小豆島 総合40ch、教育43ch
デジタルテレビ
北讃岐・西讃岐 総合24ch、教育13ch
小豆島 総合38ch、教育51ch
ラジオ
観音寺 (ラジオ第1)1584kHz
特記事項:
1957年12月23日 - 1969年3月21日まで、テレビ放送は岡山放送局の放送対象地域だった。
デジタルテレビ・北讃岐局は放送対象地域外の岡山県玉野市金甲山)に設置されている。
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NHK高松放送局(エヌエイチケイたかまつほうそうきょく)は、香川県放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。テレビとラジオで県域放送を行っている。アナログテレビ放送の開局は1969年(昭和44年)3月22日[1]広域放送圏内を除く全NHK放送局の中で最も遅い。

概要

総合テレビ教育テレビラジオ第1放送ラジオ第2放送FM放送の計5波を送出し、香川県向けのローカル放送を実施している[注釈 2]。また、テレビ放送における民放は香川県に岡山県を加えた2県を放送エリアとしているため、NHK高松は香川県のみを放送エリアとする唯一のテレビ局でもある。

局舎は高松市錦町一丁目旧丸亀街道沿いに所在しており、現行の放送会館は1962年(昭和37年)に落成し、1992年(平成4年)にリニューアルしている。その他、丸亀市及び土庄町に支局を有している。

呼出符号(コールサイン)は総合系がJOHP、教育系がJOHDで、親局となる送信所はテレビが高松市東部の前田山前田山テレビ放送所[注釈 3]、AMラジオが高松市南部の松縄町(松縄ラジオ放送所)、FMラジオが高松市西部の五色台青峰FM放送所)に置かれている。FM放送に関しては全国のNHK各放送局の中で唯一中継局を一切持たず、五色台1局で県内一円をカバーしている。

香川県の地形的特徴から、ラジオ放送開始当初は大阪や岡山、テレビ放送も開始当初は岡山放送局の放送エリアに含まれており、ローカル放送の開始はいずれも全国的に最も遅い部類に入る。その影響から特に香川県沿岸部においては岡山局金甲山[注釈 4]を受信する世帯が多く、アナログ放送時代には同所に放送所を持っていなかったNHK高松としては、県内沿岸部各地にサテライト中継局を設けローカル放送に対応していた。それを踏まえ、デジタル放送では金甲山にもNHK高松としての放送所(北讃岐中継局)を設け、香川県沿岸部に向けたローカル放送を行っている。

沿革

  • 1934年昭和9年)8月1日 - 社団法人日本放送協会大阪中央放送局高松出張所、開設。
  • 1943年(昭和18年)6月 - 高松市寿町中央通り沿いに「高松放送館」落成。
  • 1944年(昭和19年)
    • 2月 - 高松市今里町に今里送信所完成。
    • 5月17日 - 電波管制に伴う措置として高松臨時放送所、今里送信所より放送開始。
      • 周波数1280kc、出力50W、中継放送のみでコールサインなし。高松放送局のラジオの開局日はこの日となっている。
  • 1945年(昭和20年)
    • 1月1日 - 松山放送局の中央放送局昇格に伴い、松山中央局に移管。
    • 9月7日 - 高松放送局、開局(高松出張所と高松臨時放送所を合併)(JOHP)。
  • 1946年(昭和21年)6月3日 - 臨時放送所開設以来初の高松局制作のローカル番組の放送を開始。
  • 1948年(昭和23年)9月28日 - 送信所を高松市今里町から七番丁(現番町1丁目中央公園南西隅)に移転。
  • 1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散。特殊法人としての日本放送協会が設立され一切の権利義務を継承。
  • 1954年(昭和29年)12月 - 送信所を高松市七番丁から上福岡町の上福岡放送所に移転。同時に出力を50W→500Wに増力。
  • 1957年(昭和32年)12月23日 - 岡山放送局がテレビジョン放送を開始し、放送対象地域に香川県も含まれたため香川県でもテレビ放送が視聴できるようになる。
  • 1958年(昭和33年)
    • 5月11日 - 観音寺中継局開局。周波数1040kc、出力100W。
    • 6月29日 - ラジオ第2放送開始(JOHD)。
  • 1960年(昭和35年)1月 - ラジオ第1放送の出力を500W→1kWに増力。
  • 1962年(昭和37年)10月1日 - 高松市錦町の現在地に「高松放送会館」落成。
  • 1963年(昭和38年)9月27日 - ラジオ送信所を高松市上福岡町の上福岡放送所から松縄町の松縄ラジオ放送所に移転。同時に出力を第1放送1kW→5kW、第2放送500W→1kWに増力し、設備を遠隔操作で自動化し施設を無人化。
  • 1965年(昭和40年)3月22日 - 高松FM実用化試験局を高松市五色台青峰に開局。
  • 1969年(昭和44年)
    • 3月1日 - FM放送開始(JOHP-FM)。
    • 3月22日 -テレビジョン放送開始[1]
      • コールサイン:総合テレビJOHP-TV、教育テレビJOHD-TV
      • 日本初の大規模UHF局・前田山送信所を親局に西讃岐中継局と同時にUHF波での放送。
      • 高松放送局のテレビ放送開始までの岡山放送局のテレビ放送の放送対象地域から香川県が削除[1]
  • 2006年平成18年)
    • 9月11日 - デジタル放送に備えてマスターを更新。
    • 10月12日 - 地上デジタル放送試験放送開始。
    • 12月1日 - 地上デジタル放送(デジタル総合テレビ:JOHP-DTV、デジタル教育テレビ:JOHD-DTV)開始。
  • 2011年(平成23年)7月24日 - アナログ放送終了。翌日午前0時完全停波。
  • 2023年令和5年)
    • 4月1日 - 令和改革により、部制(放送部・営業推進部等)からセンター制に見直され、コンテンツセンター、経営管理企画センターへ再編された。
    • 5月22日 - NHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が開始[2]

地上デジタル放送

  • ワンセグ放送は開始当初松山放送局の内容を放送していたが、現在は高松放送局の内容になっている。

放送局・支局所在地

チャンネル・周波数

  • 太字は親局、それ以外は全て中継局。
  • コールサインは総合系統がJOHP、教育系統がJOHD

デジタルテレビ

節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML

北讃岐の設置場所は民放親局の所在地である岡山県金甲山→域外中継局

高松・前田山
左がアナログ、右がデジタル放送送信鉄塔

アナログテレビ

節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML
  • 総合56局、教育36局で教育の置局のない場所は岡山局など県外電波を受信する。
  • ch番号の前にVが付いた局は垂直偏波
  • なお、塩江中継局は、唯一のVHF中継局(総合1ch・教育7ch)であった。
高松・前田山
アナログ放送送信鉄塔

全局2011年7月24日正午をもって運用終了。

ラジオ

第2放送の送信所は高松のみで、それが受信できない場合は大阪局などの大出力局や岡山局新居浜局福山局などの周辺局の電波を受信する。

FM放送においては民放県域FM局のFM香川西日本放送ラジオのFM補完中継局と同様に中継局は存在せず、親局のみで香川県全土をカバーしている。

FM放送

ラジオ注釈

  1. ^ 夜間はNHK鳥取第1放送と混信する場合あり。
  2. ^ 夜間は韓国KBS第2と混信する場合あり。
  3. ^ 近距離にあるNHK新居浜第2放送も同一周波数を使用している。
  4. ^ 夜間はNHK金沢第2放送NHK鹿児島第2放送と混信する場合あり。

主な高松局制作番組

総合テレビ

太字NHKプラスの「ご当地プラス」において見逃し配信を実施している番組。

  • ゆう6かがわ(平日 18:10 - 19:00)
  • さぬきドキっ!(金曜日 19:30 - 19:55 月1本程度)
  • ゆう6かがわ845(平日 20:45 - 21:00)
  • ニュース(香川)(平日 12:15 - 12:20)
  • ゆう6かがわサタデー・サンデー(土曜日・日曜日 18:45 - 19:00[注釈 5]
    • 2011年度までは土曜・日曜・祝日の12:10と18:45に県域ローカルニュースがあり、後者は『645かがわ』のタイトルがつけられていた(番組表やEPG表記のみで放送上は「NHKニュース」のまま)[注釈 6]。しかし、これらの放送は徳島局・高知局とともに2012年4月1日限りで廃止され、その後は2022年4月3日まで土曜・日曜は全時間帯松山からの四国ブロックニュース・気象情報を放送していた[注釈 7]。平日と土曜日が重なる祝日・年末年始[注釈 8]は従来通り全ての時間帯が松山発となる。
  • ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ香川ファイブアローズ戦中継(不定期)
    • ホームゲームとビジターゲームの中継がそれぞれ実施されている。相手チームの地元局と2局のみで放送され、ホームゲームでは制作・実況も担当し、ビジターゲームではファイブアローズ側のベンチリポートのみ担当。2011年度以降は放送実績がない。
  • Jリーグカマタマーレ讃岐戦中継
    • 2013年度からホームゲームのうち数試合を実施。2014年度以降はアウェーでも中継を実施するが、その際は対戦先の地元NHK放送局の映像を使用して高松局のスタジオで実況・解説を行う。

ラジオ第1放送

  • 県内ニュース・気象情報・お知らせ(平日のみ、14:55枠を除きFMでも同時放送)
    • 11:50 - 12:00(国会中継時は11:55 - ・交通情報と合わせて放送)
    • 12:15 - 12:20
    • 14:55 - 15:00(国会中継時・高校野球期間中は休止)
    • 18:50 - 19:00
  • 香川ジャーナル(不定期)
  • NHKガイナーズナイター(不定期18:00 - 試合終了)
  • まんで香川きっきょん!? (毎月最終週 月曜日 17:05 - 17:58)

交通情報(ラジオ第1放送)

月 - 金曜日
  • 7:58(祝日を除く)
  • 11:50(FMでも同時放送、祝日を除く)
  • 17:58(祝日、大相撲期間中を除く)[注釈 9]
  • 19:58(四国ブロック全域で放送。祝日を除く)

土曜日

  • 7:58(四国ブロック全域で放送。祝日を除く)

過去に制作した番組

総合テレビ

ラジオ第1放送

  • 香川のみなさんへ

FM放送

アナウンサー・キャスター

  • 氏名の後の*は、過去に高松局勤務経験のあるアナウンサー。
氏名 前任地 担当番組 備考
アナウンサー
深川仁志* 東京アナウンス室 アナウンスグループ統括
香川県のニュース
漆原輝 ゆう6かがわ
(キャスター)
丸亀市出身
中村信博 松山 香川県のニュース
まんで香川きっきょん!?
(月替わり)
高松市出身
堀越葉月 松山
中林彩乃 初任地
契約キャスター
野口春香 瀬戸内海放送契約キャスター ゆう6かがわ
(キャスター)
高松市出身
石井有紗
坂上千絵 ゆう6かがわ
(リポーター)
気象予報士
田井杏佳 松江
(気象キャスター)
ゆう6かがわ
(気象キャスター)
ウェザーマップ所属

不祥事

休業手当未払いによる是正勧告

2019年3月、女性スタッフへの休業手当を適切に支払っていなかった事に対して高松労働基準監督署から是正勧告を受けた[3]

その他

  • NHKが拠点局を中心に全国各地に配備している取材ヘリコプターは、四国管内では拠点局である松山局ではなく当局に配備されている[4]

参考文献

  • NHK高松放送局、1994、『高松放送局50年のあゆみ』
  • NHK高松放送局記念誌編集事務局、2014、『香川とともに70年 : 高松放送局の記録 : NHK高松放送局開局70周年記念誌』

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 岡山放送局送出
  2. ^ 教育テレビとラジオ第2放送は全国放送のため、高松からは東京受けの送出のみでローカル放送はない。
  3. ^ 民放テレビにおける高松中継局と同位置。
  4. ^ 民放テレビにおいては在高・在岡問わず親局が所在する
  5. ^ 18:55以降は松山から四国の気象情報。
  6. ^ 夕方は番組終了後、これまで本編に挿入されていた香川県内各地の海水温と日の出・日の入時刻、高松港の満干潮時刻の一枚画がBGM付で18:59:02から30秒ほど流れていたが、現在は廃止されている。
  7. ^ 日曜についてはまれに高松局発の県域ニュース・天気になることがあった(国政や県政等の選挙があった場合が多い)。土曜や祝日でも台風や大雨などの際は高松局発になる。また、不定期に松山で高松局のアナウンサーが土曜日の夜から日曜日の朝にかけて四国ブロックニュースを担当する場合があった。
  8. ^ 2011年度以前は12:10/18:50と元旦7:15は高松発
  9. ^ 2021年3月までは月曜 - 木曜は、四国の他の3県とは異なり県域放送となっていた。また、金曜日は、「四国だ!ゴーゴーホッと!四国」を四国地方向けに放送。

出典

  1. ^ a b c 日本放送協会総合放送文化研究所 放送史編修室 編『NHK年鑑'69日本放送出版協会、1969年9月20日、413 - 414頁。NDLJP:2525969/240https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2525969 
  2. ^ NHKプラスで地域のニュース配信を拡大”. NHK広報局 (2023年4月6日). 2023年5月6日閲覧。
  3. ^ 労基署、NHK高松に是正勧告」『Reuters』2019年4月22日。2019年4月24日閲覧。
  4. ^ 放送技術2012年9月号より。

外部リンク