NTTワールドエンジニアリングマリン
NTTワールドエンジニアリングマリン本社 (横浜市神奈川区) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | NTTWEM、NTT-WEマリン |
本社所在地 | 日本 〒221-0032 神奈川県横浜市神奈川区出田町1 |
設立 | 1998年 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 7020001042504 |
事業内容 | 通信ケーブル・電力ケーブル・地方自治体公共ネットワーク・環境調査・海洋深層水等の新たな海洋インフラ構築に関する以下の業務 |
代表者 | 代表取締役 渡邊 守[1] |
資本金 | 1億円[1] |
発行済株式総数 | 1万2000株 |
売上高 | 66億2740万円 (2016年3月31日) |
営業利益 | 2億5704万円 (2016年3月31日) |
経常利益 | 3億7850万円 (2016年3月31日) |
純利益 | 2億2550万円 (2016年3月31日) |
純資産 | 42億4943万円 (2016年3月31日) |
総資産 | 79億9971万円 (2016年3月31日) |
従業員数 | 約120名[1] |
主要株主 | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 |
外部リンク | https://www.nttwem.co.jp/ |
エヌ・ティ・ティ・ワールドエンジニアリングマリン株式会社(NTTワールドエンジニアリングマリン)は、NTTコミュニケーションズの子会社である。
概要
[編集]国際電話等の通信ケーブル・電力ケーブルの海底ケーブルの敷設同時埋設を中心の業務を行っている。その他に衛星を使った海洋ブロードバンドサービス、海洋深層水の採取なども行っている。本社のほかに、長崎県長崎市に長崎事務所が、フィリピンのマニラにマニラ支店がある[2]。
保有している海底ケーブル敷設船には、災害時に被災地への緊急車両・通信機材の搬入や災害対策本部機能、臨時基地局の設置、臨時海底ケーブルの敷設を行うことができる設備を備えているものもある[3]。2018年には実際に、台風対策で工事用車両を運んだり、北海道胆振東部地震による大停電の際にNTTグループ施設用に非常用自家発電機やその燃料を運んだ[4]。2020年9月には、同じように災害対策機能を備えた海底ケーブル敷設船を保有する国際ケーブル・シップの親会社であるKDDIと、NTTワールドエンジニアリングマリンの親会社であるNTTが、大規模災害時に保有する船舶を相互利用する協定を締結した[5]。
保有船舶
[編集]- VEGA
- 1984年竣工。1,706総トン、全長74.25m、幅12.50m、航海速力13.5ノット[6]。
- 定員50名、ケーブルタンク容量169立方メートル。三菱重工業下関造船所建造。
- 1998年まで「光洋丸」として運用。フィリピン船籍、東南アジア諸国の海底ケーブル保守に使用。
- すばる(SUBARU)
- 1999年2月竣工。9,557総トン、全長123.33m、幅21m、航海速力13.2ノット[6]。
- 定員80名、ケーブルタンク容量2,770立方メートル。三菱重工業下関造船所建造。
- マニラを母港に、主に海外のケーブル保守に使用。
- おりおん
- 2013年10月竣工。298総トン、全長54.95m、幅9.50m、航海速力12ノット[6]。
- 浅海部における建設や保守に使用。
- 株式会社コクサイエンジニアリング所有船[7]
- きずな
過去の保有船舶
[編集]- 黒潮丸
- 1975年竣工。5,656総トン、全長119.28m、幅16.28m、最大速力17.8ノット。
- 2002年引退。三菱重工業下関造船所建造。
- 瀬戸内丸
- 1979年竣工。818総トン、全長64.8m、幅11.3m、最大速力12.4ノット。
- 瀬戸内海のケーブル保守に使用。1999年引退。三菱重工業下関造船所建造。
海底線史料館
[編集]長崎事務所敷地内にある海底ケーブルの資料館[8]。
建物は明治29年に陸軍省臨時台湾電信建設部[9]が敷設船へケーブルを移動するための電源舎として建設したもので、赤煉瓦造りの洋風建築である。昭和43年に撤去する予定であったが、ちょうど明治100年にあたる年だったこともあり、貴重な洋風建築を残してほしいと長崎県教育委員会からの要望を受けて現状保存となり、1979年から建物を活用するため海底ケーブルの資料館としてオープンした[8]。2008年には「情報伝達の質・量を飛躍的に拡大させ社会変革をもたらした電気通信技術の歩みを物語る近代化産業遺産群」の一つとして近代化産業遺産に認定された[10]。
展示品は過去の保有船の模型、海底ケーブルの見本、海底ケーブル移動装置などの他、乗組員の制服も展示されている。
事業所内にあるため開館は平日の9時-15時で要予約、土日休日は休館している[8]。
脚注
[編集]- ^ a b c “企業概要|NTTワールドエンジニアリングマリン株式会社”. 2020年10月8日閲覧。
- ^ “所在地マップ”. NTTワールドエンジニアリングマリン. 2020年10月11日閲覧。
- ^ “災害対策基地の役割も果たす海底ケーブル敷設船「きずな」に潜入してきた”. ASCII.jp (2017年5月16日). 2020年10月11日閲覧。
- ^ “グループ企業探訪 第213回 NTTワールドエンジニアリングマリン株式会社”. NTT技術ジャーナル. 2020年10月11日閲覧。
- ^ “NTTとKDDIが「社会課題解決のための連携協定」を締結 大規模災害時の保有船舶の相互利用からスタート”. ITmedia (2020年9月11日). 2020年10月11日閲覧。
- ^ a b c d “新たな海底ケーブル敷設船「きずな」の竣工について”. NTTコミュニケーションズ (2017年3月31日). 2020年10月11日閲覧。
- ^ 海底ケーブル敷設船「おりおん」
- ^ a b c “海底線史料館 | NTTワールドエンジニアリングマリン株式会社”. www.nttwem.co.jp. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “臨時台湾電信建設部|アジ歴グロッサリー”. www.jacar.go.jp. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “海底線史料館|ミュージアム情報|長崎県 歴史・文化ポータルサイト■ながさき歴史・文化ネット”. nagasaki-bunkanet.jp. 2023年6月23日閲覧。