Publishing TeX

pTeX
開発元 アスキー・日本語TeX開発コミュニティ
初版 1987年 (37年前) (1987)(j1.0)
最新版
2020-09-30[1] / 2020年9月30日 (4年前) (2020-09-30)
リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS クロスプラットフォーム
対応言語 日本語
ライセンス BSDライセンス
公式サイト TeX Wiki
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Publishing TeX (Publishing TeX) は、日本語用の機能を追加した TeX の一種で、通常 pTeX (pTeX) と表記される。当初アスキーが開発していたが、現在は日本語TeXコミュニティがフォークして開発を継続している[2][3]。本記事ではpLaTeXに関しても併せて説明する。

歴史

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アスキー日本語TeXとpTeX

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TeX は組版処理を行うフリーソフトウェアであり、ソースコードも公開されている。そのため、誰でも改良を加えることができる。英語圏で開発された TeX を日本語に対応させる試みはいくつかあって、NTT によるもの (NTT JTeX) や、アスキーによるもの(アスキー日本語 TeX)が代表的であった。互換性を維持するなどの技術的な理由で、当初はどちらも縦組みの文章を組版できなかった。

このような状況の中で、1990年にアスキーは TeX の改造を進めて縦組みにも対応させ、これを機にその名称を “pTeX” (Publishing TeX) に改めた。

TeX 上の拡張マクロセット LaTeX を日本語に対応させた、pTeX 上の拡張マクロセットもある。これを pLaTeX と呼ぶ。

アスキーでは、pTeX を含む様々な編集ツール群を開発し、自社の出版業務に使用するとともに、このツール群を “EWB” (Editor's Work Bench) と呼んで公開もしている[4]

コミュニティ版pTeX

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一方、2006年以降、アスキーによるpTeXおよびpLaTeXの更新は行われていない状況であった。2016年、最新のTeXやLaTeXへの対応など今後の開発を目指す日本語TeX開発コミュニティがフォークして開発を開始した。

派生版

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pTeXには派生版が存在する。

  • upTeX - 2007年、田中琢爾作。内部をUTF-8対応させたもの。TeX Live 2012で取り込まれた[注 1]
  • ε-pTeX - 2008年、北川弘典作。ε-TeXと同じくレジストリ数を拡張したもの。TeX Live 2011で取り込まれた[注 2]

派生版については、2012年の北川の講演資料が詳しい[5][注 3]

関連項目

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ CTAN: CTAN-ann - CTAN update: ptex-base”. 2021年1月17日閲覧。
  2. ^ アセトアミノフェン (2016年5月7日). “QA: pLaTeX と upLaTeX のコミュニティ版 (2016/05/07)”. TeXフォーラム. 2017年4月22日閲覧。
  3. ^ 日本語TeX開発コミュニティ (2016年5月). “pLATEXニュース第c1号” (PDF). 2017年4月22日閲覧。
  4. ^ 桑本美鈴 (1999年10月14日). “【お知らせ】アスキー、電子編集組版システムを無償配布、企業8社とコンソーシアムを設立”. ASCII.jp. 2017年4月22日閲覧。 “(株)アスキーは、PC-UNIX上で動作する電子編集組版システム『EWB(Editor's Work Bench/エディターズワークベンチ)』の無償公開を開始したと発表した。”
  5. ^ 北川弘典 (2012年3月25日). “pTeX系列の最近の状況について” (PDF). 数学ソフトウェアとフリードキュメントXIV. 2013年5月26日閲覧。

外部リンク

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