あかぎ型巡視船 (2代)
あかぎ型巡視船 | |
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基本情報 | |
艦種 | 特130トン型PS |
運用者 | 海上保安庁 |
就役期間 | 1980年 - 2012年 |
前級 | びざん型 (初代) |
次級 | たかつき型 みはし型 (180トン型) |
要目 | |
満載排水量 | 128トン |
総トン数 | 188トン |
全長 | 35.0 m |
最大幅 | 6.30 m |
深さ | 3.40 m |
吃水 | 1.28 m |
主機 | 富士-ピルスティク16PA4-V185VG ディーゼルエンジン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 4,800馬力 |
速力 | 28ノット |
航続距離 | 500海里 |
乗員 | 12名 (最大搭載人員) |
兵装 | 12.7mm単装機銃×1基 ※一部艇のみ |
あかぎ型巡視船(英語: Akagi-class patrol vessel)は、海上保安庁が運用していた巡視船の船級。区分上はPS型、公称船型は特130トン型[1][2]。
設計
[編集]本型は、新海洋秩序時代に対応して外洋行動能力を求められたことから、従来の特130トン型よりも更に一回り大きくなった。没水部船型はV型、船体は耐航性高張力鋼、上部構造はアルミニウム合金製である。甲板室は2層になり、操舵室は上層に移された[1]。また甲板室の形状は、1・2番船と3~5番船、6・7番船でそれぞれ大きく異なっている。3~5番船は大阪湾での航路哨戒を主とすることから、視界確保のため操舵室を大型化しており、また6・7番船も1・2番船の運用実績を踏まえて改良されたものとなった[2]。
主機関は、V型16気筒の富士-ピルスティク16PA4-V185VGディーゼルエンジン(単機出力2,400馬力)を搭載して、28ノットの速力を確保した。なお発停および非常停止を電気式としており、操舵室に設けた機関諸元監視装置から、遠隔制御・計測監視を一括して行えるようになった[1]。
1番船は竣工当初非武装だったが、その後、同船を含めて、外洋行動向けの4隻は船首甲板に13mm単装機銃(ブローニングM2重機関銃)を装備した[2]。
同型船
[編集]計画年度 | # | 船名 | 建造所 | 竣工 | 配属 | 解役 |
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昭和54年 | PS-101 | あかぎ | 墨田川造船 | 1980年3月26日 | 茨城(第三管区) | 2009年2月6日 |
昭和56年 | PS-102 | つくば | 1982年2月24日 | 銚子(第三管区) | ||
昭和61年 | PS-103 | こんごう | 石原造船所高砂工場 | 1987年3月16日 | 大阪(第五管区) →海南(第五管区) | 2012年6月22日 |
昭和62年度補正 | PS-104 | かつらぎ | 横浜ヨット | 1988年3月24日 | 大阪(第五管区) | 2011年4月1日 |
PS-105 | ひろみね →びざん | 石原造船所高砂工場 | 姫路(第五管区) →小松島(現:徳島)(第五管区) | 2011年4月1日 | ||
PS-106 | しづき | 墨田川造船 | 萩(第七管区) | 2012年2月7日 | ||
PS-107 | たかちほ | 細島(第十管区) | 2011年8月1日 |
登場作品
[編集]映画・テレビドラマ
[編集]- 『LIMIT OF LOVE 海猿』
- 「たかちほ」が登場。鹿児島港沖でカーフェリーが座礁する海難事故が発生したことを受け、現場海域に急行し救助活動を行う。
- 『仮面ライダークウガ』
- 第41話に「あかぎ」が登場。一条刑事を乗船させ、未確認生命体第44号「ゴ・ジャーザ・ギ」の襲撃を受ける「さんふらわあ号」へ救助に向かう。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]- はやなみ型巡視艇 - 航路哨戒を主任務とする35メートル型PC。本型とほぼ同大である。