北越谷駅
北越谷駅 | |
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東口(2012年6月) | |
きたこしがや Kita-koshigaya | |
◄TS 21 越谷 (1.6 km) (2.5 km) 大袋 TS 23► | |
所在地 | 埼玉県越谷市大沢三丁目4-23 |
駅番号 | TS22 |
所属事業者 | 東武鉄道 |
所属路線 | ■伊勢崎線(東武スカイツリーライン) |
キロ程 | 26.0 km(浅草起点) |
電報略号 | キコヤ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- | [東武 1]44,841人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1899年(明治32年)8月27日 |
北越谷駅(きたこしがやえき)は、埼玉県越谷市大沢三丁目にある、東武鉄道伊勢崎線の駅である。「東武スカイツリーライン」の愛称区間に含まれている。駅番号はTS 22。
歴史
[編集]当駅は東武鉄道開通当初からある駅の1つであり、宿場町である南埼玉郡越ヶ谷町の最寄駅として、開業当初は越ヶ谷駅(こしがやえき)を名乗った。1919年(大正8年)に、当駅南方に越ヶ谷駅(現・越谷駅)新設を迎えることを受けて名前を譲り、所在する町名(南埼玉郡大沢町)に従って武州大沢駅(ぶしゅうおおさわえき)に改称する。さらに、1954年(昭和29年)に越ヶ谷町・大沢町などが合併し、越谷町(現・越谷市)が発足した後、1956年(昭和31年)に北越谷駅に改称された。
開業時の駅舎は貴賓室があり、皇族が埼玉鴨場へ来場する際に利用されていた。その後、1962年(昭和37年)に帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)日比谷線との相互直通運転が開始されることを機に、当駅は東武鉄道初の橋上駅となり、西口が新設された。連続立体交差事業に伴い1999年(平成11年)には高架駅となり、2001年(平成23年)には当駅 - 越谷駅間が複々線化された[1]。
年表
[編集]- 1899年(明治32年)8月27日:東武鉄道北千住駅 - 久喜駅間開通時に越ヶ谷駅(こしがやえき)として開設。[2]。
- 1919年(大正8年)11月20日:武州大沢駅(ぶしゅうおおさわえき)に改称[3]。
- 1956年(昭和31年)
- 1962年(昭和37年) 5月31日:日比谷線北千住駅 - 人形町駅間開通に伴い、当駅まで相互直通運転開始。
- 1997年(平成9年)3月25日:越谷まで高架複々線化完成に伴い、早朝・深夜を除き当駅始発・終着列車が越谷発着へ変更。
- 1998年(平成10年)9月11日:上り線高架化[4]。
- 1999年(平成11年)9月9日:下り線高架化に伴い、上下高架線完成[5]。自動改札機設置。
- 2001年(平成13年)3月28日:高架複々線化完了に伴い、越谷発着列車は全て当駅始発・終着に戻される[6][1]。
- 2003年(平成15年)3月19日:半蔵門線・東急田園都市線相互直通運転開始に伴い、半蔵門線直通の区間準急列車の当駅始発・終着が各停以外で初めて設定される。
- 2006年(平成18年)3月18日:上記の区間準急は準急へ種別変更され、新たに浅草発着区間準急列車の当駅始発・終着が設定される。
- 2011年(平成23年)12月8日:発車メロディ導入。
- 2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正に伴い、日中の区間準急が廃止。日中は東京メトロ日比谷線直通列車のみの運行となり、浅草駅発着の列車は朝と夜の時間帯のみの運行となった[7]。
- 2019年(平成31年)3月1日:待合室新設。
- 2020年(令和2年)6月7日:1番線ホームドア使用開始[8]。
駅概要
[編集]北千住駅から続く複々線区間は当駅までとなっており、西新井駅 - 竹ノ塚駅間から続く高架区間も当駅で終わる。日比谷線と相互直通運転が開始された当初は直通列車運行区間が当駅までであった。後に北春日部駅・東武動物公園駅・日光線南栗橋駅まで延長されたが、現行ダイヤでも当駅が始発・終点となる列車は朝夕を中心に多く設定されている。
2013年3月15日までは昼間時の日比谷線直通列車の半分が当駅止まりで、後続の区間準急がこれに接続するダイヤになっていた。翌16日より直通運転区間が南栗橋駅まで延長され、昼間時は1時間に6本(東武動物公園発着が4本と南栗橋発着が2本)に変更されたため当駅発着が廃止された。これに伴い、昼間時の北千住・浅草方面の電車が減少した。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を有する高架駅。バリアフリー設備として、改札階とホームを連絡するエレベーターが設置されている。駅北側には引上線があり、日比谷線直通列車など当駅折返しおよび夜間留置電車が使用する。朝夕に半蔵門線・東急田園都市線直通の準急が停車するため、ホームは10両編成対応である。2020年6月7日に1番線にてホームドアの稼働が開始された。なお2番・3番ホーム(上下緩行線)、4番ホーム(下り急行線)についても順次使用を開始する[8]。
朝夕に設定される準急・区間準急列車は急行線ホーム1・4番線へ発着する。この他急行線を走行する種別は全て当駅に停車しないため、準急・区間準急が運行されない日中時間帯の1・4番線は通過列車のみとなる。
なお、2013年(平成25年)3月15日まで設定されていた8時台当駅始発上り準急長津田行のみ緩行線ホーム2番線から発車していた。また、2009年(平成21年)6月まで存在した6時過ぎ当駅始発下り普通東武動物公園行は急行線ホーム4番線より発車していた。
駅構内はカーブのため当駅を通過する列車は、90km/h(地上時代は80km/h)の速度制限を受ける。
越谷駅方向の上り線には緩行線から急行線に、下り線には急行線から緩行線へ転線する分岐器が設置されている。
高架前の地上駅は北春日部駅同様に外側に通過線がある島式ホームであり、通過待ちも行われていた。高架工事中の駅舎は東口側のみであったため、西口方面へは一旦東口を出てから地下通路を経由する必要があった。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 軌道 | 行先 |
---|---|---|---|---|
1 | 東武スカイツリーライン | 上り | 急行線 | 新越谷・北千住・とうきょうスカイツリー・浅草・ 半蔵門線 渋谷・ 東急田園都市線 中央林間方面 |
2 | 緩行線 | 新越谷・北千住・とうきょうスカイツリー・浅草・ 日比谷線 中目黒方面 | ||
3 | 下り | 北春日部・東武動物公園・ 日光線 南栗橋方面 | ||
4 | 急行線 | 春日部・東武動物公園・ 伊勢崎線 久喜・ 日光線 南栗橋方面 |
- 西口(2012年5月)
- 改札口(2020年11月)
- ホーム(2020年11月)
配線図
[編集] ← 浅草・中央林間 ・中目黒 方面 | → 東武動物公園 ・南栗橋・久喜・伊勢崎 会津田島方面 | |
凡例 出典:*[9][10][11] |
利用状況
[編集]2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員は44,841人である[東武 1]。伊勢崎線の駅では第11位である。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[13] | 1日平均 乗車人員[14] |
---|---|---|
1901年(明治34年) | 615 | |
1960年(昭和35年) | 3,513 | 1,756 |
1965年(昭和40年) | 9,884 | 4,940 |
1970年(昭和45年) | 21,401 | 10,700 |
1975年(昭和50年) | 31,211 | 15,605 |
1980年(昭和55年) | 34,709 | 17,355 |
1981年(昭和56年) | 17,376 | |
1982年(昭和57年) | 17,243 | |
1983年(昭和58年) | 17,652 | |
1984年(昭和59年) | 18,232 | |
1985年(昭和60年) | 37,496 | 18,749 |
1986年(昭和61年) | 19,591 | |
1987年(昭和62年) | 20,526 | |
1988年(昭和63年) | 21,675 | |
1989年(平成元年) | 22,588 | |
1990年(平成 | 2年)47,478 | 23,534 |
1991年(平成 | 3年)24,325 | |
1992年(平成 | 4年)24,744 | |
1993年(平成 | 5年)25,030 | |
1994年(平成 | 6年)24,999 | |
1995年(平成 | 7年)25,132 | |
1996年(平成 | 8年)24,622 | |
1997年(平成 | 9年)23,880 | |
1998年(平成10年) | 47,512 | 23,728 |
1999年(平成11年) | 46,377 | 23,198 |
2000年(平成12年) | 46,505 | 23,332 |
2001年(平成13年) | 47,698 | 24,066 |
2002年(平成14年) | 47,859 | 24,170 |
2003年(平成15年) | 48,313 | 24,467 |
2004年(平成16年) | 49,240 | 24,984 |
2005年(平成17年) | 49,916 | 25,327 |
2006年(平成18年) | 50,734 | 25,704 |
2007年(平成19年) | 51,783 | 26,216 |
2008年(平成20年) | 52,765 | 26,592 |
2009年(平成21年) | 52,467 | 26,417 |
2010年(平成22年) | 51,937 | 26,117 |
2011年(平成23年) | 51,497 | 25,771 |
2012年(平成24年) | 52,426 | 26,176 |
2013年(平成25年) | 53,290 | 26,613 |
2014年(平成26年) | 52,745 | 26,343 |
2015年(平成27年) | 54,022 | 26,979 |
2016年(平成28年) | 53,940 | 26,961 |
2017年(平成29年) | 53,828 | 26,896 |
2018年(平成30年) | [東武 2]53,868 | 26,922 |
2019年(令和元年) | [東武 3]53,007 | 26,482 |
2020年(令和 | 2年)[東武 4]36,790 | |
2021年(令和 | 3年)[東武 5]41,182 | |
2022年(令和 | 4年)[東武 1]44,841 |
駅周辺
[編集]東口
[編集]西口
[編集]路線バス
[編集]東口
[編集]乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 | 備考 | |
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北越谷駅 | 1 | KK11 | 花田三丁目・赤岩入口・ゆめみ野東 | エローラ | 茨城急行自動車(松伏営業所) | |
KK12 | 松伏高校前 | |||||
2 | KK21 弥栄団地循環 | 花田一丁目・弥栄一丁目・大里(反時計回り) | 北越谷駅 | 朝日自動車(越谷営業所) | 始発 - 14時まで運転 | |
大里・弥栄一丁目・花田一丁目(時計回り) | 14時 - 最終まで運転 | |||||
KK22 | 大里 | 弥栄一丁目 | ||||
KK23 | 栄進中学校入口・さぎたか第二公園 | 老人福祉センター(くすのき荘) | 茨城急行自動車(松伏営業所) | |||
3 | KK31 | 花田三丁目・赤岩入口・松伏 | まつぶし緑の丘公園 | 朝夕運転 | ||
KK33 | 花田一丁目・赤岩入口・松伏 | 大正大学入口 | ||||
KK34 | 東埼玉テクノポリス南 | |||||
KK35 | 松伏給食センターほほえみ | |||||
ND11 | 大沢四丁目・花田一丁目・赤岩入口・松伏・中野台・愛宕駅 | 野田市駅 | ||||
ND12 | 大沢四丁目・花田一丁目・赤岩入口・松伏・下町・愛宕駅 | 1日1本 | ||||
ND13 | 花田一丁目・赤岩入口・松伏・中野台・愛宕駅 | |||||
4 | KK32 | 大沢四丁目・花田一丁目・赤岩入口・下赤岩 | 吉川駅北口 | 平日朝1本 |
西口
[編集]西口からの通年運行の路線バスは設定されていない。
- 朝日自動車:埼玉スタジアム2002直行バス
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 「東武伊勢崎線の複々線化完成」『交通新聞』交通新聞社、2001年4月2日、11面。
- ^ 「運輸開業免許状下付」『官報』1899年8月31日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「地方鉄道停車場名改称」『官報』1919年12月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『9月11日(金)始発から使用開始 伊勢崎線・越谷 - 北越谷間上り線が高架に 北越谷駅にはエスカレーター・エレベーターを設置』(プレスリリース)東武鉄道、1998年9月1日。オリジナルの1999年5月5日時点におけるアーカイブ 。2022年4月9日閲覧。
- ^ 『9月9日(木)始発から伊勢崎線・越谷 - 北越谷間下り線が高架に 引続き本設高架複々線工事を継続。完成は平成12年度の予定』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、1999年9月1日。オリジナルの2000年3月2日時点におけるアーカイブ 。2022年4月9日閲覧。
- ^ 『民鉄最長となる北千住 - 北越谷間19.0kmの複々線が完成 伊勢崎線の複々線(越谷 - 北越谷間)が完成 完成に伴いダイヤ改正を実施 特急スペーシアの一部が栃木に停車』(プレスリリース)東武鉄道、2000年12月13日。オリジナルの2001年6月29日時点におけるアーカイブ 。2022年4月9日閲覧。
- ^ 『快速・区間快速列車が「とうきょうスカイツリ―駅」に停車!! 3月16日(土)東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線 ダイヤ改正 東京メトロ日比谷線との相互直通運転区間を南栗橋まで延伸するなど運行体系が変わります!』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2013年2月14日。オリジナルの2013年2月28日時点におけるアーカイブ 。2022年4月9日閲覧。
- ^ a b “東武伊勢崎線北越谷駅1番ホームで6月7日からホームドアの使用を開始|鉄道ニュース|2020年4月23日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月16日閲覧。
- ^ 電気車研究会「東武鉄道線路配線略図」『鉄道ピクトリアル』通巻第799号、2008年1月臨時増刊号、鉄道図書刊行会、巻末折込。
- ^ 池田直人(東武鉄道)「東武鉄道-伊勢崎線の複々線と急行運転」『鉄道ピクトリアル』通巻第710号、2001年12月臨時増刊号、鉄道図書刊行会、24頁。「浅草-東武動物公園間配線略図」
- ^ 東武鉄道公式ホームページ 北越谷駅構内マップ
- ^ 埼玉県統計年鑑
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 越谷市統計年報 - 越谷市
- ^ “埼玉スタジアム~北越谷駅間のシャトルバス運行の再開について”. 朝日自動車. 2023年3月10日閲覧。
- 東武鉄道の1日平均利用客数
- ^ a b c “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2023年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2019年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2020年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2021年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
- ^ “駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 北越谷駅(駅情報) - 東武鉄道