夢乃聖夏
ゆめの せいか 夢乃 聖夏 | |
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生年月日 | 7月21日 |
出身地 | 日本 佐賀県多久市 |
身長 | 172cm |
職業 | 舞台俳優 |
ジャンル | 舞台 |
活動期間 | 2001年 - 2015年 |
活動内容 | 2001年:宝塚歌劇団入団、星組配属 2012年:雪組へ異動 2015年:宝塚歌劇団退団 |
主な作品 | |
宝塚歌劇 『ベルサイユのばら』 『Shall we ダンス?』 『ルパン三世』 | |
備考 | |
宝塚歌劇団卒業生 |
夢乃 聖夏(ゆめの せいか、7月21日[1] - )は、元宝塚歌劇団雪組・星組の男役スター[2][3]。
佐賀県多久市[1]、市立中央中学校出身[1]。身長172cm[1]。愛称は「ともみん」、「夢ちゃん」[3]。
来歴
[編集]1999年、宝塚音楽学校入学。
2001年、宝塚歌劇団に87期生として入団[3]。入団時の成績は20番[4]。宙組公演「ベルサイユのばら2001」で初舞台[2][3]。その後、星組に配属[2][3]。
2007年の「エル・アルコン」で新人公演初主演[5][2][3]。
2008年のバウ・ワークショップ「ANNA KARENINA」で、バウホール公演初主演[6][2][3]。
2010年の「摩天楼狂詩曲」でバウホール公演単独初主演[7][2][3]。
2014年、全国ツアー「ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-」では、アンドレを演じた[9]。
雪組の主要な男役スターとして活躍したが、2015年3月22日、早霧せいな・咲妃みゆトップコンビ大劇場お披露目となる「ルパン三世/ファンシー・ガイ!」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団[2]。
人物
[編集]中学時代は、夏はソフトボール、冬は駅伝部のメンバーとして活動[10]。バレエは週1回ほどのレッスンだったが、休む事が多く、先生に名前も覚えてもらえないぐらいの存在だったという[10]。
長身を見込まれて、周囲から「宝塚を受けてみたら」と勧められて受験[11]。「記念受験」のつもりで臨んだが、合格を果たす[11]。佐賀県から宝塚の合格者が出たのは15年振りで、県紙の佐賀新聞にも掲載され[12]、朝夏まなと(元宙組トップスター・佐賀市出身)[13]や更紗那知(元花組娘役・佐賀市出身)[14]など、佐賀県出身のサガジェンヌのさきがけとなった[15]。
また、2008年の多久聖廟創建300年記念イベントでのトークショーや[16]、2011年春の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業に伴う同県のPR事業として、朝夏まなとと共に「さがさくらジェンヌ」への任命[17]、同年8月に多久市観光大使に任命されるなど[18]、出身地との結びつきも強かった。
現在は3児の母として育児に奮闘するほか、講演活動などをおこなっている[12][15]。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
[編集]初舞台
[編集]- 2001年4 - 5月、宙組『ベルサイユのばら2001-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(宝塚大劇場のみ)
星組時代
[編集]- 2001年8 - 10月、『ベルサイユのばら2001-オスカルとアンドレ編-』(宝塚大劇場のみ)
- 2001年11 - 12月、『花の業平』『サザンクロス・レビューII』(東京宝塚劇場のみ)
- 2002年4 - 8月、『プラハの春』 - 新人公演:レオシュ(本役:柚希礼音)『LUCKY STAR!』
- 2002年9月、『ヴィンターガルテン』(バウホール・日本青年館) - ベルント・カヤ
- 2002年11 - 12月、『ガラスの風景』 - 新人公演:カルロ(本役:涼麻とも)『バビロン』(宝塚大劇場)
- 2003年1月、『恋天狗』 - 天狗『おーい春風さん』(バウホール)
- 2003年2 - 3月、『ガラスの風景』 - 新人公演:カルロ(本役:涼麻とも)『バビロン』(東京宝塚劇場)
- 2003年4 - 5月、『蝶・恋(ディエ・リエン)』『サザンクロス・レビューIII』(全国ツアー)
- 2003年7 - 11月、『王家に捧ぐ歌』 - 新人公演:メレルカ(本役:柚希礼音)[2]
- 2003年12月、『永遠の祈り-革命に消えた ルイ17世-』(ドラマシティ) - ジャック
- 2004年2 - 6月、『1914/愛』 - 新人公演:マルク・シャガール(本役:立樹遥)『タカラヅカ絢爛』
- 2004年7 - 8月、『花のいそぎ』(バウホール・日本青年館) - 稗田三尸
- 2004年10 - 12月、『花舞う長安』 - 新人公演:寿王(本役:柚希礼音)『ロマンチカ宝塚'04』[2]
- 2005年2月、『王家に捧ぐ歌』(中日劇場)
- 2005年5 - 8月、『長崎しぐれ坂』 - 新人公演:さそり(本役:真飛聖)『ソウル・オブ・シバ!!』[2]
- 2005年9 - 10月、『龍星(りゅうせい)-闇を裂き天(あま)翔けよ。朕(ちん)は、皇帝なり-』(ドラマシティ・日本青年館) - 囚われの男
- 2006年1 - 2月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(宝塚大劇場) - 新人公演:アンドレ・グランディエ(本役:安蘭けい)
- 2006年2 - 4月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(東京宝塚劇場) - 新人公演:アンドレ・グランディエ(本役:立樹遥/柚希礼音)
- 2006年6月、『コパカバーナ』(梅田芸術劇場) - ミゲル
- 2006年8 - 11月、『愛するには短すぎる』 - スコット、新人公演:マクニール・オコーナー(本役:涼紫央)『ネオ・ダンディズム!』
- 2007年1月、『ハロー!ダンシング』(バウホール)
- 2007年3 - 7月、『さくら』『シークレット・ハンター』 - 警備員、新人公演:セルジオ(本役:柚希礼音)
- 2007年8月、『シークレット・ハンター』 - クリス『ネオ・ダンディズム!II』(博多座)
- 2007年11 - 2008年2月、『エル・アルコン-鷹-』 - ビッグジョン、新人公演:ティリアン・パーシモン(本役:安蘭けい)『レビュー・オルキス-蘭の星-』 新人公演初主演[5][2][3]
- 2008年4月、『ANNA KARENINA(アンナ カレーニナ)』(バウホール) - アレクセイ・ヴィロンスキー伯爵(アリョーシャ) バウWS主演[6][2][3]
- 2008年6 - 10月、『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 - エルトン
- 2008年11 - 12月、『外伝 ベルサイユのばら-ベルナール編-』 - ルシアン『ネオ・ダンディズム!III』(全国ツアー)
- 2009年2 - 4月、『My dear New Orleans(マイ ディア ニュー オリンズ)』 - ゲイブ『ア ビヤント』
- 2009年6 - 9月、『太王四神記 Ver.II』 - サリャン
- 2009年10 - 11月、『コインブラ物語』(ドラマシティ・日本青年館) - コスタ
- 2010年1 - 3月、『ハプスブルクの宝剣』 - グレゴール・バチャーニ『BOLERO』
- 2010年4 - 5月、『激情』 - エスカミリオ『BOLERO』(全国ツアー)
- 2010年8月、『摩天楼狂詩曲(ニューヨークラプソディー)〜君に歌う愛〜』(バウホール) - アンソニー・スミス バウ主演[7][2][3]
- 2010年10 - 12月、『宝塚花の踊り絵巻』『愛と青春の旅だち』 - デラセラ
- 2011年2月、『愛するには短すぎる』 - フランク・ペンドルトン『ル・ポァゾン 愛の媚薬II』(中日劇場)
- 2011年4 - 7月、『ノバ・ボサ・ノバ』 - オーロ[注釈 1]/メール夫人[注釈 1]/マール[注釈 1]『めぐり会いは再び』 - リュシドール・グラファイス
- 2011年8 - 9月、『ノバ・ボサ・ノバ』 - オーロ[注釈 2]/メール夫人[注釈 2]『めぐり会いは再び』 - リュシドール・グラファイス(博多座・中日劇場)
- 2011年11 - 2012年2月、『オーシャンズ11』 - フランク・カットン
- 2012年3月、『天使のはしご』(日本青年館・バウホール) - ジョージ・ウィカム
雪組時代
[編集]- 2012年7 - 8月、『双曲線上のカルテ』(バウホール・日本青年館) - ランベルト・ヴァレンティーノ
- 2012年10 - 12月、『JIN-仁-』 - 千吉『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』[3]
- 2013年2月、『ブラック・ジャック』(ドラマシティ・日本青年館) - バイロン侯爵[2][3]
- 2013年4 - 7月、『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』 - ジェローデル[2][3]
- 2013年8 - 9月、『若き日の唄は忘れじ』 - 小和田逸平『ナルシス・ノアールII』(全国ツアー)
- 2013年11 - 2014年2月、『Shall we ダンス?』 - ドニー・カーティス『CONGRATULATIONS 宝塚!!』[2]
- 2014年3月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』(全国ツアー) - アンドレ・グランディエ
- 2014年6 - 8月、『一夢庵風流記 前田慶次』 - 深草重太夫『My Dream TAKARAZUKA』
- 2014年10月、『伯爵令嬢』(日生劇場) - フランソワ
- 2015年1 - 3月、『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』 - 銭形警部『ファンシー・ガイ!』 退団公演、初エトワール[2]
出演イベント
[編集]- 2001年9月、『ベルサイユのばら メモランダム』
- 2005年12月、『花の道 夢の道 永遠の道』
- 2006年4 - 5月、湖月わたるダンシング・リサイタル『Across』
- 2008年12月、タカラヅカスペシャル2008『La Festa!』
- 2009年3月、遠野あすかミュージック・サロン『Postlude』
- 2009年12月、タカラヅカスペシャル2009『WAY TO GLORY』
- 2011年4月、『ノバ・ボサ・ノバ』前夜祭
- 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
- 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
宝塚歌劇団退団後の主な活動
[編集]関連書籍
[編集]受賞歴
[編集]- 2014年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2013年度努力賞
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 『宝塚おとめ 2014年度版』 阪急コミュニケーションズ、2014年、78頁。ISBN 978-4-484-14522-8。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Memories of 夢乃聖夏 タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o フェアリーインタビュー 雪組 夢乃聖夏 ウィズたからづか。
- ^ 100年史(人物) 2014, p. 113.
- ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 316.
- ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 241.
- ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 242.
- ^ 『2011年宝塚 Stage Album』 阪急コミュニケーションズ、2012年、85頁。ISBN 978-4-484-12505-3。
- ^ “宝塚歌劇雪組全国ツアー福岡公演”. TNCテレビ西日本. テレビ西日本. 2024年10月29日閲覧。
- ^ a b GO!GO!宝塚(2007年5月14日時点のアーカイブ) - 日刊スポーツ、2007年3月23日紙面
- ^ a b ウィズたからづか 2007年12月号 フェアリーインタビューより。
- ^ a b “第8回 夢乃聖夏(前篇) ぶれない星組男役――15歳で人生大転換”. 考える人. 新潮社 (2022年8月30日). 2024年10月29日閲覧。
- ^ “第7回 朝夏退団発表、望海&真彩就任発表、動き続ける宝塚 - 『宝塚イムズ』マンスリーニュース”. web青い弓. 青弓社 (2017年3月15日). 2024年10月27日閲覧。
- ^ 「<若手文化人の抱負>“サガジェンヌ”育てたい 元宝塚歌劇団花組娘役・更紗那知さん(32)=佐賀市出身、大阪府在住」『佐賀新聞』2023年1月10日。2024年10月29日閲覧。
- ^ a b 「<人物往来>“サガジェンヌ”のさきがけ 夢乃聖夏さん(多久市出身)」『佐賀新聞』2024年3月5日。2024年10月29日閲覧。
- ^ “市報多久 平成20年6月号”. 多久市ホームページ. 佐賀県多久市 (2008年6月1日). 2024年10月29日閲覧。
- ^ “九州新幹線新鳥栖駅Missionnaire『さがさくらジェンヌ』を委嘱します”. こちら知事室です-記者会見(発表項目). 佐賀県 (2011年1月19日). 2024年10月29日閲覧。
- ^ “市報多久 平成23年9月号”. 多久市ホームページ. 佐賀県多久市 (2011年9月1日). 2024年10月29日閲覧。
- ^ “早花まこが元タカラジェンヌの新たな挑戦に迫る書籍「すみれの花、また咲く頃」”. ステージナタリー. ナターシャ (2022年12月27日). 2024年10月29日閲覧。
- ^ “元宝塚雪組・夢乃聖夏、3児の母に「宝塚で培った体力、気力、忍耐力を今は子育てに!男役12年目で組替えの時も、自分の道をぶれずに進んで」”. 婦人公論.jp. 中央公論新社 (2023年3月14日). 2024年10月29日閲覧。
注釈
[編集]参考文献
[編集]- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。