新得駅

新得駅
駅舎(2021年10月)
しんとく
Shintoku
地図
所在地 北海道上川郡新得町本通北1丁目
北緯43度4分56.71秒 東経142度49分56.96秒 / 北緯43.0824194度 東経142.8324889度 / 43.0824194; 142.8324889座標: 北緯43度4分56.71秒 東経142度49分56.96秒 / 北緯43.0824194度 東経142.8324889度 / 43.0824194; 142.8324889
駅番号 K23
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
電報略号 トク
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
221人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1907年明治40年)9月8日[1][2]
乗入路線 2 路線
所属路線 根室本線
キロ程 0.0 km(新得起点)
(9.1 km) 十勝清水 K24
所属路線 石勝線
キロ程 132.4 km(南千歳起点)
K22 トマム[* 1] (33.8 km)
備考
  1. ^ この間に串内信号場(南千歳起点104.2 km)、上落合信号場(同起点108.3 km)、新狩勝信号場(同起点113.9 km)、広内信号場(同起点120.1 km)、西新得信号場(同起点125.6 km)が存在。
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新得駅
しんとく
Shintoku
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
北海道旅客鉄道(JR北海道)
キロ程 136.3 km(滝川起点)
開業年月日 1907年(明治40年)9月8日
廃止年月日 1966年昭和41年)10月1日(旧線)[2]
2024年(令和6年)4月1日(新線)
乗入路線
所属路線 根室本線(旧線)
新内 (11.1 km)
所属路線 根室本線(新線)
落合[** 1] (28.1 km)
備考 旧線は線路付け替えにより廃止。新線は路線廃止による。
  1. ^ この間に上落合信号場(滝川起点115.2 km)、新狩勝信号場(同起点120.8 km)、広内信号場(同起点127.0 km)、西新得信号場(同起点132.5 km)が存在。新狩勝信号場 - 当駅間は石勝線との重複区間。
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新得駅
しんとく
Shintoku
(1.4 km) 南新得
所属事業者 北海道拓殖鉄道
所属路線 北海道拓殖鉄道線
キロ程 0.0 km(新得起点)
開業年月日 1928年(昭和3年)12月15日
廃止年月日 1968年(昭和43年)10月1日
備考 路線廃止による。
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新得駅(しんとくえき)は、北海道上川郡新得町本通北1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)のである。駅番号K23電報略号トク[4]事務管理コードは▲110411[5][6]根室本線所属線とし[7]、当駅が終点となる石勝線が乗り入れる。全定期旅客列車が停車する。

歴史

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1977年の新得駅と周囲約1km×1.5km範囲。下が釧路方面。駅裏にかつての狩勝峠越え補機用蒸気機関車用の転車台と扇形車庫が残る。上端にはトンネルへ入る新線横に、迂回してそのまま狩勝峠へ北上する旧線跡が見える。駅舎横帯広方面に三角状の貨物ホームを持つが、その本線側には細く短いホームが見える。このホームの駅表側(貨物ホーム側)に、かつて北海道拓殖鉄道が乗り入れており、本線と並行して南に下る軌道跡が見えるが、写真下端にあった同線の南新得駅を経て東へ向かっていた。この駅は小さいながらも転車台を持つ機関庫を持っていて、周囲には職員住宅も有り、拓殖鉄道の中核駅であった。現在、南新得駅跡は拓鉄公園として整備されている。
この後、千鳥状に駅北側にずれた1番線ホームは、貨物ホーム撤去後に北側が削られて南側に伸ばされ、同位置の相対式ホームとなった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

年表

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駅名の由来

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駅構造

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島式ホーム単式ホーム2面3線のホームを持つ。下り本線が駅舎側の1番のりば、上り本線が2番のりばとなっているが、上下列車ともすべての線路を使用可能となっている。留置用の側線が数本あり、普通列車用の車両が停泊している。2024年4月1日現在、全ての特急列車が1番のりばに停車し、下り普通列車は1番のりばと3番乗り場から発車する。

社員配置駅。管理駅として、十勝清水駅御影駅を管理下に置いている。

みどりの窓口話せる券売機[3]設置。レンタカーは新得町観光協会が「新得駅前レンタカー」を営業している(完全予約制:利用日2日前までの予約が必要)[14]

駅舎内に立ち食いそば店と新得町商工会、および商工会による売店が入居する。

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 根室本線
石勝線
下り 帯広釧路方面 下り普通列車と全ての特急列車が発車
上り 札幌方面
2 下り 帯広・釧路方面
上り 札幌方面
3 下り 帯広・釧路方面 下り普通列車が発車
上り 札幌方面

駅前広場

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駅前広場には2点のオブジェが設置されている。

「火夫の像」

新得町商工会の創立20周年を記念し、1981年昭和56年)に建立されたもの[8]。25‰の急勾配や峠頂点の長大トンネル(狩勝トンネル)などを擁し、難所とされていた根室本線(旧線)の狩勝峠越え区間で蒸気機関車に乗務し、投炭を行う火夫(機関助士)の姿を再現している。像の制作者は横田裕美。像の台座には題名と作者を記した銘板、国鉄9600形蒸気機関車の煙室扉の複製、像の説明板、1982年(昭和57年)当時の新得保健所長塚田正勝による句を記した銘板が設置されている。

「北海道の重心地」モニュメント

建設省国土地理院(当時)が1993年平成5年)3月に、北海道の重心が新得町にあることを発表したことを受け、同年12月に設置されたもの。モニュメントのデザインは新得町内の小学生から募集した。なお、実際の重心地点はこのモニュメントがある場所ではなく、新得駅から北に43kmほど離れた場所(北緯43度28分2秒、東経142度49分40秒)にある。

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均であるが、当駅については災害により調査ができていない年度があるため、当該年度は省いた4年平均となっている箇所がある。また、当年単体の数値についても判明分を示す。

年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
5年平均 単年
1988年(昭和63年) 367 [15]
1989年(平成元年) 385
1990年(平成02年) 380
1991年(平成03年) 400
1992年(平成04年) 387
1993年(平成05年) 385
1994年(平成06年) 374
1995年(平成07年) 365
1996年(平成08年) 355
1997年(平成09年) 352
1998年(平成10年) 352
1999年(平成11年) 362
2000年(平成12年) 348
2001年(平成13年) 361
2002年(平成14年) 360
2003年(平成15年) 350
2004年(平成16年) 330
2005年(平成17年) 310
2006年(平成18年) 300
2007年(平成19年) 366
2008年(平成20年) 310
2009年(平成21年) 307
2010年(平成22年) 304
2011年(平成23年) 290
2012年(平成24年) 268 (256) [15][JR北 6]
2013年(平成25年) 243 (247)
2014年(平成26年) 237 (202)
2015年(平成27年) 251 (245)
2016年(平成28年) 209 237.5 (-) 同年度より東鹿越 - 新得間被災によりバス代行[注釈 1]
2017年(平成29年) 251 225.0 (206) [15][JR北 7]
2018年(平成30年) 243 227.0 (255) [15][JR北 8]
2019年(令和元年) 221 225.5 (196) [16][JR北 9]
2020年(令和02年) 207.3 (172) [JR北 10]
2021年(令和03年) 195.2 (147) [JR北 11]
2022年(令和04年) 187.4 (167) [JR北 12]
2023年(令和05年) 165.2 (144) [JR北 13]

駅周辺

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その他

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特急料金不要の特例

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石勝線新夕張 - 当駅間は特急列車のみの運行であり、普通列車の設定がない。そのため、同区間内相互乗車で、特急の普通車指定席の空席に乗車する場合に限り、特急料金が不要になる特例がある。

テレビドラマ舞台

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テレビドラマ北の国から '95秘密」に登場した[11]。黒板五郎の長女・蛍が富良野に住む五郎の長男(蛍の兄)・純のもとへ金を借りに来た後、釧路行きの夜行列車「おおぞら」号に乗るために純に車で送ってもらったのが夜半の当駅だった[11]

ライブカメラ

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駅舎と並んで建っている新得町商工会がライブカメラを設置しており、駅前・広場・駐車場の3方向のいずれかを選んで確認することができる。(※外部リンク欄#新得駅サイトを参照(ページ内リンク))

バス路線

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各路線とも駅前ロータリーから発着する

北海道拓殖バス
  • 53系統 屈足・鹿追・音更経由 帯広駅バスターミナル
  • 53-2系統 屈足経由 鹿追営業所
  • 71系統 幸町4丁目(屈足)
  • 72系統 くったり温泉・岩松・トムラウシ小中学校経由 トムラウシ温泉(東大雪荘)※期間限定
  • 新得小学校・上佐幌20号

※53系統の一部便は途中の鹿追営業所にて然別湖方面の便と接続を取り運行。運賃についても乗継運賃を設定。

ノースライナー拓殖バス道北バス十勝バス
  • 落合・道の駅南ふらの(幾寅)・富良野・美瑛・旭川空港経由 旭川駅(狩勝峠経由)
※新得~富良野間の根室本線廃線代替バスの役割も担っているが、駅窓口での乗車券販売は行っていない
※降車扱はロータリーに入らず、本通線(旧国道38号)相馬商店前にて取り扱う
※帯広方面との相互乗降は取り扱わない
新得町コミュニティバス「そばくる」
  • 新得市街地線(西地区)(東地区)
  • 屈足地区線

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
根室本線
新得駅 (K23) - 十勝清水駅 (K24)
石勝線
トマム駅 (K22) -(串内信号場)-(上落合信号場)-(新狩勝信号場)-(広内信号場)-(西新得信号場) - 新得駅 (K23)

かつて存在した路線

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日本国有鉄道(国鉄)
根室本線
新内駅 - 新得駅
北海道拓殖鉄道
北海道拓殖鉄道線(廃止)
新得駅 - 南新得駅
北海道旅客鉄道(JR北海道)
根室本線
落合駅 (T37) -(上落合信号場)-(新狩勝信号場)-(広内信号場)-(西新得信号場)- 新得駅 (K23)
*:上落合信号場 - 当駅間は石勝線と重複区間だった。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2015年については台風10号の被害により特定日調査できず。このため以下2015年は過去5年の計算から除外して扱われる。

出典

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  1. ^ a b c d e 石野 1998, p. 877.
  2. ^ a b c d 石野 1998, p. 885.
  3. ^ a b 指定席券売機/話せる券売機|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2023年2月1日閲覧。
  4. ^ “道央の新しい動脈 石勝線 プロフィールと撮影ガイド”. 鉄道ジャーナル 16 (1(通巻179)): 22 - 27. (1982-01-01). 
  5. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、232頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  6. ^ 日本国有鉄道旅客局 (1984) 『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  7. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  8. ^ a b c 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり 〜駅名のルーツ探求〜 (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 74. ISBN 4-89391-549-5 
  9. ^ a b c d e f g h i j k 新得町百年史 平成12年1月発行。
  10. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、111頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  11. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、11,14-15頁。 
  12. ^ 廃止になる新得機関区、象徴だった扇形車庫も無用の長物に”. フォト海道(北海道新聞) (1985年3月6日). 2016年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月23日閲覧。
  13. ^ 北海道旅客鉄道株式会社の鉄道事業の一部を廃止する届出及び本届出に係る公衆の利便の確保に関する意見の聴取について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局、2023年3月31日。オリジナルの2023年3月31日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230331082840/https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/content/000293006.pdf2023年3月31日閲覧 
  14. ^ ホーム>新着情報>新得駅前レンタカー 北海道新得町観光協会(2021年5月9日閲覧)
  15. ^ a b c d 新得町町勢要覧 資料編(令和2年3月現在)” (PDF). p. 14 (2020年3月). 2020年7月22日閲覧。
  16. ^ 新得町町勢要覧 資料編(令和3年4月現在)” (PDF). p. 14 (2021年4月). 2021年5月30日閲覧。
  17. ^ くらし>>町営浴場 新得町ホームページ(2021年5月14日閲覧)

JR北海道

[編集]
  1. ^ 一連の台風による被害状況等について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年9月2日。オリジナルの2018年9月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180904171348/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160902-2.pdf2018年9月5日閲覧 
  2. ^ 石勝線・根室線 トマム〜芽室間の運行再開について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年12月14日。オリジナルの2018年9月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180904172306/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/161214-1.pdf2018年9月5日閲覧 
  3. ^ 根室線 東鹿越駅〜新得駅間 バス代行輸送の実施について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2017年3月28日。オリジナルの2018年9月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180904172810/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2017/170322-1.pdf2018年9月5日閲覧 
  4. ^ JR北海道グループ 2021年度決算』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年4月28日、12頁。オリジナルの2022年4月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220428073356/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20220428_KO_2021.pdf2022年4月30日閲覧 
  5. ^ 根室線(富良野・新得間)の鉄道事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2023年3月31日。オリジナルの2023年3月31日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230331082833/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/230331_KO_Nemuro_Line.pdf2023年3月31日閲覧 
  6. ^ 駅別乗車人員(2016)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 2 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
  7. ^ 根室線(富良野・新得間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
  8. ^ 根室線(富良野・新得間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  9. ^ 根室線(富良野・新得間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  10. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  11. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  12. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  13. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

新聞記事

[編集]
  1. ^ “新得機関区が廃止 14日ダイヤ改正で 68年、栄光の歴史残し”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1985年3月6日)

参考文献

[編集]
  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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