白河駅
白河駅 | |
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駅舎(2023年8月) | |
しらかわ Shirakawa | |
◄新白河 (2.8 km) (4.7 km) 久田野► | |
所在地 | 福島県白河市郭内222[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■東北本線 |
キロ程 | 188.2 km(東京起点) |
電報略号 | ラカ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[2] |
乗車人員 -統計年度- | 587人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1887年(明治20年)7月16日[1][3] |
備考 | 業務委託駅[4] みどりの窓口 有 |
白河駅(しらかわえき)は、福島県白河市郭内(かくない)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である[1]。
歴史
[編集]- 1887年(明治20年)7月16日:日本鉄道の駅として開業[5]。同年8月19日にあった皆既日食の観測が国家事業と位置付けられ、これに間に合わせるため突貫工事で開通させての開業となった[3][6]。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が鉄道国有法により国有化[5]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により東北本線の所属となる。
- 1916年(大正5年)10月8日:白棚鉄道開業[3]。
- 1920年(大正9年)10月10日:白坂駅 - 当駅間経路変更により移転。
- 1921年(大正10年)6月10日:現在の駅舎の使用を開始[3][7]。
- 1938年(昭和13年)10月1日:白棚鉄道が国に借り上げられる[8]。
- 1941年(昭和16年)5月1日:白棚鉄道が国有化。鉄道省白棚線となる。
- 1944年(昭和19年)12月11日:白棚線が不要不急線として営業休止[8]。省営自動車白棚線開業。
- 1959年(昭和34年)7月1日:黒磯駅 - 当駅間が交流電化される。
- 1968年(昭和43年)10月1日:特急「あいづ」が当駅に停車することになり、それまで急行のみの停車だったものから特急停車駅となる[9]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取り扱いを廃止[5]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:貨物の取り扱いを廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる[5]。
- 1993年(平成5年)12月1日:特急「あいづ」、急行「八甲田」廃止により当駅に停車する優等列車が消滅する。
- 2002年(平成14年):東北の駅百選に選定される。
- 2011年(平成23年)
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線と木造駅舎を有する地上駅である[2]。当駅は仙台支社に所属している。
郡山駅が管理しJR東日本東北総合サービスが駅業務を受託する業務委託駅で[4]、みどりの窓口が設置されている[2]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■東北本線 | 上り | 新白河・黒磯・宇都宮方面 |
2 | 下り | 郡山・福島・仙台方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 改札口(2021年10月)
- 改札口から20m、ホームへの連絡通路。写真奥の築堤はホーム(2010年8月)
- ホーム(2021年10月)
- 駅舎の「えきかふぇSHIRAKAWA」と観光案内所(2013年3月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は587人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 | 出典 |
2000年(平成12年) | 942 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 911 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 880 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 878 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 867 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 850 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 811 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 787 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 743 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 686 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 643 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 579 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 677 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 706 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 679 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 687 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 665 | [3][利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 628 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 624 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 615 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)440 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)485 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)518 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)587 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]駅周辺は城下町として栄えた白河市の中心部であり、古い建物が多く残っている。新白河駅周辺と並んで白河ラーメンの店舗が多く立地している。
- 白河警察署駅前交番
- 白河市立図書館
- 城山公園[11]
- 福島交通白河営業所
- 白河市役所
- 白河文化交流館コミネス[3]
- 白河郵便局
- 福島地方裁判所白河支部・福島家庭裁判所白河支部・白河簡易裁判所
- 福島地方法務局白河支局
- 阿武隈川
- 国道4号(陸羽街道)
- 国道294号(旧陸羽街道)
- 福島県道11号白河石川線(御斉所街道)
- 福島県道18号白河停車場線
- 福島県道37号白河羽鳥線(白河羽鳥レイクライン)
- ヨークベニマル 白河横町店
バス路線
[編集]白河駅
[編集]ジェイアールバス関東白河支店が運行する路線バスが発着する。
白河駅前
[編集]白河市循環バス(運行はジェイアールバス関東白河支店と福島交通が受託)や福島交通白河営業所が運行する路線バスが発着する。
- 1番のりば
- 白河市循環バス
- 福島交通
- 2番のりば
- 福島交通
その他
[編集]- 日本国有鉄道(国鉄)時代、管轄の鉄道管理局は仙台・高崎・東京北の順に変わった。かつては、駅本体だけで職員が千人を越え白河機関区をはじめとする主要な設備や施設が併設されていた[1][3]。当駅を始発とする急行列車も設定されていた主要な駅であったが、新幹線開業後は閑散としたローカル駅である[3]。ただし、当駅始発の通勤通学用短距離列車が設定されていることなどにより、駅員は常駐している(駅長は配置していない)[3]。
- 「ステンドグラスのある赤瓦の屋根の大正ロマン漂う駅舎」として、東北の駅百選に選定された。
- 2009年(平成21年)9月19日、待合室の場所に「えきかふぇSHIRAKAWA」がオープンした[1][3]。このカフェは、国の認定を福島県内で初めて受けた白河市中心市街地活性化基本計画の白河駅舎活用事業である。かつてこのカフェの場所は、伯養軒の構内食堂であった[1]。駅近くには伯養軒白河営業所もあり、駅弁製造を手掛け当駅でも発売していた。定番の幕の内弁当のほか、当地名物のだるまにちなんだ「だるま弁当」などもあった。営業所末期の駅弁は新白河駅のみの発売だった。
- 団体改札とされる改札口は、かつての白棚高速線専用乗継改札口の跡である。鉄道代替路線であることから、普通のバス路線とは別格扱いだった。
- 駅周辺にあった宝酒造白河工場は2003年(平成15年)に廃止され更地になっていたが[13]、東日本大震災後は福島第一原子力発電所事故により双葉郡双葉町から避難した町民の敦内応急仮設住宅団地となっている。
- 2020年11月から放送開始されたダイハツ・ムーヴキャンバスのテレビCM「COLORING LIFE 駅」篇では、当駅がロケ地として使用された[14]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g “白河駅(東北本線)みちのくの玄関にふさわしい風格漂う洋館駅舎【訪ねて行きたい鉄道駅舎 第2回】”. サライ.jp (2016年9月14日). 2022年1月22日閲覧。
- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 13号 仙台駅・船岡駅・松島海岸駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月4日、20頁。
- ^ a b c d e f g h i j “【東北駅物語】(6) 白河市・白河駅 人影まばら かつての要衝”. 産経ニュース. (2017年9月1日) 2022年1月22日閲覧。
- ^ a b JR東日本東北総合サービス株式会社が運営する受託駅一覧 - JR東日本東北総合サービス.2022年1月2日閲覧
- ^ a b c d e 石野 1998, p. 398.
- ^ 112年前の白河日食 2009 「白河皆既日蝕の碑」建設委員会
- ^ “白河駅舎100年の歴史紹介、停車場平面図や絵はがき25点展示”. 福島民友新聞. (2021年6月29日). オリジナルの2021年7月11日時点におけるアーカイブ。 2021年7月11日閲覧。
- ^ a b 石野 1998, p. 471.
- ^ 時刻表(日本交通公社版)1968年9月号東北本線のページ、及び10月号東北本線のページ(p.216)より。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ “【桜紀行】歴史の街に彩り 小峰城・城山公園(白河市) ※動画あり”. 福島民報. (2021年4月4日) 2022年1月22日閲覧。
- ^ 宮武和多哉 (2021年12月29日). “あのテレビ番組でも辿った?路線バス“徒歩・県境乗り継ぎ“ルート をゆく!(福島→栃木・群馬→新潟編)”. Yahoo!ニュース. 2022年1月22日閲覧。
- ^ “生産拠点の再編計画について”. 宝ホールディングス (2002年2月4日). 2008年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月22日閲覧。
- ^ “ひそかに話題! 全国放送の軽乗用車「CM」JR白河駅が登場”. 福島民友新聞. (2020年11月8日). オリジナルの2020年11月8日時点におけるアーカイブ。 2020年11月8日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年7月9日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月22日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月12日閲覧。
参考文献
[編集]- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(白河駅):JR東日本
- 動画で見るニッポンみちしる 白河駅 - NHKアーカイブス