1961年オランダグランプリ
レース詳細 | |||
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1961年F1世界選手権全8戦の第2戦 | |||
ザントフォールト・サーキット(1948-1989) | |||
日程 | 1961年5月22日 | ||
正式名称 | X Grote Prijs van Nederland | ||
開催地 | ザントフォールト・サーキット オランダ ザントフォールト | ||
コース | 恒久的レース施設 | ||
コース長 | 4.193 km (2.605 mi) | ||
レース距離 | 75周 314.47 km (195.37 mi) | ||
決勝日天候 | 晴(ドライ) | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | フェラーリ | ||
タイム | 1.35.7 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ジム・クラーク | ロータス-クライマックス | |
タイム | 1.35.5 (7周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 | フェラーリ | ||
2位 | フェラーリ | ||
3位 | ロータス-クライマックス |
1961年オランダグランプリ (1961 Dutch Grand Prix) は、1961年のF1世界選手権第2戦として、1961年5月22日にザントフォールト・サーキットで開催された。
レース概要
[編集]本レースは前戦モナコGPの翌週に行われ、ロータスは同GPの予選で負傷したイネス・アイルランドに代わってトレバー・テイラーを起用した。
レースはヴォルフガング・フォン・トリップスがスタートで首位に浮上し、全周回をリードしてドイツ人初のF1ウィナーとなった。フィル・ヒルは4列目から好スタートを切ったジム・クラークのプレッシャーを受ける。ストレートではパワーに勝るフェラーリが速いがコーナーではロータスが速く、激しい2位争いが繰り広げられた。この攻防は残り20周でクラークがハンドリングの不調でフェラーリに引き離されるまで続いた。スタートを失敗したスターリング・モスとリッチー・ギンサーによる4位争いも激しく、最終ラップでモスがギンサーを追い抜くまでテール・トゥー・ノーズの攻防が続いた[2]。
本レースは決勝に出走した15台全車が完走した最初のレースとなった[3]。また、ピットストップが1回も行われなかった唯一のレースでもある[2][4]。
エントリーリスト
[編集]チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | エンジン |
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スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC | 1 | フィル・ヒル | フェラーリ | 156 | フェラーリ Tipo178 1.5L V6 |
2 | リッチー・ギンサー | ||||
3 | ヴォルフガング・フォン・トリップス | ||||
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション | 4 | グラハム・ヒル | BRM | P48/57 | クライマックス FPF 1.5L L4 |
5 | トニー・ブルックス | ||||
ポルシェ・システム・エンジニアリング | 6 | ヨアキム・ボニエ | ポルシェ | 787 | ポルシェ 547/3 1.5L F4 |
7 | ダン・ガーニー | ||||
エキュリー・マールスベルゲン | 8 | カレル・ゴダン・ド・ボーフォール | ポルシェ | 718 | ポルシェ 547/3 1.5L F4 |
9 | ハンス・ヘルマン | ||||
クーパー・カー・カンパニー | 10 | ジャック・ブラバム | クーパー | T55 | クライマックス FPF 1.5L L4 |
11 | ブルース・マクラーレン | ||||
ヨーマン・クレジット・レーシングチーム | 12 | ジョン・サーティース | クーパー | T53 | クライマックス FPF 1.5L L4 |
R.R.C. ウォーカー・レーシングチーム | 14 | スターリング・モス | ロータス | 18 | クライマックス FPF 1.5L L4 |
チーム・ロータス | 15 | ジム・クラーク | ロータス | 21 | クライマックス FPF 1.5L L4 |
16 | トレバー・テイラー | 18 | |||
カモラーディ・インターナショナル | 17 | マステン・グレゴリー 1 | クーパー | T53 | クライマックス FPF 1.5L L4 |
18 | イアン・バージェス 1 | ロータス | 18 | クライマックス FPF 1.5L L4 | |
ソース:[5] |
- 追記
結果
[編集]予選
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 | グリッド |
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1 | 1 | フィル・ヒル | フェラーリ | 1:35.7 | - | 1 |
2 | 3 | ヴォルフガング・フォン・トリップス | フェラーリ | 1:35.7 | 0.0 | 2 |
3 | 2 | リッチー・ギンサー | フェラーリ | 1:35.9 | + 0.2 | 3 |
4 | 14 | スターリング・モス | ロータス-クライマックス | 1:36.1 | + 0.4 | 4 |
5 | 4 | グラハム・ヒル | BRM-クライマックス | 1:36.3 | + 0.6 | 5 |
6 | 7 | ダン・ガーニー | ポルシェ | 1:36.4 | + 0.7 | 6 |
7 | 10 | ジャック・ブラバム | クーパー-クライマックス | 1:36.6 | + 0.9 | 7 |
8 | 5 | トニー・ブルックス | BRM-クライマックス | 1:36.8 | + 1.1 | 8 |
9 | 12 | ジョン・サーティース | クーパー-クライマックス | 1:36.8 | + 1.1 | 9 |
10 | 17 | マステン・グレゴリー | クーパー-クライマックス | 1:36.8 | + 1.1 | DNS 1 |
11 | 15 | ジム・クラーク | ロータス-クライマックス | 1:36.9 | + 1.2 | 10 |
12 | 6 | ヨアキム・ボニエ | ポルシェ | 1:37.1 | + 1.4 | 11 |
13 | 9 | ハンス・ヘルマン | ポルシェ | 1:38.0 | + 2.3 | 12 |
14 | 18 | イアン・バージェス | ロータス-クライマックス | 1:38.0 | + 2.3 | DNS 1 |
15 | 11 | ブルース・マクラーレン | クーパー-クライマックス | 1:38.2 | + 2.5 | 13 |
16 | 16 | トレバー・テイラー | ロータス-クライマックス | 1:39.5 | + 3.8 | 14 |
17 | 8 | カレル・ゴダン・ド・ボーフォール | ポルシェ | 1:39.8 | + 4.1 | 15 |
ソース:[6] |
- 追記
- ^1 - 予備登録だったため決勝に出走せず
決勝
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | グリッド | ポイント |
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1 | 3 | ヴォルフガング・フォン・トリップス | フェラーリ | 75 | 2:01:52.1 | 2 | 9 |
2 | 1 | フィル・ヒル | フェラーリ | 75 | + 0.9 | 1 | 6 |
3 | 15 | ジム・クラーク | ロータス-クライマックス | 75 | + 13.1 | 10 | 4 |
4 | 14 | スターリング・モス | ロータス-クライマックス | 75 | + 22.2 | 4 | 3 |
5 | 2 | リッチー・ギンサー | フェラーリ | 75 | + 22.3[2] | 3 | 2 |
6 | 10 | ジャック・ブラバム | クーパー-クライマックス | 75 | + 1:20.1 | 7 | 1 |
7 | 12 | ジョン・サーティース | クーパー-クライマックス | 75 | + 1:26.7 | 9 | |
8 | 4 | グラハム・ヒル | BRM-クライマックス | 75 | + 1:29.8[2] | 5 | |
9 | 5 | トニー・ブルックス | BRM-クライマックス | 74 | + 1 Lap | 8 | |
10 | 7 | ダン・ガーニー | ポルシェ | 74 | + 1 Lap | 6 | |
11 | 6 | ヨアキム・ボニエ | ポルシェ | 73 | + 2 Laps | 11 | |
12 | 11 | ブルース・マクラーレン | クーパー-クライマックス | 73 | + 2 Laps | 13 | |
13 | 16 | トレバー・テイラー | ロータス-クライマックス | 73 | + 2 Laps | 14 | |
14 | 8 | カレル・ゴダン・ド・ボーフォール | ポルシェ | 72 | + 3 Laps | 15 | |
15 | 9 | ハンス・ヘルマン | ポルシェ | 72 | + 3 Laps | 12 | |
DNS | 17 | マステン・グレゴリー | クーパー-クライマックス | 予備登録 | |||
DNS | 18 | イアン・バージェス | ロータス-クライマックス | 予備登録 | |||
ソース:[7] |
- ラップリーダー
- 1-75=ヴォルフガング・フォン・トリップス
第2戦終了時点のランキング
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- 注: トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。
脚注
[編集]- ^ 本レースのスターティンググリッドは3-2-3。 “Netherlands 1961 - Starting grid”. statsf1.com. 2018年4月1日閲覧。
- ^ a b c d Lang, Mike (1981). Grand Prix! Vol 1. Haynes Publishing Group. p. 183. ISBN 0-85429-276-4
- ^ 本レースの次に全車完走したのは2005年アメリカGPであったが、ミシュランタイヤを使用するチームが全車フォーメーションラップで撤退、ブリヂストンタイヤを使用した6台による全車完走となったため、厳密には2005年イタリアGPとなる。
- ^ (林信次 1997, p. 21-22)
- ^ “Netherlands 1961 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年4月1日閲覧。
- ^ “Netherlands 1961 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年4月1日閲覧。
- ^ “1961 Dutch Grand Prix”. formula1.com. 22 December 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。20 September 2015閲覧。
参照文献
[編集]- 林信次『F1全史 1961-1965』ニューズ出版、1997年。ISBN 4-938495-09-0。
外部リンク
[編集]前戦 1961年モナコグランプリ | FIA F1世界選手権 1961年シーズン | 次戦 1961年ベルギーグランプリ |
前回開催 1960年オランダグランプリ | オランダグランプリ | 次回開催 1962年オランダグランプリ |