1990年カナダグランプリ
レース詳細 | |||
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日程 | 1990年シーズン第5戦 | ||
決勝開催日 | 6月10日 | ||
開催地 | ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット カナダ モントリオール | ||
コース長 | 4.390 | ||
レース距離 | 307.300km(70周) | ||
決勝日天候 | 曇り(ウェット→ドライ) | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1'20.399 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ゲルハルト・ベルガー | ||
タイム | 1'22.077(Lap 70) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
1990年カナダグランプリ(仏: 1990 Molson Grand Prix du Canada)は、1990年F1世界選手権の第5戦として、1990年6月10日にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで決勝レースが開催された。
予選
[編集]予備予選結果
[編集]順位 | No | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 |
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1 | 33 | ロベルト・モレノ | ユーロブルン・ジャッド | 1'28.268 | — |
2 | 14 | オリビエ・グルイヤール | オゼッラ・フォード | 1'28.589 | +0.321 |
3 | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 1'29.372 | +1.104 |
4 | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 1'29.844 | +1.576 |
DNPQ | 17 | ガブリエル・タルキーニ | AGS・フォード | 1'29.855 | +1.587 |
DNPQ | 18 | ヤニック・ダルマス | AGS・フォード | 1'30.460 | +2.192 |
DNPQ | 31 | ベルトラン・ガショー | コローニ・スバル | 1'44.185 | +15.917 |
DNPQ | 34 | クラウディオ・ランジェス | ユーロブルン・ジャッド | 1'47.118 | +18.850 |
DNPQ | 39 | ブルーノ・ジャコメリ | ライフ | 1'50.253 | +21.985 |
予選結果
[編集]順位 | No | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 27 | アイルトン・セナ | マクラーレン・ホンダ | 1'20.399 | — | |
2 | 28 | ゲルハルト・ベルガー | マクラーレン・ホンダ | 1'20.465 | +0.066 | |
3 | 1 | アラン・プロスト | フェラーリ | 1'20.826 | +0.427 | |
4 | 19 | アレッサンドロ・ナニーニ | ベネトン・フォード | 1'21.302 | +0.903 | |
5 | 20 | ネルソン・ピケ | ベネトン・フォード | 1'21.568 | +1.169 | |
6 | 5 | ティエリー・ブーツェン | ウィリアムズ・ルノー | 1'21.599 | +1.200 | |
7 | 2 | ナイジェル・マンセル | フェラーリ | 1'21.641 | +1.242 | |
8 | 4 | ジャン・アレジ | ティレル・フォード | 1'21.748 | +1.349 | |
9 | 6 | リカルド・パトレーゼ | ウィリアムズ・ルノー | 1'22.018 | +1.619 | |
10 | 8 | ステファノ・モデナ | ブラバム・ジャッド | 1'22.660 | +2.261 | |
11 | 11 | デレック・ワーウィック | ロータス・ランボルギーニ | 1'22.673 | +2.274 | |
12 | 12 | マーティン・ドネリー | ロータス・ランボルギーニ | 1'22.703 | +2.304 | |
13 | 3 | 中嶋悟 | ティレル・フォード | 1'23.605 | +3.205 | |
14 | 9 | ミケーレ・アルボレート | アロウズ・フォード | 1'23.744 | +3.345 | |
15 | 14 | オリビエ・グルイヤール | オゼッラ・フォード | 1'23.779 | +3.380 | |
16 | 23 | ピエルルイジ・マルティニ | ミナルディ・フォード | 1'23.795 | +3.396 | |
17 | 26 | フィリップ・アリオー | リジェ・フォード | 1'23.899 | +3.500 | |
18 | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 1'23.915 | +3.516 | |
19 | 21 | エマニュエル・ピロ | ダラーラ・フォード | 1'24.269 | +3.870 | |
20 | 25 | ニコラ・ラリーニ | リジェ・フォード | 1'24.285 | +3.886 | |
21 | 35 | グレガー・フォイテク | オニクス・フォード | 1'24.397 | +3.998 | |
22 | 36 | J.J.レート | オニクス・フォード | 1'24.425 | +4.026 | |
23 | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 1'24.451 | +4.052 | |
24 | 16 | イヴァン・カペリ | レイトンハウス・ジャッド | 1'24.554 | +4.155 | |
25 | 22 | アンドレア・デ・チェザリス | ダラーラ・フォード | 1'24.621 | +4.222 | |
26 | 10 | アレックス・カフィ | アロウズ・フォード | 1'25.113 | +4.714 | |
DNQ | 33 | ロベルト・モレノ | ユーロブルン・ジャッド | 1'25.172 | +4.773 | |
DNQ | 15 | マウリシオ・グージェルミン | レイトンハウス・ジャッド | 1'25.712 | +5.313 | |
DNQ | 24 | パオロ・バリッラ | ミナルディ・フォード | 1'25.951 | +5.552 | |
DNQ | 7 | デビッド・ブラバム | ブラバム・ジャッド | 1'26.771 | +6.372 | |
出典[1] |
決勝
[編集]土曜日に降り始めた雨はあがったものの、決勝当日も薄暗い曇り空に覆われた。レーススタートを待つ間に再び雨が降り始め、各車はレインタイヤでダミーグリッドに並んだが、天候の回復を見越してドライ寄りのセッティングを選ぶギャンブルに賭けるドライバーもいた。
スタートシグナルが緑に代わる寸前、2番グリッドのベルガーがわずかに動き出すが、セナが先頭を守って1コーナーをクリアした。序盤はセナ、ベルガー、ナニーニがレースを引っ張り、アレジ、ピケ、ブーツェン、プロストと続いた。
10周目過ぎには、走行ライン上の路面が乾きはじめ、ピットでドライタイヤへ交換する作業が始まった。ここでベルガーにジャンプスタート(フライング)の裁定がくだり、レースタイム60秒加算のペナルティが科された。マクラーレンはチームオーダーでベルガーをセナの前に出し、「見かけ上トップ」のベルガーはペナルティを挽回するため猛プッシュを続けた。好調ナニーニはピットアウトした周回中に小動物(ウッドチャック)を跳ねてしまい、ノーズ交換のため再度ピットインして順位を落とした。
コース上は走行ラインを外すと非常に滑りやすく、スピン・クラッシュが続発する。タイヤ交換を終えて2位に浮上したプロストにブーツェンが19周目に仕掛けるが、その際2台のすぐ前を走っていた周回遅れのラリーニに追突してリタイア。2周後にはナニーニがタイヤバリアに突っ込み、その5周後には同じ場所でアレジがコースアウトし、乗り捨てられていたナニーニのマシンに突っ込んで粉砕した。
セナの30秒後方では、2位集団のプロスト、ピケ、マンセルの我慢比べが続いたが、次第にプロストのブレーキが厳しくなり、49周目にピケ、50週目にマンセルがパスして順位を上げた。
ベルガーはセナを45秒離してトップチェッカーを受けたが、+60秒加算により15秒差の4位という結果になった(最終ラップにプロストのタイムを抜いた)。予選は0.066秒の僅差でポールポジションを逃し、決勝は痛恨のジャンプスタートでタイムペナルティと戦うというアンラッキーな週末になった。
決勝結果
[編集]順位 | No | ドライバー | コンストラクター | 周回 | タイム/リタイア | グリッド | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 27 | アイルトン・セナ | マクラーレン・ホンダ | 70 | 1:42'56.400 | 1 | 9 |
2 | 20 | ネルソン・ピケ | ベネトン・フォード | 70 | +10.497 | 5 | 6 |
3 | 2 | ナイジェル・マンセル | フェラーリ | 70 | +13.385 | 7 | 4 |
4 | 28 | ゲルハルト・ベルガー | マクラーレン・ホンダ | 70 | +14.854 | 2 | 3 |
5 | 1 | アラン・プロスト | フェラーリ | 70 | +15.820 | 3 | 2 |
6 | 11 | デレック・ワーウィック | ロータス・ランボルギーニ | 68 | +2 Laps | 11 | 1 |
7 | 8 | ステファノ・モデナ | ブラバム・ジャッド | 68 | +2 Laps | 10 | |
8 | 10 | アレックス・カフィ | アロウズ・フォード | 68 | +2 Laps | 26 | |
9 | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 67 | +3 Laps | 23 | |
10 | 16 | イヴァン・カペリ | レイトンハウス・ジャッド | 67 | +3 Laps | 24 | |
11 | 3 | 中嶋悟 | ティレル・フォード | 67 | +3 Laps | 13 | |
12 | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 66 | +4 Laps | 18 | |
13 | 14 | オリビエ・グルイヤール | オゼッラ・フォード | 65 | +5 Laps | 15 | |
Ret | 12 | マーティン・ドネリー | ロータス・ランボルギーニ | 57 | エンジン | 12 | |
Ret | 35 | グレガー・フォイテク | オニクス・フォード | 53 | エンジン | 21 | |
Ret | 22 | アンドレア・デ・チェザリス | ダラーラ・フォード | 50 | ギアボックス | 25 | |
Ret | 36 | J.J.レート | オニクス・フォード | 46 | エンジン | 22 | |
Ret | 6 | リカルド・パトレーゼ | ウィリアムズ・ルノー | 44 | ブレーキ | 9 | |
Ret | 26 | フィリップ・アリオー | リジェ・フォード | 34 | エンジン | 17 | |
Ret | 4 | ジャン・アレジ | ティレル・フォード | 26 | スピン | 8 | |
Ret | 19 | アレッサンドロ・ナニーニ | ベネトン・フォード | 21 | スピン | 4 | |
Ret | 5 | ティエリー・ブーツェン | ウィリアムズ・ルノー | 19 | 接触 | 6 | |
Ret | 25 | ニコラ・ラリーニ | リジェ・フォード | 18 | 接触 | 20 | |
Ret | 21 | エマニュエル・ピロ | ダラーラ・フォード | 11 | 接触 | 19 | |
Ret | 9 | ミケーレ・アルボレート | アロウズ・フォード | 11 | 接触 | 14 | |
Ret | 23 | ピエルルイジ・マルティニ | ミナルディ・フォード | 0 | スピン | 16 | |
出典[2] |
レース後の選手権順位
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- 注記:ランキング上位5位まで記載。
脚注
[編集]- ^ “Molson Grand Prix du Canada - OVERALL QUALIFYING”. Formula1.com. 2020年4月24日閲覧。
- ^ “Molson Grand Prix du Canada - RACE RESULT”. Formula1.com. 2020年4月24日閲覧。
- ^ a b “Canada 1990 - Championship STATS F1”. www.statsf1.com. 2020年4月24日閲覧。
前戦 1990年モナコグランプリ | FIA F1世界選手権 1990年シーズン | 次戦 1990年メキシコグランプリ |
前回開催 1989年カナダグランプリ | カナダグランプリ | 次回開催 1991年カナダグランプリ |