たんぽぽサラダ

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たんぽぽサラダ
谷山浩子スタジオ・アルバム
リリース
レーベル キャニオン・レコード
プロデュース 谷山浩子奥島吉雄
チャート最高順位
谷山浩子 アルバム 年表
時の少女
1981年
たんぽぽサラダ
1983年
水の中のライオン
1984年
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たんぽぽサラダ』は、1983年4月21日に発売された谷山浩子の8作目のアルバム

1983年9月21日CDとして再発売された。その後、1991年5月21日にもCDが再発売されている。

前作の『時の少女』で企画・編曲を担当した橋本一子の人脈から「サンセットキッズ」というバンドと知り合い、石井AQ斎藤ネコなど音楽活動していく上でのパートナーと出会ったきっかけとなる作品である。特に石井については、2作後の『眠れない夜のために』以降、音楽プロデューサーとして深く関わっていくことになる。

収録曲[編集]

  1. ジャンニ(朝をつれて来る人)
  2. パセリパセリ
  3. LADY DAISY
  4. たんぽぽ食べて
  5. SEAGULL
  6. リカちゃんのポケット
  7. 眠りの森
  8. 悪魔の絵本の歌
  9. 地上の星座(アルバムバージョン)

曲解説[編集]

  1. ジャンニ(朝をつれて来る人)
  2. パセリパセリ
    谷山は2020年のツイートの中で、本楽曲について、なぞなぞ歌のようだが答えはないと述べている[1]
  3. LADY DAISY
    本楽曲は谷山の高校時代の友人に捧げられた曲である[2]
  4. たんぽぽ食べて
    谷山は2021年のツイートの中で、本楽曲は名古屋市にいるときに思いついた曲であり、作曲時点では社会派を意識していたという[3]。また、2019年に「花さかニャンコ」を発表した際、本楽曲を想起させる(ので怖い)と言われたと谷山は同年のツイートの中で明かしており、変な歌や怖い歌ではなく、何を例えているのかよくわからない暗喩として作ったと説明している[4]
  5. SEAGULL
  6. リカちゃんのポケット
    谷山は2021年のツイートの中で、本楽曲は道を歩いているときに何となくできたと説明しており、当時出入りしていた渋谷が舞台として設定されている[5]
    ライターのはらめがねは、ニュースサイト「全日本歌謡情報センター」に連載しているコラムの中で、本楽曲について、「メルヘンと闇を融合させた独創的な世界観は、歌詞を端的に捉えるのではなく、聴く人によって様々な想像を駆り立てる。」と述べており、特に「♪ねえ 好きなのよ 大好きなの こーゆうのって ねえ 胸の中 熱くなるわ せつなくて」というフレーズは、少女から女性への気持ちの変化を表現しているようだとしつつも、曲の怪しさも加わって不思議な印象をもたらしていると述べている。[6]
  7. 眠りの森
  8. 悪魔の絵本の歌
    谷山は2022年のツイートの中で、アルバムが発売される直前のライブで4曲[注釈 1]披露した際、来場していた中島みゆきにすべて評価されたものの、この楽曲だけがいつしか地味な存在になってしまったと振り返っている[7]。#:本楽曲の題名にある「悪魔の絵本」とは、谷山が20代の頃に見たに出てきたものであるという。谷山は「大学の正門で『悪魔の絵本』が売られていたが、買わずにそのまま通りすぎたという夢を見たことがある」と語っている[8]
  9. 地上の星座(アルバムバージョン)
    本楽曲は漫画家鈴木翁二に捧げられた曲である[2]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「船」「眠りの森」「たんぽぽ食べて」「リカちゃんのポケット」[7]

出典[編集]

  1. ^ @taniyama_ (2020年11月14日). "「パセリパセリ」について". X(旧Twitter)より2023年6月18日閲覧
  2. ^ a b ストレンジ・デイズ『谷山浩子40周年記念百科全書』日興企画、東京、2013年1月15日、85頁。ISBN 978-4-88877-662-2 
  3. ^ @taniyama_ (2022年8月27日). "「たんぽぽ食べて」について". X(旧Twitter)より2023年6月18日閲覧
  4. ^ @taniyama_ (2019年5月5日). "「花さかニャンコ」と「たんぽぽ食べて」について". X(旧Twitter)より2023年6月18日閲覧
  5. ^ @taniyama_ (2021年4月24日). "「リカちゃんのポケット」について". X(旧Twitter)より2023年6月18日閲覧
  6. ^ はらめがね (2017年11月28日). “カルト歌謡カルタ【り】谷山浩子「リカちゃんのポケット」”. 全日本歌謡情報センター. 2023年6月18日閲覧。
  7. ^ a b @taniyama_ (2022年11月26日). "「眠りの森」について". X(旧Twitter)より2023年6月18日閲覧
  8. ^ 谷山浩子 Favourite Things A to Z”. 谷山浩子 40周年 特設サイト. 2019年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月21日閲覧。