アナログ (小説)
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アナログ | ||
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著者 | ビートたけし | |
発行日 | 2017年9月22日 | |
発行元 | 新潮社 | |
ジャンル | 恋愛小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 174 | |
コード | ISBN 978-4-10-381222-7 集英社:ISBN 978-4-08-744506-0(文庫判) | |
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『アナログ』は、ビートたけしによる日本の恋愛小説[1]。2017年9月22日に新潮社より刊行された[1]。2023年6月20日には集英社文庫より文庫判が刊行された[2]。
2023年に映画版が公開された[3]。
概要
[編集]ビートたけしにとって初となる書き下ろし恋愛小説作品。携帯電話による気軽な連絡が主流となった現代において、あえて「直接会う」というアナログ的価値観を貫く男女の恋愛模様を描く。単行本は発売1か月で10万部を売り上げた[4]。
あらすじ
[編集]この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
登場人物
[編集]- 水島悟
- インテリアデザイナー。手作り模型や手描きのイラストにこだわりを持つ。
- みゆき
- 喫茶店「ピアノ」を訪れた女性。携帯電話を所有しておらず、悟とは毎週木曜日に「ピアノ」を訪れる約束をする。
書誌情報
[編集]- ビートたけし『アナログ』
- 単行本:2017年9月22日発売[5]、新潮社、ISBN 978-4-10-381222-7
- 文庫本:2023年6月20日発売、集英社文庫、ISBN 978-4-08-744506-0
映画
[編集]アナログ | |
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analog | |
監督 | タカハタ秀太 |
脚本 | 港岳彦 |
原作 | ビートたけし |
製作 | 井手陽子 稲垣優 長汐祐人 |
製作総指揮 | 豊島雅郎 上田太地 |
出演者 | 二宮和也 波瑠 桐谷健太 浜野謙太 藤原丈一郎 坂井真紀 筒井真理子 宮川大輔 佐津川愛美 鈴木浩介 板谷由夏 高橋惠子 リリー・フランキー |
音楽 | 内澤崇仁 |
撮影 | 板倉陽子 |
編集 | タカハタ秀太 |
制作会社 | アスミック・エース AOI Pro. |
製作会社 | 「アナログ」製作委員会 |
配給 | 東宝 アスミック・エース |
公開 | 2023年10月6日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 12.2億円[6] |
2023年10月6日に公開[7]。監督はタカハタ秀太、主演は二宮和也[4][8]。
ヒロインの美春みゆき役には当初、ドラマ『黒い福音』でたけしと共演した竹内結子が想定されていたが、2020年の逝去により同役を波瑠が演じている[9]。
製作委員会の共同幹事であるアスミック・エースと東宝は製作委員会に参加しているジェイ・ストームと協議の上、完成披露試写会のエンドロールに製作代表として記載されていた藤島ジュリー景子を指す「藤島ジュリーK.」から初日には現在のジェイ・ストーム取締役社長の中村浩子の名前に変更した[10]。
あらすじ
[編集]水島悟は東京の腕の良いインテリア・デザイナーだがお人好しで、手柄を全て上司に横取りされても笑って済ませる男である。自分がデザインした喫茶店を褒めてくれた 美春みゆき に一目惚れする悟。携帯電話を持っていない みゆき と、悟は木曜日に喫茶店で会う約束を交した。
喫茶店で待ち合わせて楽しくデートを重ねる悟と みゆき。だが、クラシック・コンサートに誘った時、ピアノの音を聞いた みゆき は苦しそうに席を立ち、帰ってしまった。みゆき がそれから2週間、喫茶店に現れない間に、入院していた母親を亡くす悟。葬儀は3週目の木曜日だった。
それからは順調に喫茶店で待ち合わせ、あちこち出かけてデートする悟と みゆき。みゆき の住所や身辺事情を知らないまま、結婚を決意した悟は指輪を買った。だが、プロポーズする予定の木曜日に みゆき は急用で帰ってしまい、以降、喫茶店に現れなくなった。失意のまま悟は大阪支社勤務を命じられ、一年が経過した。
みゆき が国際的に活躍した天才バイオリニスト・古田奈緒美だと知る悟。奈緒美は20才でドイツ人のピアニストと恋愛結婚したが、身体の弱かった夫が亡くなると同時に引退し、帰国してからは騒がれないよう偽名を名乗っていたという。
一年前、悟が改めてプロポーズしようとした木曜日に、みゆき(奈緒美)はタクシーで喫茶店に向かい、交通事故に合っていた。下半身不随で、意識はあるが誰とも意思の疎通が出来ない無表情な みゆき。
みゆき の日記を読んで、自分が愛されていた事を知った悟は、会社を辞めてフリー・デザイナーとなり、毎日 みゆき の車椅子を押して散歩に出かけるようになった。そして一年後、みゆき は少しずつ喋り始めた。
キャスト
[編集]主要人物
[編集]周辺人物
[編集]- 高木淳一
- 演 - 桐谷健太[7]
- 悟の小学校からの友人。独身。
- 山下良雄
- 演 - 浜野謙太[7]
- 悟の小学校からのもう一人の友人。既婚者で子持ち。
- 島田紘也
- 演 - 藤原丈一郎
- 悟を慕う大阪支社の後輩。
- 浅井陽子
- 演 - 坂井真紀[11]
- 医師。玲子の担当医。
- 椎名順子
- 演 - 筒井真理子[11]
- 悟がデザインを担当するイタリアンレストランのオーナー。
- 高橋俊和
- 演 - 宮川大輔[11]
- 島田の上司。
- 山下香織
- 演 - 佐津川愛美[11]
- 山下の妻。
- 岩本修三
- 演 - 鈴木浩介[11]
- 悟の上司で、カタカナビジネス用語を多用する。
- 香津美
- 演 - 板谷由夏[7]
- みゆきの姉。
- 水島玲子
- 演 - 高橋惠子[7]
- 悟の母。
- 田宮
- 演 - リリー・フランキー[7]
- 「ピアノ」のマスター。
スタッフ
[編集]- 原作:ビートたけし『アナログ』(集英社文庫刊)[8]
- 監督:タカハタ秀太[8]
- 脚本:港岳彦[8]
- 音楽:内澤崇仁[12]
- インスパイアソング:幾田りら「With」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)[12]
- 製作:牟田口新一郎、市川南、藤島ジュリーK.→中村浩子、小野田丈士、竹澤浩、弓矢政法、潮田一、小野剛、奥村景二、渡辺章仁、檜原麻希
- エグゼクティブプロデューサー:豊島雅郎、上田太地
- プロデューサー:井手陽子、稲垣優、長汐祐人
- アソシエイトプロデューサー:坪井あすみ
- ラインプロデューサー:鶴賀谷公彦
- 音楽プロデューサー:安井輝
- 撮影:板倉陽子
- 照明:谷本幸治
- 録音:矢野正人
- 美術:五辻圭
- 編集:タカハタ秀太
- 装飾:前田亮
- 衣装:伊藤美恵子
- ヘアメイク:金山貴成
- ヘアメイク(波瑠):岩根あやの
- VFXスーパーバイザー:大萩真司、佐伯真哉
- 音響効果:伊藤瑞樹
- 助監督:成瀬朋一
- 制作担当:星雅晴
- 宣伝プロデューサー:佐藤みなみ
- 配給:東宝、アスミック・エース[8]
- 制作プロダクション:アスミック・エース、AOI Pro.
- 製作幹事:アスミック・エース、東宝
- 製作:「アナログ」製作委員会(アスミック・エース、東宝、ジェイ・ストーム、ホリ・エージェンシー、KDDI、ジェイアール東日本企画、AOI Pro.、毎日新聞社、日本出版販売、ローソングループ、ニッポン放送)[8]
脚注
[編集]- ^ a b “ビートたけしが語る恋愛小説初挑戦の意図 次作の構想も明かす「宮部みゆきみたいに…」”. ORICON NEWS. oricon ME (2017年9月22日). 2023年6月2日閲覧。
- ^ "アナログ/ビートたけし". 集英社. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “携帯を持たない君に恋をした、二宮和也と波瑠の共演作「アナログ」ティザービジュアル”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年4月27日). 2023年4月27日閲覧。
- ^ a b c "二宮和也&波瑠が描く"木曜限定"の恋 ビートたけし初の恋愛小説「アナログ」映画化". 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2023年2月17日. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “ビートたけし『アナログ』”. 新潮社. 2017年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月2日閲覧。
- ^ “2023年(令和5年)全国映画概況” (pdf). 一般社団法人 日本映画製作者連盟 公式サイト. 日本映画製作者連盟 (2024年1月30日). 2024年2月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “二宮和也主演『アナログ』追加キャスト発表 桐谷健太&浜野謙太が小学生以来の友人役に”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年6月2日). 2023年6月2日閲覧。
- ^ a b c d e f "二宮和也主演でビートたけし初の恋愛小説『アナログ』映画化 初共演の波瑠がヒロインに". リアルサウンド映画部. blueprint. 2023年2月17日. 2023年2月17日閲覧。
- ^ 本多圭 (2023年10月11日). “映画「アナログ」は故・竹内結子さんがヒロインだった…原作ビートたけしが演技力にベタ惚れ”. 日刊ゲンダイDIGITAL (株式会社日刊現代) 2023年11月19日閲覧。
- ^ “二宮和也の主演映画エンドロールからジュリー前社長の名前消えた”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2023年10月7日) 2023年10月9日閲覧。
- ^ a b c d e “なにわ男子・藤原丈一郎、二宮和也と初共演 映画『アナログ』で大阪支社の後輩役に”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年6月8日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ a b “二宮和也の切ない想いが胸を打つ 映画『アナログ』予告公開、幾田りらが“インスパイアソング”を担当”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年7月21日). 2023年7月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- 映画『アナログ』公式サイト
- 映画『アナログ』公式 (@analog_movie) - X(旧Twitter)
- 映画『アナログ』公式 (@analog_movie) - Instagram