アルフレッド・マチュー・ジアール

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Alfred Mathieu Giard (1846-1908)

アルフレッド・マチュー・ジアール(Alfred Mathieu Giard 1846年8月8日 - 1908年8月8日)はフランスの動物学者である。

略歴[編集]

高等師範学校で自然科学を学んだ。その後、アンリ・ド・ラカーズ・デュティエ(Henri de Lacaze-Duthiers)の研究室の助手(préparateur) となった。1872年に博士号を得て、1873年から1882年までリール大学で教え、1887年に高等師範学校の講師となった。

1874年にリール大学(Université Lille Nord de France)のヴィムルー試験場を創設し、1888年からパリ大学理学部の進化研究の教授を務めた。ジアールの指導した学者にはコルリー(Maurice Caullery)や科学哲学者のル・ダンテック(Félix Le Dantec)がいる。

寄生生物の宿主との関係などを研究の分野とし、「寄生去勢」(parasitic castration)や寄生性の鞭毛虫、ランブル鞭毛虫などの研究を行った。この種の学名は、属名がジアルーに由来し、種小名はチェコの医師、Vilém Dušan Lamblに由来する。この寄生による病名、ジアルジア症(giardiasis)もジアールに由来する。1877年に寄生性の多細胞動物、直泳動物(Orthonectida)を初めて記載したことでも知られる。

微生物の「乾眠」(anhydrobiosis)や海洋生物の「多型現象」(poecilogony)の研究にも貢献した。

参考文献[編集]

  • Lhoste, J. 1987 Les entomologistes français. 1750–1950. INRA (Institut National de la Recherche Agronomique), Paris.
  • Peyerimhoff, P. de 1932 La Société entomologique de France (1832–1931). Soc. Ent. France, Livre du Centenaire, Paris.
  • Alfred Mathieu Giard @ Who Named It