イン・ザ・ムード
ウィキペディアから無料の百科事典
「イン・ザ・ムード」 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
グレン・ミラー楽団 の シングル | ||||||||
B面 | I Want to Be Happy | |||||||
リリース | ||||||||
録音 | 1939年 8月1日 | |||||||
ジャンル | ビッグバンド、スウィング | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | ブルーバード・レコード His Master's Voice | |||||||
作詞・作曲 | ウィンギー・マノン(c) アンディー・ラザフ(w) ジョー・ガーランド(a) | |||||||
|
「イン・ザ・ムード」(In the Mood)は、ウィンギー・マノン、アンディー・ラザフ、ジョー・ガーランドが作曲したスウィング・ジャズ[1]の楽曲であり、ジャズ・スタンダードである。1939年にグレン・ミラー楽団の演奏によりヒットしたことでも知られ、同楽団の代表曲になっている。
解説
[編集]サクソフォーンによるメイン・フレーズ、エンディングのトランペットのフレーズなど、全般にわたる華やかな曲調がビッグバンドの代表的な楽曲として知られている。曲の中ではクライド・ハーリーのトランペットがフィーチャーされている[2]。
テーマのフレーズは、元々は1930年にトランペット奏者のウィンギー・マノンが作曲した "Tar Paper Stomp" のものであるとされる。公共放送NPRは同曲を「20世紀アメリカの最も重要な100曲」に選んでいる[3][4]。グレン・ミラー楽団による大ヒットの後、レコード会社から著作権について争わないことを条件に、ミラーに対して解決金が支払われたという。
カヴァー
[編集]アンドリュー・シスターズ、デューク・エリントン[5]、ベニー・グッドマン[6]、ブライアン・セッツァー[7](曲名は「ゲッティン・イン・ザ・ムード」。アルバム『ヴァヴーム!』に収録)、ビル・ヘイリー&コメッツ[8]、シカゴ[9]もカヴァーしたことでも有名である。
主な使用例
[編集]ロック
[編集]映画
[編集]- 瀬戸内少年野球団 - 阿久悠による独自の歌詞を付け、クリスタルキングが歌った「瀬戸内行進曲 (IN THE MOOD)」が流れた。
- スウィングガールズ(2004)
- マスク(1994)
- ファミリー・ゲーム(1998)
- つきせぬ想い(1993)
- 1941(1979)
テレビドラマ
[編集]その他のテレビ番組
[編集]- ひらけ!ポンキッキ(フジテレビ系) - ミニコーナー(スポット)
- Eスポーツ(北海道放送)
- ウソップランド(テレビ朝日系) - オープニング・エンディング
- なるほど!ザ・ワールド(フジテレビ系) - トランプマン登場曲
- 七人のHOTめだま(フジテレビ系) - 番組テーマ
その他
[編集]- レッドロブスター - 1990年代前半のCM曲に使用
- シングル「いつまでも響くこのmelody」(mihimaru GT) - この曲をサンプリングして使用。歌詞の最後に「イン・ザ・ムード」という言葉を使用
- イオン(AEON)、イオンスタイル(AEONSTYLE)のクリーンタイムBGMにイン・ザ・ムードを使用
- ビッグバンドビート - 東京ディズニーランドのエンターテイメントショー。2006年から2016年までの公演で歌唱されていた
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ デューク・エリントン、ベニー・グッドマン、カウント・ベイシーらが有名
- ^ “Hurley, Clyde Lanham, Jr.”. tshaonline.org. 26 February 2022閲覧。
- ^ “NPR 100”. www.npr.org. 05 April 2022閲覧。
- ^ NPR 100. The 100 most important American musical works of the 20th century.
- ^ 代表曲は「A列車で行こう」ねど
- ^ 「シング・シング・シング」がエバーグリーンとして21世紀に入ってからもオンエア、演奏されている
- ^ ネオロカのストレイ・キャッツの元メンバー
- ^ 「ロック・アラウンド・ザ・クロック」がロカビリー最初期の有名曲である
- ^ 「長い夜」で知られるブラスロックバンド
関連項目
[編集]