ウォッジェ環礁

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座標: 北緯09度26分30秒 東経170度01分00秒 / 北緯9.44167度 東経170.01667度 / 9.44167; 170.01667

ウォッジェ環礁
Wotje Atoll
位置
Wotje(ウォッジェ)の位置。の位置図
Wotje(ウォッジェ)の位置。
行政
マーシャル諸島の旗マーシャル諸島共和国
 環礁 ウォッジェ環礁
地理
面積  
  環礁域 632 km2
    陸上   8 km2
    水面   624 km2
人口
人口 2011年現在)
  環礁域 859人
    人口密度   107人/km2
人口密度は陸上面積で割り出したもの。

ウォッジェ環礁(ウォッジェかんしょう、Wotje Atoll)は、中部太平洋マーシャル諸島にある環礁で、マーシャル諸島共和国の行政区の1つである。

概要

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太平洋戦争中はウォッゼ環礁[1]と表記されており、現在でも戦争関連書籍ではそのように書かれることがある。一方、当該地域研究の専門家はウォッジェ環礁[2]またはウォッチェ環礁[3]とすることが多い。

地理

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ウォッジェ環礁の陸地部分は8 km2 であり、マーシャル諸島の中でも最大規模の島の内の1つである。礁湖は624 km2 の広さを持つ。環礁で最大の島であるウォッジェ島は、環礁の東端部に位置する。

人口

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1999年時点の島の人口は900名であった。2007年の時点ではほぼ1,000名である。この中にはノーザン・アイランド高校に通う寄宿生200名を含む。約125名はウォッジェ本島から8マイル北にあるウォドメジ(ウォルメジ)島で生活する。他の島々は無人で、コプラの生産やピクニック、食物採集などが行われている。

歴史

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ウォッジェ環礁には1943年8月1日に海軍第64警備隊が着任。第四艦隊隷下の3500人が駐留していたが、同島の防備のため「三笠」と「春日」から取り外された15cm副砲が計6門提供されたという[4] [要文献特定詳細情報]。ウオッゼ環礁の砲台クェゼリンの戦いにおいて、アメリカ海軍艦隊との交戦により破壊された[注釈 1]。アメリカ海軍の空襲を受け、上陸は阻止したが、2900人の餓死者を出した。

対外関係

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姉妹都市・提携都市

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交通

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ウォッジェ空港からマーシャル諸島航空の国内線が飛んでいる。

出身・関連著名人

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  • リトクワ・トメイン - ウォッジェ環礁出身のマーシャル諸島の政治家。2008年1月より第4代マーシャル諸島大統領に就任。

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 『最前線指揮官の太平洋戦争』[要文献特定詳細情報] 228頁では、「三笠」の元副砲が重巡「ルイスビル」に損傷を与えたとするが、実際は重巡「インディアナポリス」からの誤射であった。砲台との交戦で損傷したのは駆逐艦「アンダーソン」であったという。

出典

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  1. ^ 毎日新聞1944年(昭和19年)2月5日付記事(『昭和ニュース事典(8)』(毎日コミュニケーションズ、1994年、ISBN 978-4895632539)所収)など
  2. ^ 太平洋学会編『太平洋諸島百科事典』(原書房、1989年、ISBN 978-4562020362)p.51
  3. ^ 中原聖乃・竹峰誠一郎『マーシャル諸島ハンドブック』(凱風社、2007 ISBN 978-4773632040
  4. ^ 最前線指揮官の太平洋戦争 2003, pp. 222–223.

外部リンク

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