オール・サマー・ロング (ザ・ビーチ・ボーイズの曲)

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オール・サマー・ロング
ザ・ビーチ・ボーイズ楽曲
収録アルバムオール・サマー・ロング
リリース1964年7月13日[1]
録音ロサンゼルス、ユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズ(1964年5月6日-7日)
ジャンルロック
時間2分06秒
レーベルキャピトル・レコード
作詞者ブライアン・ウィルソンマイク・ラヴ
作曲者ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ
プロデュースブライアン・ウィルソン
オール・サマー・ロング 収録曲
Side 1
  1. アイ・ゲット・アラウンド
  2. オール・サマー・ロング
  3. 「ハッシャバイ」
  4. リトル・ホンダ
  5. 「ウィル・ラン・アウェイ」
  6. 「カールのビッグ・チャンス」
Side 2
  1. 「ウェンディ」
  2. 「覚えているかい」
  3. 「浜辺の乙女」
  4. 「ドライヴ・イン」
  5. 「楽しいレコーディング」
  6. 「ドント・バック・ダウン」

オール・サマー・ロング」(All Summer Long)は、ザ・ビーチ・ボーイズが1964年に発表した楽曲

概要[編集]

作詞作曲はブライアン・ウィルソンマイク・ラヴ。1964年5月6日から5月7日にかけてロサンゼルスのユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズで録音された。リード・ボーカルはマイク・ラヴ。アル・ジャーディンがベースを弾き、ブライアン・ウィルソンはシロフォンを担当した。テナーサックスはスティーヴ・ダグラス、ピッコロはジェイ・ミグリオリが吹いた[2]

同年7月13日発売の同名のアルバム『オール・サマー・ロング』に収録された[1]

映画『アメリカン・グラフィティ』はカート(リチャード・ドレイファス)が飛行機から外を眺めるシーンで物語が終わると、エピローグとして主要人物の4人の男たちの将来が説明される。ジョン・ミルナーは1964年12月、酔っ払い運転の車との事故により死亡。ベトナム戦争に従軍したテリー・フィールズは1965年12月、アン・ロク付近の戦闘で行方不明。観客は映画が「無垢な時代」の終わりを描いていたことに改めて気付く。そのとき突然流れるのが「オール・サマー・ロング」であり、この曲は古典となったジョージ・ルーカスの映画とともに人々の心に残った。

Tシャツ。カットオフのズボン。ビーチサンダル。この夏ずっと楽しく過ごしたね。夏が間もなく終わろうとしているけれど、僕らにはまだ関係ない。丘の上のミニチュア・ゴルフ。ホンダのバイク。馬に乗ったときはスリルがあったね。あのとき歌った歌がときどき聞こえるよ。 — オール・サマー・ロング(ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ)

なお、ステレオ・ミックスは当時なんらかの理由で制作されずアルバム『オール・サマー・ロング』のステレオ盤には擬似ステレオが収録された。発表から40年以上後の2007年に初めてトゥルー・ステレオが制作され、ベスト・アルバム『ワームス・オブ・ザ・サン』に収録された。

脚注[編集]

  1. ^ a b All Summer Long (Mono & Stereo Remaster) | The Beach Boys
  2. ^ Craig, Slowinski (2014). Keep an Eye On Summer 1964 (Digital Liner). The Beach Boys. Capitol Records. Mirror