カロルG

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カロルG
2023年
基本情報
原語名 Carolina Giraldo Navarro
カロリーナ・ジラルド・ナバーロ
生誕 (1991-02-14) 1991年2月14日(33歳)
出身地  コロンビア
アンティオキア県メデジン
ジャンル レゲトンラテン・ポップ
活動期間 2007年-現在
レーベル Universal Latin

カロルGKAROL G、本名:Carolina Giraldo Navarro、1991年2月14日 - ) [1]は、コロンビアのシンガーソングライター。 [2]主にレゲトン、ラテン・トラップアーティストとして記述されているが、レゲエやブラジルのセルタネージャを含む様々なジャンルにも足を踏み入れている。また、レゲエトン・シーンにおける女性としての突出した存在としても注目されており、2018年にはラテン・グラミー賞の最優秀新人アーティスト賞を受賞。他にもビルボード・ラテン・ミュージック・アワードやプレミオス・ロ・ヌエストロにも複数ノミネートされている。

メデジンで生まれ育ったカロルGは、10代の頃にオーディション番組『Xファクター』のコロンビアのスピンオフに出演し、自身のキャリアをスタート。2014年、音楽業界について学ぶためにニューヨークへ移り、ユニバーサル ミュージック ラティーノと契約を結ぶ。プエルトリコの歌手/ラッパー、バッド・バニーとのコラボ曲「Ahora Me Llama」で一躍有名となり、同曲は2017年にリリースされたの彼女のデビュー・アルバム『Unstoppable』のリード・シングルとなった。 2018年後半、アヌエルAAとのコラボ曲「Secreto」のミュージック・ビデオで二人は交際を明かし、南米でヒットを記録。

2019年7月、アヌエルAAJ・バルヴィン、ダディー・ヤンキー、オズナと共同で楽曲「China」をリリース。カロルGにとって初のYouTube再生回数10億回を記録したミュージック・ビデオとなった。 2019年5月、アルバム『Oceanをリリース。国際的な成功を収めた米ラッパー、ニッキー・ミナージュとのコラボ曲「Tusa」は RIAAから21xラテンプラチナ認定を受け、ビルボードのホット・ラテン・ソングチャートに25週間もの間チャートイン。カロルGは2020年のラテン・グラミー賞にて4部門ノミネートされた。

来歴[編集]

2007-2016:初期のキャリア[編集]

2007年の「En La Playa」、2008年の「Por Ti」、2009年の「Dime Que Si」、2010年の「Mil Maneras」など、散発的にシングルをレコーディングし、リリース。[3]コロンビアの大学で音楽を学び、在学中はレゲトンシンガーのレイコンを含むアーティストのバックアップとして活動。 [4]その後まもなく、レコード会社との契約を試みるが、女性がレゲトンのジャンルで成功しないことを恐れ、レーベルは彼女との契約を拒否。 [5]

カロルGは父親と共に、コロンビアの大学、クラブ、フェスティバルでツアーすることを決意。 [5]これらのツアーを通じて知名度が高まり、2013年には楽曲「Amor de Dos」でニッキー・ジャムとのコラボレーションを果たす。[3]カロルGは2014年にニューヨークへ引っ越し、音楽経営学の授業を受講。音楽業界について学ぶきっかけとなり、彼女のキャリアを促進するモチベーションに繋がった。 その後、2014年リリースのダンスホール楽曲「Ricos Besos」はコロンビアでヒットを記録し、 [4] 2016年にUniversal Music Latinoと契約を結んだ。

2017-18:画期的な成功とUnstoppable[編集]

2018年10月のカロルG

2017年1月、カロルGはスペイン語リアリティ・タレントショー 『Pequeños Gigantes USA』に審査員として参加し、出演する6〜11歳の子供たちにアドバイスを提供た。 [6]

同年5月、プエルトリコのトラップアーティスト、バッド・バニーとのコラボ曲「Ahora Me Llama」をリリース。 [5] [3] [4]楽曲のミュージック・ビデオはYouTubeで7億5600万回以上再生され、ビルボードホット・ラテン・ソングチャートで10位を記録した。 [7]

「Ahora Me Llama」は2017年10月にリリースされたカロルGのデビュー・アルバム『Unstoppable』の先行シングルとなり、アルバムはビルボードのトップ・ラテン・アルバムチャートで初登場2位を獲得した。 [8] 2018年3月、ビルボード・ラテン・ミュージック・アワードのトップ女性アーティスト賞を受賞。 2018年後半、プエルトリコのラッパー、アヌエルAAをフィーチャーしたシングル「Culpables」と「Mi Cama」をリリース。 [3] 「Culpables」はビルボード・ホット・ラテン・ソングチャートで8位を記録し、J.バルヴィンニッキー・ジャムをフィーチャーした「Mi Cama」のリミックス・ヴァージョンは同チャートで6位を記録した。 [7]

2019–現在:『Ocean』[編集]

ドミニカ共和国のプンタカナのカロルG(2019年)

2019年1月、プエルトリコのラッパー、アヌエルAAとのシングル「Secreto」をリリースし、楽曲のミュージック・ビデオで二人の交際を明かした。 [9]楽曲は全米シングルチャートで68位を、全米ホット・ラテン・ソングチャートで5位を記録。 [10] [11]2019年5月3日、セカンド・アルバム『Ocean』をリリース。同作はスペインのテネリフェ島のビーチでの体験にインスピレーションを受けており、カロルGはアルバムのさらなるインスピレーションを求めタークス・カイコス諸島セント・マーチン島のビーチも訪れた。 [3]

2019年7月、カロルGはアヌエルAAダディー・ヤンキー、オズナ、 J.バルヴィンとのコラボ曲「China」に参加。ビルボードのホット・ラテン・ソングチャートで初登場2位を記録し、ラテン・デジタル・ソングチャートとラテン・ストリーミング・ソングチャートで1位を獲得した。 「China」はローリングストーン誌が同年発表したベスト・ラテン・ミュージック・ビデオのリストに選出された。 [12]

米ラッパー、ニッキー・ミナージュとのコラボ曲「Tusa」は、アメリカレコード協会から21xラテンプラチナ認定を受け、 [13]2019年11月23日にビルボード・ホット・ラテン・ソングチャートで1位となり、25週もの間チャートインを記録した。 [7]


2020年4月、カロルGは新型コロナウイルスパンデミックによる自粛期間中にアヌエルAAとレコーディングしたシングル「Follow」をリリース。[14]また、ジョナス・ブラザーズのドキュメンタリー映画『ハピネス・コンティニューズ』のエンディングテーマ曲に起用された楽曲「X」で彼らとのコラボレーションを果たす。 [15]

ディスコグラフィー[編集]

アルバム

  • 『Unstoppable』(2017)
  • 『Ocean』(2019)

脚注[編集]

  1. ^ “Rising reggaeton star Karol G visits latin nightlife hot spot Embassy”. LasVegasWeekly.com. https://lasvegasweekly.com/nightlife/industry-weekly/2017/feb/08/karol-g-reggaeton-embassy-nightclub-las-vegas/ 2017年9月7日閲覧。 
  2. ^ “Karol G's Acoustic Performance Of 'Casi Nada' Proves She's A Star” (英語). UPROXX. (2016年10月17日). http://uproxx.com/music/karol-g-casi-nada-acoustic-uncharted/ 2017年9月7日閲覧。 
  3. ^ a b c d e Suarez (2019年5月22日). “Karol G Is Bigger Than Reggaetón”. Vice. 2020年5月5日閲覧。
  4. ^ a b c Caraballo (2019年5月13日). “Karol G Is a Reggaeton Superstar — On ‘Ocean,’ She Transcends the Genre”. Rolling Stone. 2020年5月5日閲覧。
  5. ^ a b c Jackson (2019年11月11日). “Karol G Is Leading Urbano's New Wave”. Paper. 2020年5月5日閲覧。
  6. ^ Karol G Joins 'Pequenos Gigantes USA' as Team Captain: Exclusive”. Billboard (2017年1月27日). 2020年5月5日閲覧。
  7. ^ a b c Karol G - Hot Latin Songs Chart History”. Billboard. 2020年5月5日閲覧。
  8. ^ Karol G's 'Unstoppable' Debuts at No. 2 on Top Latin Albums”. Billboard (2017年11月8日). 2020年5月5日閲覧。
  9. ^ Anuel AA & Karol G Open Up About Their Steamy Love Life in 'Secreto' Lyric Translation”. Billboard (2019年1月18日). 2020年4月16日閲覧。
  10. ^ Anuel AA Chart History (Hot 100)”. Billboard. 2020年4月16日閲覧。
  11. ^ Anuel AA Chart History (Hot Latin Songs)”. Billboard. 2020年4月16日閲覧。
  12. ^ Exposito (2019年7月31日). “Play It Again: The 10 Best Latin Music Videos of July”. 2020年4月16日閲覧。
  13. ^ Suarez (2020年2月14日). “Karol G And Nicki Minaj’s ‘Tusa’ Earns RIAA 10x Multi-Platino After Just Three Months”. Forbes. 2020年5月5日閲覧。
  14. ^ Mahadevan (2020年4月3日). “Anuel AA Reflects On Being Arrested Four Years Ago With New Song "3 De Abril"”. Complex. 2020年4月16日閲覧。
  15. ^ Shaffer (2020年5月18日). “Jonas Brothers, Karol G Flirt Over iPhones in ‘X’ Video”. Rolling Stone. 2020年5月28日閲覧。

外部リンク[編集]