ガラガラヘビ属

ウィキペディアから無料の百科事典

ガラガラヘビ属
シンリンガラガラヘビ
シンリンガラガラヘビ Crotalus horridus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: クサリヘビ科 Viperidae
亜科 : マムシ亜科 Crotalinae
: ガラガラヘビ属 Crotalus
Linnaeus, 1758

(本文参照)

ガラガラヘビ属(ガラガラヘビぞく、Crotalus)は、有鱗目クサリヘビ科に属する属。有毒である。マムシ亜科模式属。日本における特定動物

分布

[編集]

北アメリカ大陸南アメリカ大陸

形態

[編集]

最大種はヒガシダイヤガラガラヘビで最大全長240cm。尾の先端に脱皮殻が積み重なり、古くなると抜け落ちる。

[編集]

毒は主に出血毒だが、一部の強毒種は非常に強い神経毒を持つ。

生態

[編集]
ガラガラヘビのピット器官

草原森林砂漠等の様々な環境に生息する。危険を感じると脱皮殻の積み重なった尾を激しく振るわせて音を出し、威嚇する。尾が赤ちゃんをあやすがらがらのように見え、音を立てることが和名や英名(rattlesnake)の由来。

食性は動物食で、爬虫類、鳥類、小型哺乳類等を食べる。天敵は大型のトカゲやワシ、キングヘビ等。但し成体が襲われる事は殆どない。

繁殖形態は卵胎生で、幼蛇を産む。

分類

[編集]

人間との関係

[編集]
アメリカ軍の国籍旗(2002–2019)
ガズデン旗

北米を代表する毒蛇として恐れられているが、開発による生息地の破壊や、毒蛇として(加えて娯楽として)の捕獲や駆除等により生息数が減少している種もいる。

アメリカ独立戦争時に用いられていた国籍旗は、赤白13本の横縞を背景としてガラガラヘビの下に「DON'T TREAD ON ME(俺を踏みつけるな=自由を踏み躙るな)」と書かれた、通称「ファースト・ネイビー・ジャック英語版(First Navy Jack)」を採用していた。同旗は、1975年から1976年の建国200周年記念祭の時に期間限定で用いられたほか、2002年から2019年にかけての期間も採用されていた。民間用でも、「ガズデン旗英語版」と呼ばれる、これとよく似たガラガラヘビをあしらった旗が用いられている。またアメリカ軍は、ヨコバイガラガラヘビにちなんで名づけられた空対空ミサイル「サイドワインダー」を配備している。

参考文献

[編集]
  • クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』、緑書房、2000年、186頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、139頁。

関連項目

[編集]