キマニ・マルゲ

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キマニ・マルゲ(Kimani Ng'ang'a Maruge、1920年頃 - 2009年8月14日)は84歳で小学校に入学し、2004年のギネス・ワールド・レコーズで「世界最高齢で小学校に入学した」と認定されたケニアの男性。2009年に卒業を前にして胃癌で死亡した[1]。なお、記録上の生年は不明であり、1920年というのは本人の記憶によるもの。

略歴[編集]

マルゲは1950年代、イギリスからの独立を目標に掲げたマウマウ団の戦士だった。

2003年、ケニア政府が小学校教育の無料化を実施したため、マルゲはケニア西部のエルドレットにあるKapkenduiywo小学校に入学した。2005年には優秀な生徒だとして、首席に選ばれている。2005年9月には、マルゲは国連ミレニアム・サミットで初等教育無料化の重要性を訴えるためにニューヨークに行っている[2]

2007-2008年の選挙暴動の煽りを受けてマルゲは資産を失ったため、小学校を退学することを考えていた[3]。2008年前半には小学校から4キロメートル離れた難民キャンプに住んでいたが、毎日出席した[4]

2008年6月には強制退学となり、首都ナイロビの高齢者施設に移された[5]。しかし2008年6月10日にナイロビのカリオバンギ地区 (Kariobangiにあるマルラ小学校6学年に編入した。

2009年5月には映画化の話が進められ、南アフリカ共和国で撮影された[6]

2009年5月24日日曜日にはカリオバンギの聖三位一体カトリック教会(Holy Trinity Catholic Church)で洗礼を受け、洗礼名ステファン(Stephen)を授けられた[7]

このときマルゲはすでに妻を亡くしていたが、孫は30人おり、そのうちの2人と同じ小学校に通っていた。

マルゲは2009年8月14日にナイロビの高齢者施設で胃癌で死去した[8][9].

参考文献[編集]

外部リンク[編集]