キャンド・ヒート

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キャンド・ヒート
Canned Heat
キャンド・ヒート(1979年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル ブルースブルースロックブギー・ロック
活動期間 1965年 -
レーベル Liberty、Ruf、ユナイテッド・アーティスツライノ
共同作業者 ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズジョン・リー・フッカー
公式サイト cannedheatmusic.com
メンバー アドルフォ・"フィト"・デ・ラ・パラ
デイル・スポルディング
ジョン・ポーラス
リック・リード
旧メンバー en:List of Canned Heat band membersを参照

キャンド・ヒートCanned Heat)は、1965年にロサンゼルスで結成されたアメリカブルースおよびロック・バンドである。このグループは、ブルース音楽やそのオリジナル・アーティストへの関心を促進する取り組みで知られている。このバンドは、2人のブルース愛好家であるアラン・ウィルソンとボブ・ハイトによって発進され、バンド名は、トミー・ジョンソンの1928年の「キャンド・ヒート・ブルース (Canned Heat Blues)」から名付けられた。これは死ぬほどスターノ(エタノールを含むゼリー状の燃料)を飲むようになったアルコール依存症の歌で、元々の1914年の製品名「Sterno Canned Heat」から一般的に「キャンド・ヒート」と呼ばれている[1]。1960年代の終わりにモントレーウッドストックのフェスティバルに出演した後、バンドはハイト(ボーカル)、ウィルソン(ギター、ハーモニカ、ボーカル)、ヘンリー・ヴェスタインとその後のハーヴェイ・マンデル(リードギター)、ラリー・テイラー(ベース)、アドルフォ・デ・ラ・パラ(ドラム)からなるラインナップで世界的に有名になった。

キャンド・ヒートの音楽と姿勢は多くの支持者を魅了し、ヒッピー時代に人気となったものの1つとしてバンドを確立した。キャンド・ヒートは、1960年代の終わりにほとんどの主要な音楽イベントに登場し、ブルースのスタンダードを独自の楽曲とともに演奏し、時には長い「サイケデリック」なソロにふけることもあった。彼らの2曲、「ゴーイン・アップ・ザ・カントリー」と「オン・ザ・ロード・アゲイン」は、国際的なヒット曲となった。「ゴーイン・アップ・ザ・カントリー」は、1927年にケンタッキー州ルイビルで録音されたヘンリー・トーマスの曲「Bull Doze Blues」のリメイク。「オン・ザ・ロード・アゲイン」は、1953年のフロイド・ジョーンズの同名曲のリメイクであった。伝えられるところによると、1928年に録音されたトミー・ジョンソンの曲「Big Road Blues」に基づいている。

1970年代初頭以来、多くのメンバー・チェンジが発生した。1990年代と2000年代のほとんどの間、そして2019年にラリー・テイラーが亡くなった後、デ・ラ・パラはバンドにおける1960年代のラインナップの唯一残されたメンバーとなった[2]。彼はバンドでのキャリアについて『Living the Blues』というタイトルの本を書いた[3]。マンデルや、ウォルター・トラウト、ジュニア・ワトソンは、バンド後期に演奏したことで名声を得たギタリストたちである。

略歴[編集]

メンバー[編集]

現在のメンバー[編集]

  • アドルフォ・"フィト"・デ・ラ・パラ (Adolfo "Fito" de la Parra) - ドラム、ボーカル (1967年– )[4][5]
  • ジョン・ポーラス (John Paulus) - ギター (2000年–2006年、2013年、2014年– )
  • デイル・スポルディング (Dale Spalding) - ギター、ハーモニカ、ベース、ボーカル (2008年– )
  • リック・リード (Rick Reed) - ベース (2019年– )

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『キャンド・ヒート』 - Canned Heat (1967年、Liberty) ※旧邦題『エレクトリック・ブルースの王者 キャンド・ヒート登場』
  • 『ブギー・ウィズ・キャンド・ヒート』 - Boogie with Canned Heat (1968年、Liberty)
  • 『リヴィング・ザ・ブルース』 - Living the Blues (1968年、Liberty) ※旧邦題『これがブルース・ロックだ』
  • 『ハレルヤ』 - Hallelujah (1969年、Liberty)
  • 『フューチャー・ブルース』 - Future Blues (1970年、Liberty) ※旧邦題『未来のブルース』
  • 『ヴィンテージ』 - Vintage (1970年、Janus)
  • 『ヒストリカル・フィギュアとアンシェント・ヘッズ』 - Historical Figures and Ancient Heads (1971年、United Artists) ※旧邦題『ロックン・ロール'72』
  • 『ザ・ニュー・エイジ』 - The New Age (1973年、United Artists)
  • 『新たなる前進』 - One More River to Cross (1973年、Atlantic/WEA)
  • 『ブギーの条件』 - Human Condition (1978年、Takoma/Sonet)
  • Kings of the Boogie (Dog House Blues) (1981年、Destiny)
  • Reheated (1988年、SPV)
  • Internal Combustion (1994年、AIM)
  • Canned Heat Blues Band (1996年、Ruf)
  • Boogie 2000 (1999年、Ruf)
  • Friends in the Can (2003年、Ruf)
  • Christmas Album (2007年、Ruf)

コラボレーション・アルバム[編集]

ライブ・アルバム[編集]

  • 『ヨーロッパ '70』 - Canned Heat '70 Concert Live in Europe (1970年、Liberty) ※旧邦題『オン・ステージ』
  • 『モニュメンタル・ライヴ』 - Live at Topanga Corral (1971年、Wand)
  • Captured Live (1980年、Accord)
  • Hooker 'n Heat, Live at the Fox Venice Theatre (1981年、Rhino)
  • Boogie up the Country (1987年)
  • Burnin' Live (1991年、SPV)
  • Boogie Assault (1991年、AIM) ※『Live in Oz』で再発あり
  • Canned Heat Live (1993年)
  • King Biscuit Flower Hour (1995年)
  • Live at Turku Festival (1995年)
  • Live at Montreux 1973 (2011年)
  • Illinois Blues 1973 (2015年)
  • Stockholm 1973 (2015年)
  • 『カーネギー・ホール 1971』 - Carnegie Hall 1971 (2015年) ※with ジョン・リー・フッカー
  • 『ソングス・フロム・ザ・ロード』 - Songs From The Road (2015年) ※2015年3月ドイツ収録

脚注[編集]

  1. ^ [1] [リンク切れ]
  2. ^ Canned Heat Bassist Larry Taylor Dies at 77”. Billboard. 2019年8月21日閲覧。
  3. ^ Fito De La Parra, Living the Blues.(2000).
  4. ^ “Canned Heat on Stage”. Times Herald-Record. (2009年8月15日). http://www.recordonline.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20090815/ENTERTAIN2302/908159948/-1/NEWS 2010年12月1日閲覧。 
  5. ^ Eder, Bruce. “Canned Heat – Biography”. AllMusic. 2010年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月10日閲覧。

参考文献[編集]

  • Charles Shaar Murray, Blues on CD: The Essential Guide (1993) ISBN 1-85626-084-4
  • Fito De La Parra, Living the Blues. Canned Heat's Story of Music, Drugs, Death, Sex and Survival (2000) ISBN 0-9676449-0-9
  • Boogie with Canned Heat: The Canned Heat Story, a documentary (on DVD, Eagle Ent., 2007)

外部リンク[編集]