グイン・サーガの関連作品
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グイン・サーガの関連作品では、栗本薫によるヒロイック・ファンタジー小説『グイン・サーガ』作品、およびグイン・サーガ続篇プロジェクトによる公式続編、公式外伝を元にしたミュージカル、漫画などの二次作品(栗本薫本人による同人誌も含む)について述べる。
テレビアニメについてはグイン・サーガ (テレビアニメ)を参照のこと。
書籍[編集]
解説本[編集]
- 『グイン・サーガ・ハンドブック』 ハヤカワ文庫、1990年11月15日発行、ISBN 4-15-030335-5
- 累計1000万部突破を記念して出版された解説本。正伝1 - 34巻、外伝1 - 8巻をもとにした人名事典、グイン・サーガ研究、中原世界Q&A、キレノア大陸観光案内などの他、グイン・サーガより遥かな未来を舞台とした短編『悪魔大祭』が収められている。
- 『グイン・サーガ・ハンドブック1』 ハヤカワ文庫、1999年6月15日発行、ISBN 978-4-15-030617-5
- 上記『グイン・サーガ・ハンドブック』の改訂版。
- 『グイン・サーガ・ハンドブック2』 ハヤカワ文庫、1999年7月31日発行、ISBN 978-4-15-030621-2
- シリーズ開始20周年を記念して出版された解説本。正伝35 - 66巻、外伝9 - 15巻をもとにした人名事典、正伝1 - 66巻、外伝1 - 15巻をもとにした用語事典、グルメ、魔道、前史に関するグイン・サーガ研究などの他、20歳のアルド・ナリスを主人公とした短編『クリスタル・パレス殺人事件』が収められている。
- 『グイン・サーガ・ハンドブック3』 ハヤカワ文庫、2005年4月15日発行 ISBN 978-4-15-030790-5
- 第100巻刊行を記念して出版された解説本。正伝67 - 100巻、外伝16 - 19巻をもとにした人名・用語事典、五大都市研究などの他、「煙とパイプ亭」のゴダロ一家を主人公とした短編『アレナ通り十番地の精霊』が収められている。
- 『グイン・サーガ・ハンドブックFinal』 ハヤカワ文庫、2010年2月15日発行、ISBN 978-4-15-030982-4
- 著者の死去を受けて出版された解説本。小谷真理による作品論、全作品を網羅した人名・用語事典、全ストーリー紹介が収められている。
- 『グイン・サーガ読本』 早川書房、1995年11月15日発行、ISBN 978-4-15-207968-8
- 第50巻刊行を記念して出版された解説本。正伝1 - 50巻、外伝1 - 8巻をもとにした人名辞典、ストーリーガイドなどの他、外伝『黄昏の国の戦士 第一部 幽霊島の戦士』、グイン・サーガの原形となった中編『氷惑星の戦士』が収められている。
- 『グイン・サーガ・オフィシャル・ナビゲーション・ブック』 早川書房、2004年9月30日発行、ISBN 978-4-15-208592-4
- シリーズ開始25周年を記念して出版された解説本。キャラクター人気投票結果に合わせたキャラクター紹介、戦争および恋愛から読み解くグイン・サーガなどの他、外伝『鏡の国の戦士 第一話 蛟が池』が収められている。
- 『別冊宝島 グイン・サーガ PERFECT BOOK 剣と魔法と愛の世界のすべてがわかる!!』 宝島社、2004年2月27日発行、ISBN 4-7966-3920-9
- ヴィジュアルを重視して作成された解説本。キャラクター大辞典、魔道辞典、イラストレーション・コレクションなどの他、ミュージカル『グイン・サーガ 炎の群像』脚本が収められている。
- 『グイン・サーガの鉄人』 早川書房、2009年7月15日発行、ISBN 978-4-15-209052-2
- シリーズ開始30周年を記念して出版されたクイズ形式の解説本。正伝1 - 127巻、外伝1 - 21巻からストーリーに沿った問題が100問出題されており、解答と合わせて物語に関する詳細な解説が収められている。
- 『グイン・サーガ PERFECTBOOK for ANIMATION』 宝島社、2009年10月6日発行、ISBN 4-7966-6961-2
- アニメ『グイン・サーガ』のファンブック。ワールドガイド、キャラクター図鑑、ストーリーガイドが掲載され同年放送されたテレビアニメーションの補完をしている。
漫画[編集]
- 栗本薫(原作) / 柳澤一明(作画) 『グイン・サーガ 七人の魔道師』 メディアファクトリー〈MFコミックス〉、全3巻
- 2001年3月1日発行、ISBN 4-88991-775-6
- 2002年1月31日発行、ISBN 4-8401-0404-2
- 2003年1月31日発行、ISBN 4-8401-0478-6
- 栗本薫(原作) / 沢田一(作画) 『グイン・サーガ』 ジャイブ〈CR COMICS〉、全6巻
- 2007年2月3日発行、ISBN 978-4-86176-365-6
- 2007年12月15日発行、ISBN 978-4-86176-422-6
- 2008年10月13日発行、ISBN 978-4-86176-573-5
- 2009年4月13日発行、ISBN 978-4-86176-649-7
- 2009年10月15日発行、ISBN 978-4-86176-724-1
- 2010年6月13日発行、ISBN 978-4-86176-769-2
画集[編集]
- 天野喜孝 『天野喜孝 グイン・サーガ画集』 早川書房、1996年3月15日発行、ISBN 978-4-15-207984-8
- 末弥純 『末弥純 グイン・サーガ画集』 早川書房、2003年9月30日発行、ISBN 978-4-15-208514-6
- 加藤直之 『加藤直之 グイン・サーガ画集』 早川書房、2010年3月25日発行、ISBN 978-4-15-209120-8
- 丹野忍 『丹野忍 グイン・サーガ画集』 早川書房、2010年5月25日発行、ISBN 978-4-15-209125-3
天狼叢書[編集]
作者の個人事務所である「天狼プロダクション」発行の、同性愛をモチーフとする作品を収めた個人誌「天狼叢書」に、番外編として以下のものが収められている。
- 『ローデス・サーガ 南から来た男(上・下)』1999年12月31日発行
- ケイロニアの盲目の選帝侯、「黒衣のロベルト」ことローデス侯ロベルトを主人公とした『ローデス・サーガ』の第1巻。ロベルトと黒人の逃亡奴隷ブライ、ベルデランド侯ユリアスとその弟レグルスの愛憎劇が描かれている。
- 『ローデス・サーガ 眠り姫の夜 風が丘恋唄1』2000年12月31日発行
- 『ローデス・サーガ』の第2巻。ロベルトとケイロニア皇帝アキレウスとの交情を中心とした物語が描かれている。
- 『マルガ・サーガ 凶星』2000年8月15日発行
- マルガで隠遁生活を送っていた頃のナリスとヴァレリウスとの愛憎劇を中心とした物語。5編の短編が収められている。
- 『マルガ・サーガ2 みずうみ』2009年12月30日発行
- 『マルガ・サーガ 凶星』の続編。5編の中短編が収められている。
同人誌[編集]
以下の作者の個人同人誌に、いくつかの番外編が収められている。
- 『FULLHOUSE 1』1990年12月23日発行
- 同性愛をモチーフとした同人誌第1巻。
- 『FULLHOUSE 2』1992年8月15日発行
- 同性愛をモチーフとした同人誌第2巻。
- 『FULLHOUSE 3』1996年8月26日発行
- 同性愛をモチーフとした同人誌第3巻。
- 『FULLHOUSE 4』1997年10月3日発行
- 同性愛をモチーフとした同人誌第4巻。
- 『FULLHOUSE Special 2 中島梓脚本集』1995年11月9日発行
- 作者の舞台(「マグノリアの海賊」 / 「グイン・サーガ 炎の群像」)脚本集第2巻。
- 『VALERIUS MAGAZINE』1985年8月11日発行
- 作者自身が会長をつとめたヴァレリウス・ファンクラブの会誌。
- 『浪漫之友』2005年4月1日創刊
- 同性愛をモチーフとした季刊同人誌。
その他関連作品[編集]
グイン・サーガと共通する世界、異なる時代を舞台とした物語としては、以下のものがある。
- 『トワイライト・サーガ 1 カローンの蜘蛛』 光風社出版、1983年8月15日発行、ISBN 4-87519-453-6 / 角川文庫、1986年6月10日発行、ISBN 4-04-150015-X
- 『トワイライト・サーガ 2 カナンの試練』 光風社出版 1984年8月20日発行、ISBN 4-87519-453-6 / 角川文庫、1986年6月25日発行、ISBN 4-04-150015-X
- グイン・サーガの未来を舞台とした物語。闇王国と化したパロスの美貌の王子ゼフィールと、それに従うトルース出身の戦士ヴァン・カルスとの放浪譚。2巻あわせて10編の連作中短編が収められている。詳細についてはトワイライト・サーガを参照のこと。
- 『パロスの剣』 角川文庫、1989年10月25日発行、ISBN 4-04-150029-X
- グイン・サーガの過去を舞台とした物語。隣国カウロスの脅威に立ち向かう、男装の王女エルミニアと、伝説の宝剣「パロスの剣」にまつわる物語を描いている。
- もともとは漫画『パロスの剣』(いがらしゆみこ画 / あすかコミックス、中央公論社、中公文庫、フェアベル)の原作として描かれたものを、のちに小説化したもの。
グイン・サーガとは異なる世界を舞台としているが、グイン・サーガとのなんらかの関連を思わせる描写のある作品としては、以下のものがある。
- 『魔境遊撃隊 第二部』 角川文庫、1984年9月25日発行、ISBN 4-04-150006-0 / ハルキ文庫、1998年8月18日発行、ISBN 4-89456-434-3
- 南海の孤島を舞台とした異境冒険譚の後編。作者と同じ名前を持つ主人公が、島に残された古い神殿に、豹頭の王の事績が描かれた壁画を発見する場面があり、それをきっかけとしてグイン・サーガを書き始めた、という記述がある。
- 『魔界水滸伝』(正伝20巻、外伝4巻)(カドカワノベルズ、角川文庫、ハルキホラー文庫)
- クトゥルー神話を題材として、クトゥルーの神々、日本を中心とした地球の神々、人類の三つどもえの戦いを描いた伝奇SF。イロン写本、大導師アグリッパなど、グイン・サーガと共通するアイテムや人物が登場する。
- 『新・魔界水滸伝』(1 - 4巻)(角川文庫)
- 『魔界水滸伝』から5000年後の銀河を舞台とした続編。カイザー転送装置、ファイファ・システムや、半獣半人の種族が支配する銀河帝国など、グイン・サーガと共通するアイテムや設定が登場する。
なお、1995年に発売された『グイン・サーガ読本』(早川書房)では、いのまたむつみが「グイン・サーガは将来的には新・魔界水滸伝とクロスする」という主旨の文章を掲載している。
イメージアルバム[編集]
グイン・サーガのストーリーをもととして、映画のサウンドトラック風に音楽化した作品。全て日本コロムビアより発売。
作曲・編曲は淡海悟郎。『グラフィティ』の1曲を栗本薫、『炎の群像』の全曲を中島梓が作詞している。また『炎の群像』の一部楽曲は中島梓の作曲による。
タイトル | 収録曲 | 演奏 | 発売日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
辺境篇 |
| 淡海悟郎&ビッグ・マウス | 1983年10月21日 | 正伝1 - 5巻のストーリーを音楽化。 |
陰謀篇 |
| 1984年9月21日 | 正伝6 - 10巻のストーリーを音楽化。 | |
戦乱篇 |
| 淡海悟郎&ビッグ・マウスwith大魔道管弦楽団 | 1985年3月21日 | 正伝11 - 16巻のストーリーを音楽化。 |
グラフィティ |
| 1985年12月21日 | 主役級の登場人物8人をテーマとした楽曲が収められている。 「《GUIN》with Panther Head」の作詞は栗本薫。 | |
七人の魔道師 |
| 淡海悟郎と怨霊楽団 | 1986年9月1日 | 外伝1巻のストーリーを音楽化。 詳細は「七人の魔道師#イメージアルバム」を参照 |
氷雪の女王/時の封土 | 【DISC I】
【DISC II】
| LEGEND (DISC I)、淡海悟郎 (DISC II) | 1993年10月21日 | 外伝4、5巻のストーリーを音楽化。2枚組。 |
イリスの石 |
| 淡海悟郎 | 1994年9月21日 | 外伝2巻のストーリーを音楽化。 |
ノスフェラスの嵐 |
| 淡海悟郎 (1 - 5)、LEGEND (6 - 8) | 1995年1月1日 | 正伝19、24巻(第4話)のストーリーを音楽化。 |
ケイロニア篇 |
| チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 | 1995年7月21日 | 正伝17、18、20 - 23巻のストーリーを音楽化。 |
炎の群像 |
| - | 1995年11月1日 | 1995年上演のミュージカルに使用された楽曲集。 |
光の公女 |
| 淡海悟郎 (3,5,7)、LEGEND (1,2,4,6,8) | 1996年10月1日 | 正伝24、26、27、31巻のストーリーをもとにして、 イシュトヴァーンによるアムネリス救出劇を中心として音楽化。 |
幽霊船 |
| 淡海悟郎 | 1997年5月21日 | 外伝3巻のストーリーを音楽化。 |
限定ボックス[編集]
- 『グイン・サーガ クロニクル』 トイズワークス
- 『グイン・サーガBOX PANDORA』 早川書房、2006年9月30日発行、ISBN 978-4-15-600002-2
- 『グイン・サーガ・オフィシャル・ナビゲーション・ブック』表紙イラストを立体化したフィギュア、グイン・サーガ世界の地図、トレーディング・カード、外伝「ヒプノスの回廊」収録の小冊子などを収録した限定ボックス。
ゲーム[編集]
ゲームブック[編集]
- 多摩豊 『グイン・サーガ 1 ラルハスの戦い』 ハヤカワ文庫GB、1986年12月15日発行、ISBN 4-15-090001-9
- 正伝第1巻から第16巻を題材としたアドベンチャー・ゲームブック。
コンピュータゲーム[編集]
- 『グイン・サーガ 豹頭の仮面』 発売元:ビクター音楽産業、開発元:ジャスト
- 『グイン・サーガmobile』 配信元:スクエニモバイル、開発元:スクウェア・エニックス
- TVアニメーションを下敷きにした、2009年配信のモバイルゲーム。2011年3月末配信終了。
ボードゲーム[編集]
- 『グイン・サーガ』 ツクダホビー
- 正伝第1巻から第16巻を題材にし、モンゴール軍とグインたち、ラゴン、セムとの戦闘を取り扱ったウォー・シミュレーションゲーム(ボードゲーム)。ノスフェラスを舞台として、グインたちとセム、ラゴン連合軍対モンゴール軍の戦いをゲーム化した「ノスフェラス」と、パロとゴーラ、ノスフェラスの一部を舞台として、パロ軍対モンゴール軍の戦いをゲーム化した「パロ」の、2つのゲームが収められていた。
テーブルトークRPG[編集]
- 『グイン・ワールド』 ツクダホビー
- テーブルトーク・ロールプレイングゲーム『ローズ・トゥ・ロード』のヴァリアント・ゲーム。『ローズ・トゥ・ロード』のルールを基本とし、セットには『ローズ・トゥ・ロード』のルールブックが同梱されていた。それに加えて、多摩豊デザインによる、グイン・サーガ世界用の追加ルールやデータの冊子、マップ類などを追加して、グイン・サーガをロールプレイで楽しむことができるようにしたもの。シナリオとして「キタラの秘密」が収められていた。
ミュージカル[編集]
マグノリアの海賊[編集]
1991年1月18日から27日までの10日間に、新宿シアターアプルにて、昼夜合わせて14公演が行われた。
キャスト[編集]
- イシュトヴァーン(若き海賊団の首領):後藤宏行
- ナナ(ダリアの町の踊り子):春風ひとみ
- ルネ(男装の騎士。シリア姫の護衛係):マッハ文朱
- シリア姫(ダリア大公の一人娘):平吉佐千子
- ラン(イシュトヴァーンの一の子分):川平慈英
- 大公(ダリアの島の支配者):治田敦
- リサ(かもめ亭のおかみ):木月京子
- リオ(島の歌手):よしろう広石/峯藤高(ダブルキャスト)
- ダグ(イシュトヴァーンの子分):西沢仁
- パック(イシュトヴァーンの子分):ハマン
- アマリア(ダリアの町の娘):杉本亜利砂
- ミア(ダリアの町の娘):藤原満美子
- エリ(ダリアの町の娘):国分美和
- ダン(ダリアの人):岡本順太郎
- ならず者:大塚敏民
- ルー(海賊):長南賀信
- リナ(踊り子):上月真琴
スタッフ[編集]
- 原作:栗本薫
- 脚本・演出・音楽:中島梓
- 衣裳デザイン:天野喜孝
- 作詞:アンあんどう/中島梓
- 音楽監督:栗田信生
- 振付:名倉加代子
- 美術:下山次郎
- 照明:三上良一
- 音響:大野雅美
- 衣裳:菊田光次郎
グイン・サーガ炎の群像[編集]
グイン・サーガ50巻記念作品として制作された。正伝第1巻から第16巻を題材としてミュージカル化。モンゴールのパロ占領、レジスタンス等によるモンゴール敗退までを描く。ただし、舞台はパロに限られており、ノスフェラスのエピソードは登場しない。本来、主人公であるはずのグインも、人間で演ずることは不可能であるとして登場していない。
- 1995年11月9日 - 26日:東京 シアターアプル
- 1995年12月1日 - 10日:大阪 シアター・ドラマシティ
主要スタッフ[編集]
- 原作:栗本薫
- 脚本、作曲、作詞、演出:中島梓
- 作曲、音楽監督:淡海悟郎
- 美術監督:天野喜孝