グラズヘイム

ウィキペディアから無料の百科事典

グラズヘイム古ノルド語: Glaðsheimr。綴りは他にGladsheim)は、北欧神話に出てくる、地上で一番見事といわれる宮殿のことである。名前の意味は「喜びの世界」である[1]

ギュルヴィたぶらかし』第14章には、次のような事が書かれている[2]

  • 万物の父(オーディン)は、アースガルズが作られた後、神殿を作った。それがグラズヘイムで、内部も外側も一色で輝いている。その中には万物の父が座る高座の他に12の座がある。
  • 彼らはもう1つの館を作った。それは女神の神殿で、非常に美しく、ヴィーンゴールヴと名付けられた。

グリームニルの言葉』第8節には、次のような事が書かれている[3]

  • 黄金色に輝くヴァルハラが広々と建っている第5の場所はグラズヘイムと呼ばれている。フロプト(オーディンの別名)がそこで戦死者を選んでいる。

脚注

[編集]
  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』58頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』234頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』53頁。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]