ジュリエット・ゲーム
ウィキペディアから無料の百科事典
『ジュリエット・ゲーム』は、1989年2月4日に公開された日本映画。鴻上尚史の初監督作品である。
題名に『ジュリエット』と入っているところからもわかるように、この映画は『ロミオとジュリエット』を下敷きにした作品で、作中でも劇中劇として『ロミオとジュリエット』を上演するシーンがある。しかし一般的な『ロミオとジュリエット』とはかなりストーリーが異なる。
あらすじ
[編集]小学校の先生である正彦は、真智子に一目で惚れてしまい、彼女を追うことにした。 だが、彼女を追う男はもう一人いた。 それでも、正彦は彼女を追いかけていった。
出演
[編集]スタッフ
[編集]- 脚本・監督:鴻上尚史
- 企画:村上光一、堀口壽一
- プロデューサー:伊地智啓、河井真也
- 撮影:仙元誠三
- 音楽プロデューサー:星勝
- 音楽監督:大平太一(the REDS)
- 美術:種田陽平
- 編集:冨田功
- 助監督:渡辺孝好
- 配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画
- 製作協力:キティ・フィルム
- 製作:フジテレビ
音楽
[編集]- テーマ曲
- 「ジュリエット・ゲーム」the REDS
- 挿入曲
- 「スタンド・バイ・ミー」忌野清志郎 & The Razor Sharps
- 「トランジスタ・ラジオ」RCサクセション
- 「エブリシング・チェンジズ」オズニー・メロ
- 「人にやさしく」THE BLUE HEARTS
- 「スローバラード」RCサクセション
- 「ラッキー(幸運)」アンジー
備考
[編集]- 主演の村上弘明が作中、アルバイト時代の話をする中で「デパートの屋上のショー」のバイト話でスカイライダーの変身ポーズをしたが、これは過去に自身が演じた『仮面ライダー (スカイライダー)』の筑波洋の再現である。また、この場面以外にも、村上が橋から飛び降りるシーンで「変身」と叫ぶシーンがある。
- 監督の鴻上によれば、本当はラストシーンは「映画の冒頭と同じように二人が駅のホームで出会い、そして抱き合う。そこでカメラがどんどん引いていくと、そこは上海の駅だった」というものを考えていたという[1]。他にも脚本の執筆段階では「成田空港でブラジルに旅立つ主人公がジャンボジェットに轢き殺される」という案もあった[2]。しかしいずれも予算不足のため実現しなかった。このため鴻上は「何十年後でもいいんだけど、必ず本当のラストでリメイク版を作りたい」と語っている[1]。