タイリョウザクラ
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タイリョウザクラ(大漁桜)とは、静岡県熱海市網代で作出された早咲き桜の一種。
概要
[編集]網代中学・多賀中学校長を務め、桜の育種家としても有名だった角田晴彦が、1965年(昭和40年)頃にオオシマザクラ(大島桜)とカンザクラ(寒桜)から作出した品種[1][2][3][4]。
基本的な開花時期は3月下旬だが、温暖な地域・年では2月下旬頃から咲くこともある[1][2][3][4][5]。春先の漁の時期に咲くことや、紅が混ざった淡いピンクの花弁が「桜鯛」(春に獲れる真鯛のこと[6])の色に似ていることなどから、「タイリョウザクラ(大漁桜)」と名付けられた[1][2][3][4]。
原木は網代漁港の網干場にあったが、1998年(平成10年)頃に漁業関係者が阿治古神社へと寄贈し、本殿脇に2本植栽された[1][2][3][4]。
花弁が美しく、潮風にも強いということで、日本花の会の推奨品種・配布対象品種にも選ばれているため、日本全国各地で植栽されている[5][4]。
主な植栽場所
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- 阿治古神社本殿脇(2本) - 静岡県熱海市網代。原木があった網代漁港関係者から寄贈。
- 鈴廣 かまぼこの里(数本) - 神奈川県小田原市風祭。
- 酒匂川脇(数十本) - 神奈川県小田原市成田。小田原アリーナ対岸。
- 小金井公園(2本) - 東京都小金井市。
- 円道寺池(数本) - 栃木県益子町。
- 中根駅(数本) - 茨城県ひたちなか市。
- 女川駅周辺(100本以上) - 宮城県女川町。「女川桜守りの会」主催で植樹。
- 片倉初発神社周辺(約300本) - 福島県南相馬市原町区。
- 碧南市臨海公園(1本) - 愛知県碧南市。
- 室戸広域公園(数本) - 高知県室戸市。
- 浦上川桜回廊(数本) - 長崎県長崎市。