ディア (衛星)
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ディア[1][2] Dia[3] | ||
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仮符号・別名 | Jupiter LIII S/2000 J 11 | |
分類 | 木星の衛星 (不規則衛星) | |
軌道の種類 | ヒマリア群 | |
発見 | ||
発見日 | 2000年12月5日[4] | |
発見者 | スコット・S・シェパード デビッド・C・ジューイット ヤンガ・R・フェルナンデス Eugene A. Magnier | |
軌道要素と性質 | ||
平均公転半径 | 12,200,000 km[4][5] | |
離心率 (e) | 0.21[5] 0.2320[6] | |
公転周期 (P) | 278.21 日[6] | |
軌道傾斜角 (i) | 28.2°[5] | |
木星の衛星 | ||
物理的性質 | ||
直径 | ~4 km[7] | |
質量 | 1.5×1013 kg[8] | |
他のカタログでの名称 | ||
Dia | ||
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ディア[1][2] (Jupiter LIII Dia[3]) は、木星の第53衛星[1][3]で、ヒマリア群の一つである。大きさが 4 km しかない、極めて小さな天体である[7]。
発見
[編集]2000年12月5日に、スコット・S・シェパードが率いる観測チームによって発見され、S/2000 J 11 という仮符号が与えられた[4]。観測にはハワイ大学システムの 2.2 m 望遠鏡が用いられた[9]。衛星の発見は、その他の新しい木星の衛星の発見とあわせて、翌2001年1月5日に国際天文学連合および小惑星センターのサーキュラーで公表された[4][9]。
ディアは2000年に発見された後、10年近くに渡って見失われていた[5]。そのため、この衛星は失われてしまったと考える研究者もいた。失われてしまった理由としては、この衛星がヒマリア群で最も大きい衛星であるヒマリアと衝突して破壊され、木星を取り巻く薄い環になってしまったという可能性が考えられた[10]。実際に、冥王星探査機ニュー・ホライズンズが木星に接近して観測した際には、ヒマリアの軌道周辺に環の一部と思しき筋状の構造が検出されている[11][12]。しかし衛星の発見者であるシェパードがマゼラン望遠鏡を用いて2010年と2011年に行った観測によって、再びこの衛星は発見された[5][12]。
名称
[編集]2015年3月7日、国際天文学連合の太陽系の天体や地形の命名に関するワーキンググループ (WGPSN) により、ディア (Dia) と命名された[3][13]。また Jupiter LIII という確定番号が与えられた。名前の由来となったディアーは、ギリシア神話に登場するエーイオネウスの娘で、イクシーオーンの妻となり、またゼウスとの間にペイリトオスをもうけた女性である[3]。
出典
[編集]- ^ a b c “太陽系内の衛星表”. 国立科学博物館. 2019年3月8日閲覧。
- ^ a b “衛星日本語表記索引”. 日本惑星協会. 2019年10月18日閲覧。
- ^ a b c d e “Planet and Satellite Names and Discoverers”. Planetary Names. 国際天文学連合. 2017年8月25日閲覧。
- ^ a b c d Daniel W. E. Green (2001年1月5日). “IAUC 7555: Satellites of Jupiter”. 国際天文学連合. 2018年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e Williams, Gareth V. (2012年9月11日). “MPEC 2012-R22 : S/2000 J 11”. 小惑星センター. 2018年11月14日閲覧。
- ^ a b “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所 (2013年8月23日). 2018年11月13日閲覧。
- ^ a b Sheppard, S. S.; Jewitt, D. C.; Porco, C.; Jupiter's outer satellites and Trojans Archived June 14, 2007, at the Wayback Machine., in Jupiter: The planet, satellites and magnetosphere, edited by Fran Bagenal, Timothy E. Dowling, William B. McKinnon, Cambridge Planetary Science, Vol. 1, Cambridge, UK: Cambridge University Press, ISBN 0-521-81808-7, 2004, pp. 263-280
- ^ “Planetary Satellite Physical Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所 (2015年2月19日). 2018年11月13日閲覧。
- ^ a b Brian G. Marsden (2001年1月5日). “MPEC 2001-A29 : S/2000 J 7, S/2000 J 8, S/2000 J 9, S/2000 J 10, S/2000 J 11”. 小惑星センター. 2019年3月25日閲覧。
- ^ NASA (2017年12月5日). “"In Depth”. Solar System Exploration: NASA Science. NASA. 2018年11月13日閲覧。
- ^ “Lunar marriage may have given Jupiter a ring”. New Scientist (2010年3月20日). 2018年11月13日閲覧。
- ^ a b “Long Lost Moon of Jupiter Found”. Carnegie Science | DTM (May 13, 2013). 2018年9月9日閲覧。
- ^ “CBET (Central Bureau Electronic Telegram) 4075: 20150307: Satellites of Jupiter”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合 (2015年3月7日). 2018年11月14日閲覧。