デカビタC

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デカビタC
種類 栄養飲料
製造元 サントリーフーズ
販売元 サントリーフーズ
発祥国 日本
黄色
関連商品 1992年[1]
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デカビタC(デカビタシー、DEKAVITA C)は、サントリーフーズが発売している栄養飲料

概要[編集]

1992年3月に販売開始。炭酸入りの栄養飲料である[2]。発売当時の栄養飲料は100ml前後のが定番商品であったが、瓶では異例の大容量210mlで販売。デカビタCのネーミングも"デッカイビタミンC"からきている。

商品開発のきっかけは、担当者がに向かう小学生が競合企業の栄養炭酸飲料を2本まとめて持っている姿を見たことである。90年代初頭、一般に浸透している栄養素はビタミンCぐらいしかなく、そのビタミンCがたくさん入っていることがシンプルに伝わったことがヒットにつながったとブランド開発担当が後に振り返っている[1]

広告には競合ドリンクがプロ野球選手を登場させていたのに対し差別化を図り、三浦知良を起用。Jリーグが開幕した年(1993年)と重なり、商品ヒットにつながった[1]

その後、栄養ドリンク市場全体が下降傾向に入り、2000年代初頭から売り上げが伸び悩むこととなる。デカビタCも広告展開が縮小し、テレビコマーシャルも2002年に一時停止する。2000年代後半にペットボトルの栄養炭酸飲料や、缶タイプのエナジードリンクが消費者から支持され始め、再び注目される。デカビタCも2006年コンビニチェーン限定のボトル缶タイプが発売され、2011年には500mlのペットボトルのデカビタC ダブルチャージを販売している。2017年にペットボトル版に焦点をあてたテレビコマーシャルを放映し、15年ぶりにテレビコマーシャルが再開した[1]

製品ラインナップ[編集]

  • デカビタC
    • 2017年からは自動販売機専用の240ml缶が発売されている。
  • デカビタパワー
    • 2023年4月に「デカビタC ダブルスーパーチャージ[3]」と「デカビタC GIGANT(ギガント、2022年6月発売[4])」が統合され、パッケージデザインをリニューアルしたもの。430mlペットボトル(自動販売機限定)、500mlペットボトル、600mlペットボトル(コンビニエンスストア限定)の3つの容量がある。
  • デカビタC ゼロ マルチビタミン

製造終了[編集]

  • デカビタC ゼロ
  • デカビタC パワーボンベ
    • 夏シーズンにコンビニエンスストア限定で販売していた490mlのボトル缶。
  • デカビタC マルチビタミンチャージ
    • 2015年10月発売[5]
  • デカビタC ダブルスーパーチャージ ゼロ
  • デカビタC フルーツパンチ
    • 2022年12月発売。600mlの大容量サイズ。期間限定品。
  • DEKAVITA KING(デカビタ キング)【機能性表示食品】
    • 2022年3月発売。発売30周年を記念したもので、カフェイン・ビタミンB群・ナイアシンを増量し、機能性関与成分としてGABAを配合したブランド初の機能性表示食品[6]
  • デカビタC ゼリー
  • デカビタC スポーツゼリーW
  • デカビタC ぶどう糖チャージゼリー
    • 2018年12月発売。期間限定品[7]
  • デカビタC フレーフレーゼリー
    • 「デカビタC ゼリー」の自動販売機専用ペットボトル版。
  • デカビタC フローズンエナジー

関連項目[編集]

  • 全力TV - 提供番組。
  • ミルクボーイ - 同製品をテーマにした、漫才のネタで知られる[注釈 1]
  • DAKARA - デカビタCと同じくサントリーで販売している清涼飲料水。デカビタCとDAKARAを温浴後に混ぜ合わせて飲むという飲み方に着目し、2022年にはセブン&アイグループ限定で「DEKARA」を発売した[8]
  • ちいかわ - 2023年2月に210ml瓶6本パックのコラボデザイン品を発売した際、作品の世界観に合わせてブランドロゴの"C"を"ちい"に変更した「デカビタ ちい」ロゴで発売した(同時に発売した「C.C.レモン」500mlペットボトルのコラボボトルも同様の理由でブランドロゴを「ちいちいレモン」に変更している)。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、漫才内では「デカビタ」のみで、後ろのCは省略されている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d “激戦の栄養ドリンク市場、サントリー「デカビタC」 がビタミン×大容量で25周年”. 宣伝会議デジタル版. (2017年7月). https://mag.sendenkaigi.com/senden/201707/long-selling-brand/011035.php 2019年3月21日閲覧。 
  2. ^ 「92年ヒット商品総点検--デカビタC」『総合食品』第16巻第8号、総合食品研究所、1993年1月1日、33頁、NDLJP:3326412/19 
  3. ^ Inc, Natasha. “「全力すぎー!」なCMにブラマヨ出演、連動番組「全力TV」も始動(動画あり / コメントあり)”. お笑いナタリー. 2019年3月21日閲覧。
  4. ^ デカビタCブランド誕生から30周年「デカビタC GIGANT(ギガント)」発売!』(プレスリリース)サントリー食品インターナショナル、2022年6月17日https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF1265.html2023年2月21日閲覧 
  5. ^ 「デカビタC マルチビタミンチャージ」新発売』(プレスリリース)サントリー食品インターナショナル、2015年9月15日https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/sbf0357.html2023年2月21日閲覧 
  6. ^ ~デカビタCが、もっと強くなって30周年!~史上最強「デカビタキング」新発売&記念WebCM公開 なかやまきんに君さんが主演俳優に初挑戦!“でかびたきんぐ君”のセリフは「パワー」と「ヤー」のみ?「連続パワー劇場『でかびたきんぐ君』」(全7話)3月15日(火)からサントリー公式YouTubeチャンネルで一挙公開』(プレスリリース)サントリー食品インターナショナル、2022年3月15日https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF1232.html2023年2月21日閲覧 
  7. ^ ぶどう糖が補給できる受験生応援ゼリー「デカビタC ぶどう糖チャージゼリー」期間限定発売』(プレスリリース)サントリー食品インターナショナル、2018年12月12日https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF0771.html2023年2月21日閲覧 
  8. ^ “温浴後に2つのドリンクを混ぜ合わせて飲む実態に着想を得て開発したサントリーの「DEKARA(デカラ)」が好発進”. 食品新聞 (株式会社食品新聞社). (2022年8月9日). https://shokuhin.net/60171/2022/08/09/inryou/inryou-inryou/ 2022年8月10日閲覧。 

外部リンク[編集]