ドリヴァル・カイミ
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ドリヴァル・カイミ(Dorival Caymmi、1914年4月30日 - 2008年8月16日)は、ブラジルの歌手、作曲家。バイーア州サルヴァドール出身。
経歴
[編集]1934年、歌手のカルメン・ミランダに映画『Banana-da-Terra』のための楽曲『O Que É Que A Baiana Tem?』を提供したのをきっかけに一気に知名度を上げる。その後カルメン・ミランダはハリウッドへと渡り成功を収めた。
1954年には歌手としてのデビューアルバム『Canções Praieiras』をリリースし歌でも活動を開始する。彼の音楽はボサノヴァのジャンルを確立したアントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトへと大きな影響を与えたとされる。
同年代のブラジルを代表する作家、ジョルジェ・アマードとは古くからの友人であり、カイミの作曲した楽曲『É Doce Morrer no Mar』の作詞を務めている。長女のナナ・カイミ、長男と二男のドリ・カイミとダニーロ・カイミもミュージシャンとして現在活動している。
2008年8月16日、リオデジャネイロのコパカバーナにある自宅で多臓器不全のため94歳で亡くなった[1]。
脚注
[編集]- ^ “ブラジル音楽に影響与えたカイミ氏、94歳で死去”. ロイター (2008年8月17日). 2010年10月29日閲覧。